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ライターレポート|JTの森小菅オンライン 〜オンラインで広がる新しい「企業の森」活動〜

2021/01/28 ライター:佐藤葵

 

 

人口約720人、面積の約95%が森林に囲まれた小菅村では、村外の様々な企業と連携し、森を守る取り組みや村づくりが行われています。

その中の1つである「JTの森 小菅」では、2006年から日本たばこ産業株式会社(JT)様とともに、約13ヘクタールの村有林にて、植栽などの森林保全活動を展開しています。

 

 

「JTの森 小菅」では、2006年より春と秋の年に2回、JT社員の皆様とともに森林保全活動を行ってきました。

台風などの悪天候に見舞われたときは中止になりましたが、毎年欠かさずに行ってきた大切な取り組みです。

 

しかし、2020年は新型コロナウイルス感染症が流行。

「JTの森 小菅」も中止かと思いきや、小菅村とJT社員の皆様がオンラインで繋がるイベントとして開催されました!

 

今回はそんな2020年11月のコロナ渦で行われた、オンラインイベント「JTの森 小菅」の様子をご紹介します。

 

 

「JTの森 小菅」とは?

 

「JTの森 小菅」では、東京都や神奈川県の水源である小菅村の森を守るため、針葉樹と広葉樹がともに育つ”混交林づくり”を行っています。

年月のかかる取り組みではありますが、森と人の暮らしが両立できるよう、”気の長い森づくり”に取り組んでいます。

 

この活動は、小菅村役場や森を管理する北都留森林組合といった小菅村の事業者がサポートをしています。

 

 

これまで「JTの森 小菅」では、手入れが遅れたスギ・ヒノキといった針葉樹を伐採し、コナラ・ミズナラ・ヤマモミジ・ケヤキといった広葉樹を植栽しました。

また、下草を刈り、手入れしていくことにより、地面まで光が差し込む美しい山となっていきます。

 

JTの森 小菅の詳細は、以下のURLより

https://www.jti.co.jp/sustainability/community_investment/forest/kosuge/index.html

 

 

森を散策してみました

 

2020年11月に行われた「JTの森 小菅」のオンラインイベントを前に、今の森の様子を見に行ってみました。

 

「JTの森 小菅」で取り組んでいる森は、上野原市と小菅村を結ぶ県道上野原丹波山線の鶴峠に入口があります。

 

そこから奈良倉山へ続く緩やかな登山道を15分ほど登っていくと、開けた場所に到着します。

ここは年に2回の森林保全活動の時に休憩したりするために整備した広場です。


整備された森の中の広場。活動の時にお弁当を食べたりする広場です。

苗木は鹿の食害にあいやすいのでネットを張って守っています。

紅葉した葉っぱがたくさん落ちています。この葉っぱも森の栄養となっていきます。

もみじと青空の美しい山並みが楽しめました。


例年、社員の皆様が小菅村に来村しこの森で森林保全活動を行っていますが、2020年は新型コロナウイルス感染症対策のため来村しての活動は控え、オンラインでの開催となりました。

 

 

イベントリポート:小菅村からオンラインで「JTの森 小菅」を生中継

 

小菅村とそれぞれの自宅にいる社員の皆様をオンラインで繋ぎ、小菅村から森の様子を紹介、そして小菅村のクイズやワークショップを開催しました。


小菅村の会場には小菅村村長や村内のサポートスタッフ、数名のJT社員の皆様が集まり、それぞれの自宅にいる社員の皆様(約70名)とオンラインで繋がりました。


開会式から始まり、まずは小菅村から今の森の様子を生中継で見ることができました。


JTの森 小菅の実況中継。


森を管理する北都留森林組合の方によるJTの森に生息する動物や植物のお話をいただき、画面上で秋のJTの森映像を堪能しました。

また今後の楽しみとして小菅村役場の職員が”トリュフ”の植え付けを行いました。


トリュフはうまくいけば5~6年後に収穫できるそうです。


 

小菅村の魅力に触れるクイズやワークショップも

 

その後は中継場所を村内にある屋内会場に移して、小菅村の紹介を兼ねたクイズに挑戦です。


全5問に挑戦。正答数の多かった皆様には、後日景品として小菅村の特産セットをお送りしました。


続いて、今回のメインイベント「きおびのオーナメント」と「そばがき」作りに移ります。

 

事前に社員の皆様には、自宅にきおびやそばがきの材料をお送りしていました。

それをお手元に用意してもらい、小菅村にいる講師の説明を聞きながら作成していきます。


村内の会場では、村民も一緒に中継の様子を見ながらワークショップを楽しみました。


まずは、小菅村の樹齢100年以上の大木を帯状に切り出した「きおび」でオーナメント作り。

 

 


初級編で風車のオーナメントを作りました。


簡単なので30分ほどで完成し、接着剤が乾いたらお好きな場所に飾っていただきました。

 

続いて、そばがき作り。

そばがきとは、そば粉に湯を加えて練り混ぜ、塊にしたそばの団子のことで、そば粉100%で作られることがほとんどです。

細長いそばよりも簡単に作れるとあって、昔からそばが育てられてきた小菅村でもおやつとしても親しまれている食べ物です。


小菅村の講師から作り方やおすすめの薬味が紹介されました。


社員の皆様も自宅で思い思いの味付けで召し上がったようです。

最後に閉会式を行い、初めてのオンラインでのイベントは無事終了しました。

 

 

最後に

 

これまでの「JTの森 小菅」のように、森で活動をしたり、村民と社員の皆様とが直接会ってお話したりは出来ないけれども、こうやってオンラインイベントを通じて交流できることが分かったいい機会でもありました。

今後は小菅村に来村いただいて交流したいのはもちろんですが、オンラインでの中継も交えてもっともっと小菅村を知っていただきたいです。

 

 

【JTの森 公式サイト】

https://www.jti.co.jp/sustainability/community_investment/forest/index.html

 

【JTの森小菅へのアクセス】

鶴峠バス停より、松姫峠方面へ登山道を徒歩15分程度

 

※写真提供:日本たばこ産業株式会社様


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    佐藤葵

    小菅村に住み始めて10年が過ぎました。 家族と共に小菅村を楽しみながら暮らしています。ここ数年の夏は家庭菜園で野菜作りも始めました。近所の達人に助言していただきながら修行中!

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