小菅村をもっと楽しく、面白く。村と共に歩む会社。 株式会社源/統括部長 古菅芳勝さん(同席:事業ディレクション部マネージャー 寺田寛さん)
2023/11/15 ライター:Ogawa.K
小菅村を訪れる人なら誰しも必ず立ち寄っているであろう「道の駅こすげ」の「物産館」と「源流レストラン」。
「フォレストアドベンチャー・こすげ」や「小菅の湯」に「小菅フィッシングヴィレッジ」。
そして、このウェブサイト(こ、こすげぇー)の運営、村民ポイントカードの運営まで。
これら1つの会社が運営しているってご存知でしたか?
会社の名前は「株式会社 源」。
小菅村をもっと楽しく面白くすることを目指して地域の総合業として活動しています。
株式会社源では、随時働いてくださる方を募集しています。
訪れる側として各施設に馴染みはあるかもしれませんが、実際どんなことをしているのか?
どんな職場なのか?
今回は、株式会社源の現場の責任者である統括部長 古菅芳勝さんにお話をお聞きしました。
小菅村の観光を
小菅村のど真ん中で支え続ける
――日ごろどういったお仕事をされているのかを教えて下さい。
私たちの会社は、日帰り温泉施設の小菅の湯や道の駅こすげ(物産館、源流レストラン、ふれあい館)、森を活用したフォレストアドベンチャー・こすげ、管理釣り場の小菅フィッシングヴィレッジの運営を行う部署と、村の情報発信や企画を行う事業ディレクション部で成り立っています。
何をしている会社かというとわかりづらいかもしれないのですが、観光施設の運営を中心としながら、村の面白いことや人も掘り出したり発信したりすることを主業にしています。
実際にやっているのは本当に現場仕事で、温泉では受付や館内の掃除もあるし、今は燃料を薪に替えたので、薪をくべるのもある。
食事処ひのきや、道の駅の源流レストランはメニュー開発もしたり。
物産館では仕入れや売り場づくりも。
いろいろありますね。
1つの会社で、小売も飲食も温浴サービスもアウトドア体験も、村に関連する企画まで行っているので、現場によって違う色々な経験ができると思います。
――主には地域の方が働いているんですか。
社員は多くが小菅村に住んでいますが、村外の方もいます。
アルバイトの方、特に大学生などは大月方面からいらしている方もいます。
若い人では20代、上はパートの方も入れると80代まで。
社員の若い人の多くは、地域おこし協力隊として小菅村に入ってきてそのまま住んで仕事をしてくれている人たちです。
協力隊の方々には支えられていますね。
温泉の休憩所や、漫画とか、若い人がたくさんアイディアを出してくれる。
今物産館に来てくれている協力隊の方も、前職が小売の方だったから経験を活かして、どんどん意見を出してくれるし。
――やれそうなことであれば、アイディアは結構すぐ取り入れるものですか
そうですね。
これはまずいんじゃないかっていうのもありますけど、一定までの金額なら、良いアイディアなら取り入れる。
そのために月に1回各事業部(温泉、物産館、レストラン、フォレスト、釣り場、事業ディレクション部)の部門長が集まって部門長会議を月1回集まってやっていて。
他の部署の人の話もすぐにきけるので。
皆が言えば社長も嫌とは言わないですし。
――風通しの良い職場なんですね
そうですね。
若い方との話は難しいですけどね。
しっかり主張されるし、自分はこう考えているんだって。
どうやっていけばいいかなと悩みつつですけども。
――古菅芳勝さんは、このお仕事にはどんなきっかけで入られたんですか。
私自身はもともと小菅村出身で、高校を卒業して外に出ました。
外で小売に関連する仕事について、マネージャーなどもやった後に、子どもが小学校に上がる時をきっかけに戻ってきて。
そこから、株式会社源ができる前に釣り場施設を管理していた財団法人に入って、すぐに釣り場。
その後に温泉ができて、温泉に異動してきました。
そのあとはずっと温泉。
このあたりで働き始めてからもう26年ですね。
――まさに小菅村の観光の中心地で変遷を見てこられたんですね。
そうですね。
小さい頃は本当に、温泉も何もなかったですから。ただの通り道。
観光客もこんなにいないし、山登りのお客さんが多いくらいでしたよ。
それに自分たちが小さいころは、山をかけまわって山菜をとったりしてたから。
今の子は温泉も入れるし、テレビゲームもしてるし。
そういう意味では村内での過ごし方も変わってきましたよね。
財団法人が今の会社(株式会社 源)になってから、やりやすくはなりましたね。
雰囲気も変わりました。
もう1つ変わったことといえば、最近はお客さんに怒られることが少なくなりました。
昔は、急に呼び出されてずっとお客さんに怒られるみたいなこともあったけど・・そういえば、バイクに囲まれたこともありました(苦笑)
でも今そういうことがほとんどなくなりましたね。
昔と違って、苦情があっても各部署でしっかり処理できるようになったのかな。
組織がしっかりしてきたというか。
