田舎の子どもは、どんな感じ?小菅村の子どもたちに聞いてみた!村のこと・将来のこと
2021/02/04 ライター:yamashi
田舎への移住に注目が集まり、ここ5年で小菅村にも子ども連れの移住者が増えています。
田舎に住んでいる子どもたちって普段どんな遊びをしているの?
どんなことに興味を持っているの?
と、気になる方は多いのではないでしょうか。
どうしても独特なイメージがつきやすい田舎の子ども達。
今回はそんな田舎の子どもたちの実態に迫りました!
実際に移住してきた保護者の方にもインタビューして、田舎での子育てについても教えてもらいました。
小菅村の子どもの実態?!小菅村ってどんなところと感じているの?
小菅村に住む小学3年生にアンケートを取りました。
小菅村の良いところ、好きな遊び、将来の夢など、田舎の子どもは、都会の子どもとどう違うのでしょうか?
5人は小菅村生まれ、3人は移住してきました。
・ みんななかよし
・ 700人が楽しく暮らしている
・ 村の人が優しくて村が綺麗
・ 水がきれいでみんな笑顔
・ 自然の豊かな所
・ 鹿がよく見られる
・ 道の駅や温泉、フォレストアドベンチャー・こすげなど、楽しいところがいっぱい
・ 観光客がいっぱいいる
・ 源流レストランです
子どもたちは小菅村の自然が大好きなようですね。
人の良さも多くあげられました。
・ スーパーマーケットがあったらいいな(2件)
・ 大型店が少なくておもちゃ屋さんがない
・ 近くにもっと駅がほしい
・ パン屋さんがあったらいいです
・ 人が少ない
・ 鹿が多い
・ 雨が多い
・ 森があって危険
田舎ならではという意見でしょうか。
「森があって危険」というのは、熊の出没情報が放送で流れるからでしょうか?
(子どもたちはランドセルに鈴をつけるなどの対策をしていて、今まで熊に遭遇したという危険な状況になったことはありません。)
・ ドッヂボール(5件)
・ 氷おに(3件)
・ バドミントン(3件)
・ サッカー(2件)
・ バスケットボール
・ スイミング
・ 一輪車
・ 鉄棒
・ だるまさんがころんだ
・ カードゲーム
こちらはドッヂボール、氷おに、バドミントンが人気ですね。
体を動かす遊びが多いですが、やはり少人数でできる遊びに人気が集まっていますね。
・ 先生
・ 学校の先生
・ ダンスの先生
・ 宮大工
・ 大工さん
・ ユーチューバー
・ シェフ
・ 結婚式場の人
ユーチューバーという回答がありました。
時代を感じますね。
男の子には大工さんも人気のようです。
小菅村ではタイニーハウス(小さな(Tiny)家を指す言葉で、シンプルな小さな家。)の建設を進めているので、大工さんを身近に感じることが多いのかもしれません。
・ このままでいいと思います(3人)
・ 自然がいっぱいの村
・ 人口が増えた小菅村
・ もっと子どもや赤ちゃんが増えてスーパーマーケットもできたらいいと思います
・ 大きいお店が増えてほしい
・ 服屋があったらいいです
スーパーなどのお店が少なくて不便だと感じる反面、このままでいいという意見も出ました。
子どもたちには自然の大切さや楽しさが分かっているみたいですね。
子育てを小菅村でしてみて、どうですか?
田舎の子どもたちに質問をしましたが、実際に東京都から小菅村へ子どもと移住してきた保護者、HさんとKさん2人にも田舎での子育てについて教えてもらいました。
Hさん
移住して5年。
東京都東久留米市から移住。
3人の子どものお父さん(9・12・13歳)
Kさん
移住して2年。
東京都世田谷区から移住。
2人の子どものお父さん(3・6歳)
-どのような経緯で小菅村に越してきたのですか?
Hさん:もともと家内が田舎が好きで、自然豊かなところに住みたいと言い出したことが、きっかけでした。
そこで東京都有楽町にある、ふるさと回帰支援センターで、移住する条件を提示したら小菅村を紹介されたんです。
他の町も見ましたが、小学校が気に入って小菅村に決めました。
Kさん:僕は神奈川県で働いていたんですけど、ビールが好きでビールを造る仕事がしたかったんです。
そこでたまたまビール工場の関係者と知り合い、そのご縁で働かせてもらうことになりました。
仕事が決まり、ビールの工場がある小菅村に家族で移住することを決めました。
-小菅村に来ることに不安はなかったですか?
Hさん:特になかったですね。
僕はキャンプが好きで、毎年家族でキャンプに行くことが定番になっているほど自然が大好きなんです。
田舎に住むこと自体に抵抗はありませんでした。
Kさん:環境の違い、特に車生活には心配がありました。
完全にペーパードライバーだったので。
また、先に住んでいた会社の先輩からも小菅村の話は聞いていたので、ある程度予備知識を得ることができたのは良かったです。
東京にも近いので、いつでも実家に行けるという安心感もありました。
-子どもさんは嫌がらなかったですか-
Hさん:一番上の子がまだ小学2年生の時だったので案外すんなり受け入れてくれました。
もう少し時期が遅かったら手こずったかもしれないですね。
今では畑仕事も積極的に手伝ってくれるので、とても助かっています。
Kさん:上の子は、東京では幼稚園や保育園には行っていなかったので、「保育園に行くのが楽しみ!」という様子でした。
奥さんとは「子育ては水がきれいな場所でしたいね」と話していたので、源流の村に縁ができて良かったと思っています。
子育て中は、都心にいてもなかなかお店に行ってゆっくりご飯を食べたり買い物したりもできないので「都会でも田舎でもそんなに変わらないのかもね」と話しています。
最後に
小菅小学校の3年生の子どもたちと、小菅村に移住をしてきたお父さんたちに、お話を伺いました。
その中で感じたことは、都会の子どもと小菅村の子どもは、住んでる環境こそ違いますが、考えていることはそんなに大きく違わないのでは?ということでした。
将来の職業がユーチューバーだったり、近くに娯楽施設がほしかったりというのは、子どもたちの正直な気持ちなのではないでしょうか。
都会の便利さに心をときめかせながら、小菅村の自然のなかで、子ども達はのびのびと遊んでいます。
これからHさんやKさんのように田舎に興味をもち、移住をする人が増えてくれれば、生粋の小菅人として嬉しく思います。
yamashi
こんにちは。僕は地元小菅村で林業の仕事をしている傍ら小菅村の素晴らしさを皆様に伝えるべくライターとしても活動しています。これからも沢山四季折々の素晴らしさを発信していきますのでチェックしてみて下さいね。