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地域おこし協力隊の1日に密着!小菅村での活動と暮らしとは?第2弾

2025/02/06 ライター:山下春奈

 

 

令和5年度に全国の地域おこし協力隊の隊員数は7,200人を超えました。

今では、地方移住をする際の職業の選択肢にもなっています。

 

第1弾では小菅村社会福祉協議会所属の協力隊、吉田さんに密着をしました。

今回は2024年8月から始まった森林活用事業に取り組む、尾崎美歩さんの1日に密着しました。

どのような仕事をし、どのように暮らしているのか覗いていきます!

 

 

密着する隊員のご紹介

 

●名前     尾崎美歩さん

●出身地    埼玉県さいたま市

●協力隊任期  2024年6月~2027年6月

●所属     株式会社源 フォレストアドベンチャー事業部  

 

 

──小菅村に移住する前は何をしていましたか?

 

高校生のころから国際ボランティアに興味があり、大学でも国際分野が学べる学部に入学しました。

机上で学ぶだけではなく、現場に出て実際に体験したり、地域の人との出会いを大切にしていました。

大学卒業後、和歌山県那智勝浦町にて地域おこし協力隊に着任。

狩猟免許をとって狩猟体験ツアーを企画するなど、地域のなかで様々な活動をしました。

 

その後、結婚を機に北海道の函館へ。

青少年研修センターで子どもの体験活動のお手伝いをしたり、アイヌ文化を四季を通して学んでいました。

夫の仕事の関係でタイで暮らしているときに、娘が生まれ、再び日本の自然があるところに戻り、子育てをしたいと思い、北海道の釧路に引っ越しをしました。

釧路では、子育てハッピーサポーターに登録し、悩みのある親御さんの話を聞いたり、娘の通う森のようちえんの活動に参加をしていました。


タイでの1枚。異文化交流を積極的に行っていました。


──小菅村の地域おこし協力隊になろうとしたきっかけは?

 

仕事やプライベートで様々な経験をし、私がやりたいのは 『地域づくり』なんだなと改めて感じました。

地域づくりのなかでも特に、『子育てで孤独感を抱えているお母さんたちも繋がれる居場所やコミュニティをつくりたい』と、やりたいことがはっきり見えてきました。

 

居場所とかコミュニティを形成するには、協力隊制度が一番適しているかなと思ったので、また協力隊になろうと決心しました。

いくつか候補地はあったのですが、やってみたい!と思う取り組みが小菅村にはあったことと、里山と暮らしの距離が近くオープンな村だなと思ったので、決めました。

 

 

フォレストアドベンチャー事業部での主な活動内容

 

小菅村には森林共生型アウトドアパークと呼ばれる「フォレストアドベンチャー・こすげ」があります。

畑の上を滑空する「里山ジップスライド」など、子どもも大人も楽しめる施設です。

こちらも森を楽しめる施設ですが、尾崎さんが担当しているのはマウンテンバイクを活用した事業です。

2024年8月から始まったばかりの新事業で、親子で楽しめるバイクパークや、レンタサイクル、村民ガイドによるサイクリングツアーの担当をしています。


村民ガイドとなってサイクリングツアーを開催


現在は任期1年目として、マウンテンバイク事業や小菅村の子育て世代が森林に入るきっかけや居場所・コミュニティづくりを行っています。

 

 

ある日の活動スケジュール

 

4:30‐ 起床 早起きをして朝活

8:00‐ 出勤 池之尻の事務所へ車で通勤

 

レンタサイクルの受付にもなっている「Kosuge MTB Base」は道の駅こすげから車で5分ほど離れたところにあります。

事務所も兼ねていて、事務作業やイベントチラシの作成などを行っています。

 

 

8:30‐ デイキャンプの準備

 

道の駅こすげから歩いて5分ほどの森にある中組キッズパークにて、デイキャンプの準備をしていきます。

 

中組キッズパークには、村内の木材を活かした木製バンクがあり、子どもたちがストライダー(ペダルがなく、地面を足で蹴るランニングバイク)で遊んだり、大人もマウンテンバイクで走ることができます。

現在は主に村内向けに開放されています。

 

 

10:00‐ 参加者集合&おはようの会

 

デイキャンプは、「子どもも大人も楽しみ、癒される場」となることを目的に、10月から月に1回開催されています。

子どもがキッズパークで遊んでいる間に、親御さん同士で近況や悩みを話し合い、心がスッとできる、癒される場となることを目指しています。


中組のキッズパークに会場をセッティング


10:30‐ 自由遊び&炊事開始

 

お昼には、空き缶でご飯を炊いていきます。

1缶で1合のお米が炊けます。

おかずはみんなで持ち寄ります。

 

主催者がすべて作るのではなく、みんなでご飯を作ることによって、「楽しい場をみんなで創る」という感覚をもってもらうことを目指しています。


空き缶で炊飯

それぞれ好きなことをして森で遊ぶ


12:00‐ 子どもたちと一緒にお昼

 

空き缶ご飯や持ち寄ったおかずで、森の中でみんなでご飯を食べます。


それぞれ持ち寄ったおかずで森の中でランチ


13:00‐ デイキャンプ終了・片付け

15:00‐ 事務所に戻り事務作業

 

片付け後は事務所に戻り、デイキャンプの反省会をしたり、村民に活動を知ってもらうための広報紙を作成したりしています。

 


月初めの村内回覧にて「キッズパーク通信」を全世帯に配布


17:00‐ 退勤

19:30‐21:00 退勤後の過ごし方

 

家族でまったりと過ごす日もあれば、ご近所さんの家に行き、郷土料理を教わったり、昔の村の話を聞いたりと交流をしています。

 

 

協力隊になった心境やこれからについて

 

 

「半年たってようやく家族と仕事と地域とのバランスがとれるようになってきました。

小さい村なので、仕事やプライベートもミックスされた今が心地いいなと思っています。

これからも気負わずにありのままで暮らしていき、ありのままで過ごしつつも、周りがあってこその感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいです。

 

仕事では、森での体験活動を主体に、里山暮らしを中心とした子育ての情報発信を行い、移住促進へつながる活動をしていきたいです。」

 

デイキャンプに参加していたお母さんが「美歩さんは子育て世代の希望の星だよ!」とおっしゃっていました。

「子育て世代の居場所やコミュニティをつくる」という目標に向かって、すぐに企画をし、実施していく姿はとても輝いていました。

 

尾崎さん、ありがとうございました。

 

 

来年度の協力隊を募集しています

 

第2弾ではフォレストアドベンチャー事業部所属の尾崎さんに密着を行いました。

 

第1弾では、小菅村社会福祉協議会所属の吉田さんに密着した記事が上がっています。

こちらもご覧ください▶https://ko-kosuge.jp/living/20626/

 

そして現在、小菅村では来年度の地域おこし協力隊を募集しています。

幅広い募集がありますので、興味関心がある方はぜひ募集要項をご確認ください!

 

 

詳しくは『令和7年度小菅村地域おこし協力隊募集中!』のページをご覧ください。

 


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    山下春奈

    2024年3月に地域おこし協力隊を卒業し、引き続き村で暮らしています。

    小さな村の濃厚で賑やかで豊かな暮らしを発信していきます!