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ライターレポート|1/2村民限定! 小菅村副業体験ツアー―2日目 登山で知る小菅村験編―

2024/02/05 ライター:松井みほ子

 

 

2023年11月25日(土)・26日(日)の2日間、「1/2村民限定! 小菅村副業体験ツアー」が開催されました。

働き手不足が課題となっている小菅村で、村外のサポーターが村の仕事を支える仕組みを模索するためのツアーです。

2日目となる奈良倉山の登山を通して、小菅村について知るプログラムを体験した様子をお届けします。

1日目の様子はこちら

 

2日目のスケジュール。

9:00  鶴峠⼊⼝に到着、KOSUGE Genryu Trail⼤野⽒と合流

9:30  趣旨説明、ログの取り⽅など説明の上出発(→奈良倉⼭)

11:30 奈良倉⼭頂上にて軽⾷(途中適宜休憩)

12:00 出発

12:45 松姫峠到着、マウンテンバイク操作練習、出発

13:30 道の駅こすげ到着 → ⼩菅の湯で休憩

14:15 閉会式(振り返り、感想共有、おみやげ)

15:00 解散

 

 

奈良倉山登山を通して知る小菅村の森林の現状

 

2日目は、小菅村地域林政アドバイザーの大野航輔さんに案内していただきながら、奈良倉山を登ります。

 

 

大野さんは小菅村の民有林について活用方法を模索しながら、森林の整備を行っていて、小菅の湯への薪ボイラー導入の立役者でもあります。

また森林に興味を持ってもらうために、マウンテンバイクで山を駆け抜けるイベントも行っています。

 

今回の登山の目的は、まず小菅村の自然の現状をよく知ること。

また登山道のトラックデータとしてポイントとなる箇所は、随時撮影をするということ。

大野さんから「いま登山道は管理や整備が行き届いていないのが現状です。

分岐点など迷いそうなところや、倒木などの危険な場所のトラックデータを取って、見える化することで遭難などの事故を未然に防ぐことができます」というお話がありました。

また整備などについては、今後仕事にもつなげられたら、とも話していました。

 

 

ここで私のスペックですが…登山は嫌いではないけれど、年に1回初級レベルの山に登る程度。

当日の装備は、いつも履いてるスニーカー、仕事用のリュック、GUで購入したウインドブレーカー、ワークマンで買ったパンツでした。

事前にしっかり調べず、ハイキング程度?となめていましたが、しっかりとした登山で、途中息切れしながらも、ようかんを食べて体力を回復し、ストックを貸してもらったり、なんと上着を持っていただいたり、山に慣れた皆さんに励まされながらなんとかついていきました。

 

 

途中、皮が一部剥がれた木が多数ありましたが、これはシカが皮を食べてしまった跡だそう。

大野さんに聞くと、木は皮のすぐ下で水を吸い上げているため、皮がなくなると枯れて倒木にもつながってしまうそうです。

 

 

また木がびっしりとならんでいて、一見自然がいっぱいで良いようにも思いますが、地面に日があたらず暗く、新しい植物が育たないという問題があります。

二酸化炭素を吸収するのは、成長している木なので、このように樹齢の長い木だけが残ってしまうのは、地球温暖化にはかえって悪影響なんだそう。

本来は適切に伐採しなければいけないのですが、お金も労力もかかるため、放置されてしまっているのが現状なんです。

 

またシカなどによって、新しい植物が次々と食べられてしまうこともあります。

獣対策として柵で囲っている場所もありますが、全てそうするわけにもいかないです。

 

 

過去に何度も登山をしていましたが知らないことばかりで、大野さんのお話はとても興味深く、また実際の山に入って目の当たりにすることで、自分事としてとらえることができました。

 

 

山頂からは目の前に富士山が見え、大変だった山登りが充実感に変わりました。

ここで食べるおにぎりのおいしさは格別!

