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野菜が飛ぶように売れる?!東京農業大学の学園祭「収穫祭」に潜入!

2017/12/14 ライター:ベイタロー

 

毎年超満員の学園祭

 

読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋。

秋が今年もやってきた。

皆さんはどんな秋を過ごしているだろうか?

 

多くの大学生にとって一大イベントといえば学園祭ではないだろうか。

そんな秋の学園祭シーズンに、毎年約10万人もの人を集める学園祭がある。

それは東京農業大学の「収穫祭」だ!

 

芸能人やアーティストで人を呼ぶ他大学の学園祭とは違って、東京農業大学の学園祭は100%学生の手作りで行われる。

各地域の野菜や特産品販売やご当地料理など、農業系の大学とあって模擬店・即売店が充実しているのが特徴のひとつだ。


通路までぎっしり人込み!こんな学園祭あるだろうか!?


100%学生の手作りに関わらず、一般のお客さんが押し寄せる東京農業大学の「収穫祭」にはどんな魅力があるのだろうか?

今回は東京農業大学のメインキャンパスである世田谷キャンパスの収穫祭の魅力と、そこに秘められた小さな村との関わりをメインに紹介したいと思う。

 

 

「こ、こすげぇー」ライターが見た!収穫祭のみどころベスト3

 

見どころ①

大根の無料配布!

なんと6000本!!

 

朝早くからこの配布に行列ができるほど、目玉イベントの一つだ。

これは、主婦の方などには優しいサービスだろう。

農大と言えば大根だしね。


毎年、朝早くから大根無料サービスのために行列がおきる。


 

 見どころ②

豊富でおいしい模擬店が多数!

90店以上の模擬店・即売店が出店!!

 

県人会による地域のグルメや、留学生による本場グルメ等美味しいお店が並ぶ。

学生達が収穫した野菜や、OB・OGから買い付けた加工品が飛ぶように売れる。

見ているだけで楽しい。


とにかく模擬店・即売店の数が多い。こちらはブラジルの留学生によるシュラスコ。


 

見どころ③

100%学生の手作り学園祭!

芸能人を呼ばないステージ企画や、学術展、即売店模擬店の準備から販売など、すべて学生の手で作り上げているのが東京農業大学の学園祭「収穫祭」の最大の魅力でもある。



 

名物学園祭の人気店!小菅村の野菜を販売する源流放課後の会

 

90店舗以上ある模擬店・即売店の中で客足が絶えないお店があった。

山梨県小菅村の野菜を販売する「源流放課後の会」だ。

「源流放課後の会」は、小菅村で畑や田んぼを借りて、野菜づくりや米作りをしている学生有志団体だ。


山梨県小菅村の野菜を販売する「源流放課後の会」


源流放課後の会の歴史は10年にも及ぶ。

大学の多摩川源流大学という授業の実習で訪れた山梨県小菅村に興味をもった学生たちが「もっと小菅村で農作業を教わりたい」「もっと農山村の文化を知りたい」と、2008年に有志団体「源流放課後の会」を結成した。

 

その年から小菅村や村のおいしい野菜について知ってもらおうと、毎年収穫祭にも参加している。


源流放課後の会 田んぼプロジェクト「こめっとさん」


 

学生たちは小菅村を何度も訪れ、

・収穫祭で販売する野菜の調達

・村内の畑での収穫作業

・小菅村から世田谷までの野菜の運搬

・収穫祭での小菅村野菜の販売

といったすべての作業を自分たちで行っている。

 


農家さんと一緒に収穫をする「源流放課後の会」のメンバー

2日間かけて収穫祭で販売する野菜を集めていく。

収穫した野菜は、仕分けをし、販売できる状態にする。


 

 

大学生を支えてきたNPO法人多摩源流こすげ・多摩川源流大学

 

 

彼らが小菅村で活動する上で欠かせない人達がいる。

NPO法人多摩源流こすげ・多摩川源流大学のスタッフだ。

学生達の実習の受け入れをはじめとして、源流放課後の会の立ち上げ時から小菅村で活動する学生達のサポートをしてきた。

NPO法人多摩源流こすげ 

http://npokosuge.jp/

 


学生と村民を繋ぐ役目。活動場所への送迎など、活動を共にしてきた。


スタッフは「学生さんが来やすい、活動しやすいようにサポートすることがうちらの役目だ」と話す。

毎年収穫祭での野菜運搬や調整等でも、学生達をバックアップしている。

 

 

2017年は最優良店受賞!

 

東京農業大学の収穫祭では90店舗以上ある模擬店・即売店の中から接客や衛生面、お店のディスプレなどが魅力的なお店に「優良店」という称号が得られる。

これは審査員による厳正な審査があり、即売店の中から数店舗しか選ばれないものだ。

その優良店の中でも特に優れた店舗として「最優良店」1店が選ばれる。

 

2017年、源流放課後の会はその最優良店を受賞することが出来た。


おめでとう!


学生達は何度も小菅村に通い、農家さんとの交渉・収穫など一連の流れをしっかり行ってきた。

だからこそ商品説明がしっかりでき、沢山の人に小菅村のこと、小菅村の野菜のことを伝えることができた。

そのことがしっかりと評価されたのだろう。

 

今回取材してわかったことは小菅村に惹かれた大学生、快く迎えてくれる村民、学生と村民を繋ぐNPO・源流大スタッフが一丸となった収穫祭でもあったということだ。

 

賞をとったことはもちろんだが、また今年も学生と村民、お客さん多くのつながりが生まれたことがうれしい。

収穫祭を通じて小菅村のファンがこれからも増え続けてほしい。

皆さんもぜひ来年の、東京農業大学の学園祭「収穫祭」に出かけてみてください。

 

 

○2016年の収穫祭の様子はこちら 

「第125回収穫祭~GENRYU SUNRISE vol.32~」

 

○収穫祭の内容は2017年12月時点のものです。

最新の情報は東京農業大学公式HPをご確認ください。

https://www.nodai.ac.jp/campus/festival/


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ベイタロー

小菅村の地域おこし協力隊OBです。4年間小菅村で活動した後、地元の茨城県に戻りました。現在は小菅村のファンとして、月に1回のペースで村に通い、行事などにも参加しています。

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