国道の橋でお絵かきイベント!小菅村の子どもたちの成長を見守る地域の力
2021/05/18 ライター:yamashi
誰でも、壁や机などに落書きをして怒られた経験があるのではないでしょうか。
絵を描くということは、頭の中で想像力と発想力をフルに使って、自分を表現する楽しい遊びです。
しかし壁やみんなの使う机などに書いた絵は、落書きと言われ、やったらダメなことになってしまいます。
そんな落書きを、子どもたちが怒られずにできるイベントが小菅村で開かれました。
小菅村では、地域全体で子どもの成長を支える取り組みをいくつか行っています。
今回、その取り組みの一つ、「小菅人を育む会(こすげじんをはぐくむかい)」という村民で構成される会が主催で、子どもたちを対象にしたお絵かきイベントが開かれました。
国道のど真ん中にお絵かきをするという、大胆なイベントの様子をご覧ください。
小菅村のパパさんが発案した、お絵かきイベント!
小菅村には古くより、私たちの生活を支えてくれる「小菅橋(こすげばし)」と呼ばれる橋があります。
令和2年度、この小菅橋の老朽化と拡幅のため、架替え工事が行われました。
その架替え工事の現場代理人を務めるのは、村民の木下朋也(きのした ともや)さん。
木下さんは3人のお子さんを持つ親で、「小菅人を育む会」の委員も務めています。
普段一般の人が立ち入ることのできない工事現場でお絵描きできるイベントが各地で開かれていることを知った木下さんは、小菅人を育む会の会議でお絵かきイベントを発案しました。
「小菅人を育む会」では年に2~4回ほど、小菅村の子どもたちに向けて村ならではのイベントを実施しています。
小菅人を育む会については、こちらの記事で詳しく紹介をしています。
”子どもは村の宝” 小菅村の地域と子どもをつなぐ「会」とは?
木下さんの提案は小菅人を育む会や小菅村役場で承認され、開催が決定しました。
イベントを開催するにあたり、工事関係者の方々や村民、村内企業など、多くの方々が協力してくれることになりました。
小菅橋へのお絵かきイベントのスタート!
普段、工事関係者しか立ち入ることの許されない工事現場に入れるということで、子どもたちはワクワク。
普段絵を描くことのできない国道のど真ん中にペンキで絵を描くことができるということで、子どもたちも大興奮です。
最初は広すぎるせいか、どう描こうか考えている様子の子どもたち。
しかし、徐々に絵を描き始めました。
イベントは保育園児から中学生、保護者も一緒に参加していました。
お絵描きした橋はこの後、アスファルトをしかれてしまうため、最後にドローンで上空から撮影をしました。
撮影をしたのは、今 小菅村でドローンによる配送実験を研究している(株)エアロネクストです。
今回撮影で使われたドローンの説明もしてくれました。
いかがでしたか?
今回のイベントは、橋の架替え工事の現場代理人を務める木下さんの発案から始まりました。
木下さんが中心となり、色々な方の協力があってイベントが開催されました。
たくさんの人の、小菅村の子どもたちを想う気持ちが実現化したイベントだったと思います。
これからも小菅人を育む会では、子どもたちのために様々なイベントを開催する予定です。
イベントをきっかけに、子どもたちの個性が花開いて、小菅村の子どもたちが元気いっぱいに育っていくことを期待しています。
後日、小菅橋の様子。
2021年3月、子どもたちの絵の上にアスファルトがしかれました。
そして子どもたちの描いた絵は、写真とともに子どもたちの思い出に残されました。
小菅橋は2021年4月27日に開通しました。
yamashi
こんにちは。僕は地元小菅村で林業の仕事をしている傍ら小菅村の素晴らしさを皆様に伝えるべくライターとしても活動しています。これからも沢山四季折々の素晴らしさを発信していきますのでチェックしてみて下さいね。