困ったときはここに行け!小菅村の四次元ポケット“美勢屋(みせや)”
2020/06/23 ライター:yamashi
こんな会話を小菅村ではよく耳にすることがあります。
小菅村には筆者が幼少の頃から、ここに行けば何でも揃うと言われている「美勢屋(みせや)」と呼ばれるお店があります。
今回はそんな秘密のベールに包まれた美勢屋をご紹介します。
美勢屋の外観
最初に目を引いたのがこちらです。
聖子ちゃんは20歳前後でしょうか。
なめ猫グッズが販売されていたのが1980年~1982年ということですので、40年ほど前から貼ってある計算になります。
歴史を感じますね。
他にもこんなポスターがありました。
小菅村駐在所による詐欺への注意喚起の張り紙などもあり、小菅村に根付いた商店だということが伺い知れます。
ドキドキの美勢屋店内へ!子ども向け商品もありました。
では早速中へ入ってみます。
するとかわいい猫ちゃんがお出迎えしてくれました。
早速筆者の目に止まったのはこちらの商品です。
昔は銀色に着色された玉を発射させる銀玉鉄砲というおもちゃが流行り友達とよく遊びましたが、今はBB弾を使うように改良されていますね。
これは何かおわかりですか?
これは「めんこ」という昔あそびのおもちゃです。
遊び方はめんこを地面に叩きつけて他の人のめんこを裏返したら、裏返しためんこをもらえるという非常にシンプルなものです。
懐かしさのあまり、思わずこの2点を購入してしまいました。
めんこの中に竹とんぼも入っていて、この竹とんぼがすごく飛ばしやすかったです。
小学3年生の子どもも喜んで遊んでいました。
小学生の頃、クワガタを捕まえては観光客に売りに行ったことを思い出しました。
そして夏に欠かすことができないのがこちらです。
いやー懐かしいですね。
この花火たちを使って花火戦争などという危険な遊びをしていましたが、怪我人が出なかったことが不思議なくらいです。
30年前だからできた遊びですので、良い子のみんなは真似しないようにしてください。
文房具コーナーもあり、子ども達の勉強道具もほぼここで揃えることができます。
朝の7時に子どもがノートがない!と騒いでも大丈夫。
6時30分に開店しているので美勢屋でノートを買うことができます。
大人も役立つ、美勢屋の日用品
そして長年小菅村に住んでいる筆者にもわからない商品がありました。
何をするものかとオーナーに聞いたところ、竹割り機(たけわりき)だと言うことです。
竹を均等に6等分に割ることができるので、竹細工のときなどに使うそうです。
日曜大工をするときにも役に立ちそうですね。
刃物にはこだわりがあるようで、品ぞろえが豊富です。
以前お笑いコンビ「ずん」のやすさんが小菅村に移住する番組の中で、美勢屋の刃物が紹介されました。
そのときにはわざわざ東京から買いに来られたお客さんもいたようですよ。
筆者も山の仕事で刃物を扱うので断言できます。
少し値は張りますがかなりいいものを扱っています!
観光客の皆さんの「困った」に応える美勢屋!
そして皆さんこんな経験はありませんか?
キャンプに出かけて急に雨に降られ、長靴が欲しくなるとき。
また突然の来客時にお茶を入れようと思ったら急須がないとき。
(ないかな?)
そんな困ったときは美勢屋に行ってみましょう。
そして小菅村に暮らしているお年寄りが元気でいられる理由はなにかと聞かれたら、筆者は迷わず百姓をしているからだと答えます。
春のじゃがいもから始まり冬の白菜まで、様々な野菜を小菅村のお年寄りは作っています。
どうしたら美味しい野菜が作れるのか、もっと効率的にやるにはどうしたらいいのかなどと思考錯誤し、工夫しながら進めていくのがお百姓さんです。
そしてそのお百姓さんを支えていくにはやはり道具が必要です。
道路を挟んで向かいにある店の倉庫には百姓道具が所狭しと並んでいました。
大工さんや土建屋さんなどのプロ職人も、困ったら美勢屋へGO!
お店の道向かいの倉庫には土建屋さんが使うような資材が置いてありました。
小菅村で仕事する職人さんに重宝されています。
他にもコンパネやトタン類なども2つめの倉庫に保管してあるそうです。
さいごに
美勢屋を紹介してきてわかったことは、小さな子どもから職人さんまで幅広い層に対応する品揃えだということです。
小菅村でちょっとした道具が欲しくなった時は、一度美勢屋に行ってみることをおすすめします。
少し規模は小さいけれど「小菅村のホームセンター」といっても言い過ぎではないと思います。
店主のたーちゃんへのインタビュー記事はこちら
美勢屋
yamashi
こんにちは。僕は地元小菅村で林業の仕事をしている傍ら小菅村の素晴らしさを皆様に伝えるべくライターとしても活動しています。これからも沢山四季折々の素晴らしさを発信していきますのでチェックしてみて下さいね。