 

 

 

松姫峠から小菅の湯までマウンテンバイクで下山

 

山頂からは比較的ゆるやかな坂を歩いて進み、松姫峠へ到着。

ここからはなんと電動のマウンテンバイクで下山します。

 

 

学生時代に自転車で下り坂を下っているとき、思いきり転んだ思い出のある私。

もしかしてデコボコの山道を下るのかな…とドキドキしていましたが、そうではなく車道を下るというのでひと安心。

そしてマウンテンバイクのカッコよさにもちょっとテンションがあがって、乗ってみたい、という気持ちに。

 

 

しかしマウンテンバイクは初挑戦で、ブレーキの利き方や乗り降りの仕方など、普通の自転車とは勝手が違うので、ここでひたすら練習。

大野さんも丁寧に教えてくれます。

 

 

5分程度で慣れて、ちょっとした上り坂は電動なので楽しい、と思えました。

みんなが乗れるようになったところで、小菅の湯までひたすらマウンテンバイクで下っていきます。

ずーっと下りで、最初はかなりスピードが出るので「う、うわあ」と悲鳴をあげていましたが、慣れてくると楽しくなり、本当にあっという間!

時期的に寒かったのですが、これがもう少しあったかい時期だったら本当に爽快だったろうなと思います。

マウンテンバイクの魅力も分かったので、またぜひチャレンジしたいところです。

 

こうしてゴールの小菅の湯にたどりつき、全員少々お疲れモードではありましたが(笑)、充実した2日日間はこれにて終了となりました。

最後になんと報酬代わり…ということで小菅村の素敵なお土産をたくさんいただけました!

 

 

 

小菅村副業体験ツアーに参加してみて


今回、参加した他のメンバーの皆さんからも、感想をお聞きしました。

 

(Iさん)

これまでも小菅村が大好きで関りを持ってきましたが、これまで以上に小菅村と小菅村に関わる人たちに興味が沸いてきました。

何かお役に立てることができればと思っております。

 

(Sさん)

想像以上に満足感があるイベントでした。

小菅村の産業を下支える養魚場、道の駅、宿泊施設、飲食業、企画会社の仕事を支援をさせていただくだけでなく、アウトドアとしてMTBや登山体験も経験できて、より小菅村を身近に感じられることができました。

また本企画があれば参加したいですが、そこは次のホープとなるべき人に譲りたいと思います!

 

(Nさん)

事業所でのお手伝いや村の方とのあたたかい交流を通して、新たな村の魅力に気付き、ますます小菅村が大好きになりました♡

ステキな出会い、貴重な体験ができたことに感謝です。

ありがとうございました!

 

(Kさん)

実は、移住した知人が1人いるのと「フォレストアドベンチャー・こすげと小菅の湯で遊んで帰ったことがあった」といった程度の縁で参加しました。

当日は車で山あいの村の様子を見せていただきながら説明を受けたり、物産館の方達のお手伝いをし、ぐっと皆さんを身近に感じられました。

親戚一同東京在住のため、愛着を持って“ウチの田舎”と呼べる場所がない身なのですが、もしかしたら小菅村さんと縁が深まっていく自分の&我が家の人生の可能性を感じて、嬉しく帰途につきました。

 

 

さいごに

 

送迎から宿泊、そして仕事とはいえ、楽しめる範囲でお手伝いができ、村の人と交流できる。

そして温泉とおいしい食事が味わえる!

また小菅村の良いところだけではなく、深く関わるからこそ見える問題点や課題にも触れられたのが、とても良い経験になりました。

こんな良い話があっていいのだろうか…と、控えめに言っても最高の「1/2村民限定! 小菅村副業体験ツアー」。

これを読んだ皆さんもぜひ、体験してみては!?

 

 

▼1日目の様子はこちらからどうぞ

ライターレポート|小菅村の『働く・遊ぶ・暮らす』をちょっとずつ体験! 「1/2村民限定! 小菅村副業体験ツアー」―1日目お仕事体験編―

 

 


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    松井みほ子

    出版社や編集プロダクションにてファッション、フード、アニメなどなど幅広いジャンルで、雑誌やWEBの制作をしていました。

    現在はフリーランスで編集・ライターとして活動。小菅村の温泉とビール大好きです!