田舎の買い物事情~小菅村に住んでいる人はどこで買い物してるの?~
2023/03/23 ライター:佐藤葵
自然豊かな小菅村。
コンビニも大きなスーパーマーケットもありません。
そこでよく聞かれるのが、「どこで買い物しているの?」ということ。
今回は、村民である筆者の買い物事情をご紹介します。
不便だと思われがちですが、日中は村内で仕事をしている日が多い筆者も、食料品や日用品など買い物に困ることはほとんどありません。
村内での買い物
週に数回、村内の各集落へ移動販売が来ます。
来た合図としてスピーカーで音楽が流れます。
それが聞こえると各集落のいつも停車している場所に村民が集まってきてお買い物をします。
肉・魚・野菜・冷凍商品から、醤油・カレー粉など常温品まで、家庭に必要なものが数多く販売されています。
筆者は主に生鮮商品を購入し、いつも食べるもの(朝食用の魚や玉ねぎ・人参といった常備野菜など)はこちらで購入するようにしています。
移動販売の店主も、村民のニーズに合わせた品揃えにしてくれているので助かります。
単身世帯のお年寄りも多く、魚の切り身などは1切れ単位で販売してくれるので、家族の好みに合わせて買うこともできます。
他には小菅村唯一のコンビニエンスストアのような商店、ひろせ商店。
食料品に加えて、パンや飲み物、アイスなどすぐに食べられる物も販売されています。
もう一店は村のホームセンターのような所で、何でも揃うと噂の商店、美勢屋。
品揃えは文房具から日用雑貨、鍋・ほうきなどの生活雑貨、さらにはくぎやねじなどの工具類と、何でも取り扱いしているお店です。
朝早くから開店してくれているので、筆者も朝になって子どもから「ノートがなかったんだ」と言われて急いで買いに行ったことは何度もあり、とても助かっています。
美勢屋についてはこちらの記事でも紹介しています。
困ったときはここに行け!小菅村の四次元ポケット“美勢屋(みせや)”
https://ko-kosuge.jp/living/7162/
村外へ買い出し
大月市まで30分、都留市まで40分ほどかかりますが、大型スーパーやドラックストアもあるエリアに行けるので週末にまとめて買い出しをします。
筆者は主に移動販売で買えないものを購入することが多いです。
例えばお気に入りの洗剤や日用品のストック、新作のお菓子などをチェックしています。
普段、山で自然を満喫しているので、気分転換やドライブ気分での買い物です。
宅配サービスもあります
筆者は生協の宅配サービスも利用しています。
便利な冷凍品メインで、夏でも溶けてしまう心配なく届けてくれるので助かっています。
あとは地方で販売されている有名スイーツ等を楽しんでいます。
お取り寄せと同じですが、送料がかからず他の食品と一緒に届けてくれるのでお得だと感じています。
7日前までに注文をアプリに入力し、週に一回宅配してもらいます。
手数料もかかりますが、村内でも利用している方は多いです。
平日は小菅村内にある、SkyHub®(スカイハブ)のお買い物代行サービスも利用できます。
SkyHub®は、大型スーパーと提携しているので、そこで販売されているものなら注文できるので便利です。
今日の夕飯の材料が欲しいけれど、仕事で時間がなくて買いに行けないときに利用します。
送料はかかりますが、移動時間と燃料費を考えたら助かるサービスとなっています。
SkyHub®のお買い物代行サービスや、最短30分後にドローンで商品が届くサービスはこちらの記事で紹介しています。
SkyHub®小菅村ってどんなところ?村民に”便利を届ける”お買い物サービスを取材しました!
https://ko-kosuge.jp/living/16363/
ネットショップは大いに活用
生鮮食品以外の必要なものは、実店舗まで行って探すより、ネットショップのほうが早くて便利なのは小菅村でも同じです。
筆者は主にサイズがわかっている洋服や、趣味の手芸のものを購入するときに利用します。
お店に行っても売ってるかわからないようなものは迷わず注文します。
お年寄りも活用している方は多いようで、自分で注文できなくても別居の家族に頼んでいる方もいるそうです。
冷凍庫は最大限に使用 今人気のセカンド冷凍庫があるおうちも
みなさんご家庭でもされているように、肉や魚、野菜も冷凍できるものは下ごしらえして、小分けにして冷凍します。
もちろん乾物・缶詰・レトルト食品など、常温で日持ちする商品はローリングストックしています。
すぐに買い物ができなくても、ちょっとした工夫とひと手間でなんとかなると感じて暮らしています。
まとめ
都市部とは違ってホントに不便な生活ではありますが、工夫すれば問題なく生きていけます。
筆者はその生活に慣れてきたので、苦ではなくなってきました。
それに外食できるお店は少ないので、自然と自炊することになります。
村民の方が育てたお野菜をおすそ分けしていただくことも多く、その食材を使って普段作らない料理もスマホでレシピを検索して作れるようにもなります。
自分の生活リズムと慣れで、生活の不便さは解消されることが多いように思います。
車がないとどこに行くのも大変で、虫も多いし、夜道は暗い。
良いことだらけではない田舎生活ですが、不便さを楽しんで生活してる人もいることを知っていただければと思っています。
佐藤葵
小菅村に住み始めて10年が過ぎました。 家族と共に小菅村を楽しみながら暮らしています。ここ数年の夏は家庭菜園で野菜作りも始めました。近所の達人に助言していただきながら修行中!