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小菅村の大自然で“村まるごと結婚式”を挙げてみませんか

2023/08/29 ライター:小竹隼人

結婚式の写真は全てⒸ布施宏/THINKSTHINKS Co. Ltdより


「NIPPONIA 小菅 源流の村」が2023年7月からウエディング事業をスタートしました!

受付開始に先立ち、6月21日にウエディングの内覧会が開催されたので、その様子をご紹介します。

 

結婚式の流れ

挙式第一号は埼玉県在住の岩永夫妻。

昨年、古民家ホテルでプロポーズした縁もあり、今回の内覧会のモデルとなってくれました。

 


すぐ近くに清流が横たわる自然豊かな環境


おふたりが最初に向かったのは小菅村の森の中。

村人代表・舩木直美村長の立会のもと人前式が執り行われました。


小菅村の木材を使用した「結婚証明書」と「特別村民登録証明書」


次に訪れたのは小菅村役場。

小菅村で挙式を行ったおふたりは「特別村民」として村の役場に登録されます。

手続きが一通り終わった後は古民家ホテルに戻り、おふたりで乾杯!


村内の各集落ごとに保管され、祝い事があるたびに使用されてきた折敷


婚礼のお料理は小菅村の伝統的な食を現代風にアレンジした品々。

古民家ホテルのヘッドシェフが、小菅村の食文化を取材してレシピを完成させました。

食事の後に控えているのは小菅村ならではのイベント!

「特別村民」となった主役を祝福すべく、小菅村民も参加する鏡開き。

数十年前の小菅村では、集落みなで結婚を祝う習慣があり、その伝統を古民家ホテル風に復活させたのだそうです。


小菅村村民御用達の澤乃井酒造の日本酒で乾杯!


村民たちと盃を交わし、会話も盛り上がります。

今後、小菅村がおふたりにとって「ふるさとのような場所」になることを想像させるひと時。

 

「年に一回は必ず訪れたいと思います!」

岩永さん締めのご挨拶で、会場が温かい拍手に包まれお開きとなりました。

 

支配人が語る、ウエディングへの想い

後日、「NIPPONIA 小菅 源流の村」の支配人・谷口峻哉さんがウエディングサービスへの思いを語ってくれました。

──どのようなウエディングサービスなのでしょうか?

家族や親友などのごく近しい人たちで、古民家ホテルにてゆったりと2泊3日を過ごしながら結婚式を挙げていただきます。

小菅村ならではの、「そば打ち」や「野菜収穫」といった体験の時間もあり、新郎新婦のみならず参列者も楽しめるよう工夫しました。

 

──「エシカルウエディング」というコンセプトですが、それは具体的にはどういうことでしょうか?

一言でいうと、「人・環境・社会によい(=エシカル)結婚式」と定義しています。

当ホテルでは、食材やアメニティなどのロス削減への取り組みをしております。

廃棄が多いと言われる結婚式においてもその姿勢は変わらないですし、「皆で結婚を祝う小菅村の伝統を復活させる」「小菅村が新郎新婦にとっての新たなふるさとになる」ことも目指していて、そこにも“エシカルさ”があるのではないでしょうか。

 

──なぜウエディングサービスをはじめたのですか?

大学卒業後に一番就職したかったのがウエディング業界でした。

残念ながら叶わなかったのですが。

 

それはさておき、私は出身地、大学、就職先がそれぞれ別の地域でした。

大規模な結婚式だと人を呼ぶのに色々と気を遣うなと思い、滞在型家族婚を選択し非常に満足したんですね。

小菅村は自然豊かですし、外部の方にも温かい村なので、滞在型の結婚式を挙げるのにふさわしいと思っていました。

 

そのような背景がある中、数か月前に株式会社THINKSTHINKS(シンクスシンクス)の島野代表から、古民家ホテルに滞在しながら行うウエディング事業の話をいただきました。

「デザインで世の中をエシカルに」というコンセプトで活動しているTHINKSTHINKSさんとなら、お互いを補完しあえると確信し、共同でサービスを提供するに至りました。

 

──結婚式当日は、村民が駆けつけて新郎新婦を祝う時間もありますね。

私としてはそこを非常に大事にしていて、村民の皆さまに来て楽しんでもらいたいと思っています。

 

お客様が滞在されている時間帯は、気軽に遊びにきていただくことは中々叶いません。

また、日頃から村民の皆さまとコミュニケーションを取りたくても、お客さまやホテルの運営と向き合っていることが多いです。

 

だからこそ、結婚式の時は村民の皆さまへの恩返しではないですが、遊びにくる感覚で来ていただき、新郎新婦を祝って欲しいですね。

そして、古民家ホテルのことももっと知ってほしいと思っています。

 

ご予約・お問い合わせは「エシカルウエディング 小菅村」のホームページまで

https://wedding.nipponia-kosuge.jp/


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    小竹隼人

    2023年春、自然を求めて東京から小菅村に移住。地域おこし協力隊員です。

    農業と狩猟をやりたい!