ライターレポート|きのこ栽培プロジェクト!栗の木の伐採~駒打ち
2020/06/09 ライター:yamashi
ライターレポートでは、村民ライターによる小菅村民の日常をお届けします。
今回は普段林業をしている傍ら村民ライターもされているyamashiさんから、きのこ栽培プロジェクトの様子をお伝えします。
皆さんは、どのようにきのこが栽培をされているかご存知でしょうか?
今回は、「こ、こすげぇー」ライター仲間で行った、きのこ栽培プロジェクトをご紹介します。
このプロジェクトが動き出したきっかけは、村民ライターでもあり「こ、こすげぇー」編集部でもある寺田さんからある相談を受けたことがきっかけでした。
(編集部:寺田)
yamashiさん、家の前の栗(くり)の木を切りたいんですが、切ってもらえませんか?
(村民ライター:yamashi)
いいよ。せっかくだから切った木できのこの原木栽培してみない?
(編集部:寺田)
面白そうですねぇ~。
田舎に住んでいても、きのこの駒打ちなんてなかなか経験できないことだと思います。
そうと決まればまずは原木の準備です。
栗の木の伐採から玉切りへ!
2月のまだまだ寒い午朝10時に寺田家前に集合しました。
まずは作業をするための段取りをします。
段取り8分に仕事2分とはよく言ったもので、段取りをしっかりしていれば作業は順調に進みます。
まるで戦場へ向かう兵士の気分です。
そして玉切り作業に移ります!
きのこの原木の長さはおおよそ90cmくらいだということなので、同じ長さに玉切りしていきました。
きのこの栽培に適した原木の直径は10cm~20cmくらいだと聞いていたので、それ以上太い根元部分が余ってしまいます。
その部分は別の知り合いが薪かクラフトに使いたいとの事だったので、差し上げることにしました。
1本の木から、きのこの原木栽培に薪、クラフトなど、捨てることなく需要があるんですね。
玉切りした原木はブルーシートを被せて、しばらく乾かしていきます。
その後、作業を手伝ってくれたみなさんと道の駅でランチ。
今後のプランを話し合い、大いに盛り上がってこの日は解散しました。
きのこの菌の駒打ち
それから2ヶ月経った4月の最初の日曜日。
前回と同じ午前10時に集合して早速作業を開始しました。
まずは原木に菌駒を埋め込むための穴をあける作業です。
この道具を使い、穴をあけます。
この作業は「こ、こすげぇー」ライターの旦那さん達にお願いしました。
さすがに職業柄、手慣れた感じでどんどん穴を開けていきます。
穴をあける位置も一応決まりはあるようなのですが、木がまっすぐではないのでそこは自分の感覚で作業してもらいました。
それまで近くで見ていた子どもたちも手伝ってくれるようになり、大人の出番はなくなりました。
原木は湿度のある林の中などに置き、菌が原木に回るのを待ちます。
きのこが出るのは翌年の秋ごろということで、約1年半後を楽しみに待ちます。
きのこの駒打ちを終えて
「こ、こすげぇー」のライター仲間の庭の木を伐ってほしいという話が、いろいろな人を巻き込んだ企画に成長したことを嬉しく思いました。
きのこの原木栽培は小菅村では当たり前に行われていますが、原木にする木や山がないとできません。
そんな貴重な体験を子どもたちに提供できて、とてもいい企画になったのではないかと思います。
自然が身近な小菅村には子どもと一緒に学ぶ教材が色々とあるので、子育てにはとてもいい環境だと思います。
そしてこんな企画を立ち上げられるのも、生活の知恵と技術を持った人(かつノリのいい若者)がいる小菅村のいいところです。
これから移住をお考えの方にも観光でこられる方にも、「こんな小菅村での日常の一コマ」を見ていただけると嬉しいです。
この次はいよいよいきのこの収穫です。
しっかり育ってくれればいいのですが、順調に行けば来年には収穫できる予定です。
そのときにはきのこの収穫~調理していただくまでを記事にしますので、第2弾もお楽しみに。
yamashi
こんにちは。僕は地元小菅村で林業の仕事をしている傍ら小菅村の素晴らしさを皆様に伝えるべくライターとしても活動しています。これからも沢山四季折々の素晴らしさを発信していきますのでチェックしてみて下さいね。