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寒さを乗りきるライフハック!水道も凍る、小菅村の冬をみんなどう過ごしてる?

2019/03/12 ライター:青栁やすは

 

 

都心から2時間という距離ながら、冬場には水道管が凍るほど寒くなる小菅村。

雪が降るのは、ここ数年では年に5回程度と雪は少ないですが、家の中でも氷点下になるほどの寒さです。

そんな寒冷地に住む人々は、どのような寒さ対策をしているのでしょうか…?

 

移住してきて5年以上経つ若者から、ベテランおじぃ・おばぁに話を聞きました。

寒さが厳しい小菅村のくらしの知恵は、きっと寒い冬を乗りきるのに役立つのではないでしょうか?

 

 

冬の服装

 

体を寒さから守るために、とっても重要な服装。

そんな完全防寒の装備を、アウトドア男子に見せてもらいました。

 


フリース・ダウン


機能性が高いアウトドアブランドの愛用者が多いです!

値段は張りますが、長持ちして、軽くて1枚であったかいのが魅力です。

 


機能性肌着


保温性が高く、断熱効果などがある機能性肌着は必需品!

そういった「暖かいインナー」は、衣料専門店やスーパーなど色々なメーカーで販売されています。

寒い日はそれを重ね着するという技もあるそう。

 


スノーブーツ・あったかパンツ


冷えは足元から来ます。

寒さが厳しい小菅村では、通気性の良い普通のスニーカーで外に出ると、つま先の感覚がなくなります!

スノーブーツの様に風を通さない靴が必需品です。

同じく足まわりを暖かく保つために、防風・裏地あったか素材のパンツの愛用者は多いです。

 


ネックウォーマー・レッグウォーマー・手袋・帽子


寒さに弱い首がつく部分(首・足首など)をしっかり温めると、冷えをブロックできるそう。

外へ出る際は、手袋や帽子といった小物も重要ですよね。

 

 

家を寒さからブロック

 

古い家や、冬は全く陽が当たらないという家もある小菅村。

寒い日は、家の中でも氷点下になるという家も!

小菅村の常識「凍って困る物は冷蔵庫に入れる。」

そんな家で暮らすための工夫を教えてもらいました。

 

【窓編】


二重窓


冷えは壁が薄い窓から入りやすいです。

よく冷える北向きの部屋だけ二重窓になっている、という家も。

写真の様に、二重窓にリフォームすることもできるそうです。

 


断熱カーテン


同じく、窓からの寒さをカットする工夫です。

断熱カーテンを付ける他に、プチプチ断熱材を窓に貼る、夜は雨戸を閉めるなどの意見もありました。

雨戸を閉めるだけなら、何も買わずにできますね。

 

【床・壁編】


床に断熱マット


コルクマットやスポンジマットを冬になるとフローリングの床に敷く。

また畳の下に銀マットを敷くという家も。

寒い時期は、畳でさえ足の裏が冷えるで、フローリングの床ではなおさら冷えます。

断熱シートがあることで足裏のヒヤっとを解消します。

 


天井・壁にも断熱材


すき間風がすごいという古民家では、断熱材を壁や天井に入れているそう。

ちなみに写真の築100年以上のこの家。

断熱材を入れている部屋と廊下の気温差で結露した水分が凍って、朝起きたら部屋から出られない事件が起こったことがあるそうです。

 

 

くらしの知恵

 

小菅村で使われている暖房器具は、こたつ・石油ストーブ・ホットカーペットなどがよく見られます。

薪ストーブを使っている家が数件あるくらいでしょうか。

寒冷地だからと言って特殊な暖房器具ではありませんが、色々な工夫がありました。

 

【リビング編】

 

 

・1つの部屋で過ごす

いくつも部屋を暖めるには、エネルギーが必要です。

なので1つの部屋を暖め、家族全員で1つの部屋で過ごします。

 

・石油ストーブ

やかんが乗せられるタイプは、乾燥も防ぎ、風邪予防にも効果的です。

 

・石油ファンヒーター+温風パイプ

温風パイプを設置することで、こたつと室内を石油ファンヒーター1台で暖められます。

こたつの電気を付けなくても温まるので、電気代の節約になるそう。

 

 

・豆炭(まめたん)こたつ

こたつと言えば、熱源は電気の「電気こたつ」が一般的。

しかしお年寄りのいる家は、1日中こたつをつけっぱなしで電気代が問題…。

ということで「豆炭こたつセット」を買ってきて、既存のこたつに設置して使っているという家も。

熱源が豆炭なので、じんわりと1日中暖かいそう。

 


火をつけた豆炭を入れた入れ物(1つ前の写真)を、こたつに取り付けた網(上の写真)の中に入れて使う。


【布団編】

・お風呂から出たらすぐに布団に入る

・敷毛布を1枚追加する

 

 

・布団を温める

布団が温かいと、すぐに眠れます。

布団を温める方法も色々とあるようです。

①湯たんぽ

②布団乾燥機

 布団乾燥機を寝る前に入れて、布団を温めておく。

③ホットカーペット

 ホットカーペットの上に布団を敷いて、寝る1時間前からスイッチを入れておく。

④電気毛布や電気アンカ

 

【その他】

・浴室暖房

・脱衣所にはすぐ温まる遠赤外線ヒーター(ハロゲンヒーター)

・便座シート(カバー)

・トイレには小型のセラミックファンヒーター

 

 

・冬用スリッパ

冷気は下に溜まり、足の裏からも冷気が伝わるので、厚みのある冬用スリッパが必需品。

子どもにもルームシューズ+レッグウォーマーで足首までしっかり防寒。

 

 

暖かく過ごすために、こんなアイディアも

 

 

・温泉に入る。

・部屋着もアウトドアブランド。

・インターネットショッピングで「防寒対策」と検索して、防寒対策グッズを購入した。

・本当に寒い日はホッカイロを腰や背中に貼る。

・季節のものを食べる。

・早く寝る。

 

インターネットショッピングの人気防寒商品を購入するといった便利グッズを活用する方法から、自然の摂理にしたがったくらし方をするという方法もあるそうです!

 

 

小菅ならではの必需品

 

 

・四駆の車とスタッドレスタイヤは必需品!

・車のフロントガラスの霜取りスクレーパーがあれば、暖機運転の待ち時間が減らせる。

・除雪スコップは雪が降った時のために。

・水道管凍結防止の電熱線。

・水道凍結防止に毛布などを巻く。

 

道や水道管が凍ってしまうこともある小菅村。

安全運転はもちろんですが、様々な対策も考えられそうです!

 

 

こんな過酷な家も…!

 

 

・家や庭に全く日が当たらない!

→日が当たる畑や、親戚の家に持って行って洗濯物を干す。

・ひたすら耐える!

→限界まで暖房器具を点けない

 

年配の方から、ひたすら寒さに耐えるという意見が多くあげられました。

昔は川が凍るほど寒かったんだぞ、とも教えてもらいました。

今は川が凍ることはないので、さほど寒くないということでしょうか?!

これぞ究極の冬の過ごし方…?

 

 

冬の寒さは過酷ですが、いろいろな対策を知って少しでも冬を快適に過ごしたいですね!

 


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    青栁やすは

    愛知県から小菅村に嫁ぎ、3人の子育てをしています。保育所の体育講師をしながら、小菅村の伝統工芸の「きおび」を使って、作品作りをしています。村に来る前は、環境教育に携わる仕事をしていました。小菅村でのスローライフを研究中。Instagramはこちら

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