事業部長たちがしっかりしているのだと思います。
――お仕事する上で心がけていることはありますか。
やはり現場に入ることですね。
一応統括になっているので、全体を見ることになっています。
今月は温泉が拠点でしたけども、来月からレストランで少し。
空いたところに入って全体が回るようにしている。
人が入って仕事が進む中では、必ず何か問題が起きますから。
そういうところにはしっかり入った方がいいのかなと思っています。
それと、言いたいことはちゃんといいます。
スタッフもそのあたり承知していると思いますけども。
その代わり、各場所にはしっかり寄るように心がけています。
釣り場は少し離れたところにあるので、そこに寄るなど。
いろんな業種が集まっている源
だからこそ、みんなで取り組む
――これまでで印象に残っているお仕事は何かありますか。
これまでっていうとなかなか難しいですけども、昨年度は温泉の湯沸かし器を薪ボイラーに替えたんです。
朝7時に薪を入れたりして大変ではありますけども、昨年度は一番成績が良かったんじゃないかな。
テレビで取り上げていただいたりしているが、まだ何か成功したという実感はなくて。
問題に対して改善を重ねていて、もっと会社としても成長していける、力をつけていけるんじゃないかなという感じがしてはいますね。
この後、物産館の改修工事にも入りますし、またそういった意味でもまた新しいチャレンジは続いていくんだと思います。
(2023年11月時点では、2023年度中に工事を実施予定)
――どんな方がこのお仕事に向いていると思いますか。
また、源で働くことの楽しさを一言で表すとどんなことでしょう。
すこし会社で働いた経験がある方のほうが、より楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。
業種の幅が広いのでチームワークや柔軟性があると良かったり、意見はどんどん言えるし取り入れてもらえるので、ある程度働くことへの肌感があった方が、根拠づけというか、そういうことも含めて面白いのではないでしょうか。
業界が未経験でも働いた経験がある方の方が向いているとは思います。
それから、サービス業や村と連携した企画業なので、人とコミュニケーションを取るのが好きな人、地域にちょっと突っ込んでいろいろやりたい人が良いかもしれません。
働くことの楽しさでいうと、小菅村らしさをすごく感じられる職場だというところでしょうか。
どこで働いても、小菅の良いものというか、特産品にも触れられますし。
物産館だと村のおじいちゃんおばあちゃんが野菜持ってきますから、会話は必ずありますし。
そういう雰囲気が好きな人には、より楽しいと思います。
ちなみに、株式会社 源で働いている方は温泉の入浴が無料です!
もちろん業務時間によって入れないことはありますけども。
――(同席している寺田さんに)小菅村や、源で働く魅力ってなんでしょう。
特に小菅村で家族ができて、子どもができて思うようになったのは、暮らしと仕事の関係が取りやすいなと思ってます。
例えば、子どもがこの前病院に運ばれることがあったんですけど、そういう時も、周りの人が「行って行って!」ってすぐに送り出してくれる。
会社としてどういうふうにしなきゃということじゃなくて、村の生活ってそういうもので。
子どもって大事だよねという思いがあるから、皆そうしてプッシュしてくれるんじゃないかなって思って。
都会と根本的に価値観が違うなと思った出来事でした。
もちろん、地域の役員とか、消防とかいろいろ役割はあるので大変なこともあると思いますけど。
都会だと、仕事とプライベートという2つの区分だったんですけど、小菅村では3つになるんですよ。
プライベート、仕事、地域みたいな。
そういうのも楽しめる人にとっては「住む」こともとても楽しいと思いますよ。
こんなお仕事です!
・道の駅こすげの「物産館」で品出しや商品の受け入れ、売り場づくり、レジ、接客、清掃等
・道の駅こすげの「源流レストラン」で調理補助、ホール、洗い場、清掃等
・「小菅の湯、食事処ひのき」で受付、館内対応、清掃、調理補助、洗い場等
・「フォレストアドベンチャー・こすげ」でアクティビティ受入、体験補助
・「小菅フィッシングヴィレッジ」で釣り場の運営補助
・「事業ディレクション部」で小菅村役場と連携した企画のお仕事
こんな人待ってます!
・小菅村の良いものに興味関心がある方
・お客さんやスタッフ、地域の方とのコミュニケーションを楽しんでいただける方
・業界未経験の方ももちろんOKです。
古菅さんからのメッセージ
いつもは遊びに来ていただいている小菅村で地域のことにもっと突っ込んでいろいろやってみたいと思っていただける方、ぜひ一緒に働きましょう。
お待ちしています!
●株式会社 源
Ogawa.K
東京多摩生まれ多摩育ち。幼少期から多摩、奥多摩の山々と親しむ。初の小菅村訪問は齢2歳だったそう。
仕事で小菅村に関わるようになり、すっかりと虜になりました。小菅村の一番好きな時期は春の芽吹きのころ。