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愛情もたっぷりこめた手作りまんじゅうでみんなを笑顔に! チャーちゃんまんじゅう/岡部清子さん

2023/10/16 ライター:松井みほ子

(左から)岡部五月美さん・チャーちゃんこと岡部清子さん


 道の駅でも販売され、毎日売り切れてしまうほど大人気のおまんじゅう「チャーちゃんまんじゅう」。

お店では、チャーちゃんの愛称で親しまれる岡部清子(きよこ)さんを中心に、その長男の一美(かずよし)さん、一美さんの奥様、五月美(さつみ)さんの3人が力を合わせておまんじゅうづくりをしています。

美味しいおまんじゅうづくりについてチャーちゃんにお話を聞きました。

 

材料も道具も

できるものはすべて手作り

 

――まず、お仕事の内容について教えてください。

 

チャーちゃん:うちはおまんじゅうの具も皮も、みーんな手作りだからね。

夏はなす味噌、梅ジャム、春はヨモギや桜を使って季節によって味を変えながら作っています。

今日はぎょうざ味の具を作っていますよ。

いろんな味をつくっているけど、じつは私はおまんじゅうが苦手なの(笑)。

だから、新しい味をつくるときにはママ(五月美さん)に味をみてもらっていますね。


手際よくまんじゅうの皮に具を包む


看板商品のあんこは、息子が煮ています。

お店の近くに、古い家があってそこに大きな窯があってね、そこで煮るんです。

その家の裏には高菜やじゃがいもが植えてあって。

なるべく作れるものは、野菜も畑でつくっています。

できるものは自分たちでつくるというのがうちのこだわっているところですね。

だから、畑仕事もやるんです。

それも、無農薬にしたいから、虫を取ったり、草むしりをしたり。

あとはお味噌や、お漬物も作っているから、やることはたくさんあるので、いろいろと手伝ってもらえるとうれしいですね。

 

――お仕事をするうえで一番気をつけていることはなんですか?

 

チャーちゃん:やっぱり衛生ですね。

特に厨房は綺麗にしとかなきゃっていうものは、特に気をつけていますね。

ママ(五月美さん)もそうだし、私ももういい加減なことがダメだから。


みるみるうちにたくさんのおまんじゅうができていく


――チャーちゃんは、お饅頭屋さんを始める前はどんなお仕事をされていたんですか?

 

チャーちゃん:ヘルパーをやっていたの。

でも、腰を悪くしてしまって、自分が介護される側になるかなあと思ったんです。

その頃に小菅村に温泉ができることになって、何か名物を作れないかと考えたときに、温泉にはおまんじゅうが付き物だと思いついてね。

でも、作ったこともなかったから、近所のおばあちゃんたちに作り方を教わったんです。

それが56歳のころ。

始めた時にはまだヘルパーも続けながら、お饅頭屋さんをしていたので本当に大変でしたね。

そこからもう25年以上、良く続いてますね。

 

――お仕事でやりがいを感じられるのはどんなときでしょうか?

 

チャーちゃん:お客さんが喜んでくれることですね。

遠くの方から、来てくれることもあって。嬉しいですよ。

それで食べてもらって「美味しかった」って、生の声を聞けるのがやっぱし一番!

 

――小菅村の良いところを教えてください。

 

チャーちゃん:美人になれるお風呂だね。

道の駅ではおまんじゅうを売っていますし、レストランではね、チャーちゃんのコロッケも食べられるからぜひ食べてほしいですね。


本当の親子のように息ぴったりの2人


――お仕事の今後の目標を教えてください。

 

チャーちゃん:もう私はここら辺までで、息子たちに任せていきたいね。

ほんとうはね、70歳くらいで辞めようと思ってたの。

それからは旅行とか自分の今度は楽しみを見つけようなんて思ったら、とんでもない。

一緒にやろうって言われて逃げられなくなってね(笑)。

でもありがたいですよ。こうしてね、一生懸命頑張っててくれるから嬉しいです。


できたてアツアツのおまんじゅう


両親から引き継いだ

看板商品のあんこづくり


一美さんのあんこづくりのようす。あんこが焦げ付かないよう、数十分かき混ぜる


――看板商品のあんこづくりについて教えてください。

 

一美さん:10キロずつ、2日間かけて煮込んでいます。

この窯は父が手作りしたもので、少しずつ修理しながら使い続けています。

薪なので、一気に火が付くわけではないので、そこは調整しながらやっていますね。

冬は水も冷たいのでまた時間がかります。

その日の気温や湿度などでもやはり状態が変わりますね。

 

父が亡くなってから引き継いだのですが、最初は味付けが本当に難しくて。

お砂糖はだいたいわかるんだけど、塩加減はとても微妙で。

チャーちゃんに聞いても、計量なんかしないで、手の感覚だけでだいたいこのぐらいっていう風にやるんですよ。

量を教えてほしいって言ったら、子ども用のコップに塩を入れて、この絵のところくらいかな、なんて言うんです(笑)。

 

塩の加減で、ちょっと甘さが足りなかったり、しょっぱすぎたり、味にばらつきが出てくるから、塩が大事なんですよね。

あとはあんこの硬さもゆるいとお饅頭が割れてしまうので、硬さも気をつけましたね。

何度も試行錯誤を重ねて、いまは自分なりの分量を決めて、はかりながら作っています。


畑も一美さんが中心になって管理をしている。ことしはじゃがいもをたくさん植えているそう!


 

こんなことをお手伝いしてください!

 

・野菜の収穫のほか草むしりや虫の駆除など農作業

・野菜の下ごしらえや保存用の加工

・おまんじゅうのラッピングやシール貼り

・そのほか軽作業

 

 

こんな人待ってます!

 

やる気があればだれでもOK!

老若男女問いません

 

 

チャーちゃんよりメッセージ

 

うちのお嫁さんもすごい明るい人だから、もうとにかく明るく楽しくお仕事ができますよ!

お手伝いしてくださったみなさんにはもちろんお饅頭をプレゼントします。

 


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    松井みほ子

    出版社や編集プロダクションにてファッション、フード、アニメなどなど幅広いジャンルで、雑誌やWEBの制作をしていました。

    現在はフリーランスで編集・ライターとして活動。小菅村の温泉とビール大好きです!