山梨県小菅村初の移住セミナーが東京で開催!—「山梨県小菅村だからできる働き方、暮らし方」
2024/11/22 ライター:寺田寛
2024年11月3日(日)に、小菅村としては初めて東京での単独移住セミナー『山梨県小菅村だからできる働き方、暮らし方』が開催されました!
「日にちが合わず参加できなかった」という方のために、セミナーの様子を一部ご紹介!
小菅村での暮らしや移住に少しでも興味がある方の参考になれば幸いです。
小菅村ってどんなところ?
まずセミナーでは小菅村役場の舩木陽介さんが登壇し、小菅村の概要を紹介しました。
来場者の半数弱は小菅村を訪れたことがあるとのことで、関心の高さが伺えました。
小菅村は車が必須の場所で、都心からのアクセスも適度に遠いため、都会の喧騒を忘れ、のんびりとした時間が流れる地域です。
村の最大の魅力は住民同士の交流や助け合い。
顔の見える関係が築かれており、互いに助け合う文化が根付いています。
また、小菅村は「源流の村」としての誇りを持ち、その名の通り源流にこだわった地域づくりを行っています。
空き家が多くありながらも、賃貸として利用できる物件が少ないという課題も抱えており、人手不足も深刻です。
村内企業が増加しても、地域の人材なしではその発展は難しいと舩木さんは話していました。
三名の登壇者が語る小菅村の暮らし
地域と共に歩む企業—Far Yeast Brewingの山田司朗さん
次に、Far Yeast Brewing株式会社の代表取締役である山田司朗さんが、小菅村でのビジネスの展開について講演しました。
Far Yeast Brewingは2011年に東京で設立され、2017年に小菅村に自社工場を構えました。
さらに2020年には本社も小菅村に移転し、現在では4つの直営飲食店を展開し、クラフトビールを27カ国に輸出しています。
山田さんは、地方でのビジネスの魅力を紹介してくれました。
地方は単なる安価な製造拠点ではなく、地元の人と共に取り組むことで、新たな市場を創造できる場だと述べました。また、地域の資源を生かしたビールづくりが好評で、地域の魅力を発信することで地方創生に貢献したいと話しました。
現在、同社では21名が働き、平均年齢33歳。村内在住の従業員も多く、地域の豊かな自然とコミュニティを楽しみながら働く環境が整っています。
小菅村の建設業を支える—小菅開発株式会社の木村正彦さん
続いて登壇したのは、小菅開発株式会社の木村正彦さんです。
木村さんは、1957年に設立された小菅開発に勤め、令和4年に代表取締役に就任されました。
同社は道路工事や河川工事、道の駅のラウンドアバウト(環状交差点)の整備など、地域のインフラ整備を担っています。
木村さんは、地域住民からの温かい支援を受けていることに触れました。
工事中には片側通行の不便さもありますが、住民からは「生活のための工事だから」と応援の声が届き、地域との強い結びつきを感じるとのことです。
また、村民が持つ助け合いの精神は、緊急時や困っているときに特に「すごい」とのこと。
観光客の人も不思議と気持ちのいい方が多く、小菅村の魅力は村外の方にも大きな影響が与えられているのかなと思っていると話してくれました。
地域福祉を支える—小菅村社会福祉協議会の望月理香子さん
最後に、小菅村社会福祉協議会の望月理香子さんが、小菅村での福祉活動と暮らしについて語りました。望月さんは小菅村で育ち、村外で学生時代を過ごしたあと小菅村に戻り暮らしています。
小菅村社会福祉協議会では、住民一人ひとりに寄り添う支援を行い、いつまでも村で安心して暮らし続けていけるような「暮らしの拠り所」を目指しています。
訪問や相談支援、つながるキッチンやコミュニティカフェといった活動を通じて、住民が交流し、地域の一員としてのつながりを感じられる環境を整えています。
望月さんは「移住者支援」も一つの業務であるとしつつも、移住者も含めた全ての住民が家族のように支え合う村でありたいと語りました。
さあ、あなたも村の一員に!
その後は質疑応答や交流会が行われ、住居や雇用に関する質問などたくさんの質問が飛び交っていました。
小菅村は、自然に囲まれた生活、地域のつながり、助け合いが根付いた温かい環境です。
今回のセミナーを通じて、小菅村での暮らしに興味を持った方々が村の門をたたき、新しい生活を始めるきっかけとなることを願っています。
寺田寛
小菅村の魅力を世界に発信すべく、様々なツアーを企画・運営しています。最近の悩みは自分が「雨男」になってきていること。晴れ男になる方法を知っている方はぜひ教えてください!