”子どもは村の宝” 小菅村の地域と子どもをつなぐ「会」とは?
2019/11/12 ライター:A.H
山梨県小菅村には、「小菅人を育む会」という村民で構成される会があります。
この会では、小菅村の子どもたちのため、小菅村に住む地域の大人と子どもが関わり様々な活動を行っています。
果たしてどんな会なのか?
どんな想いで生まれた会なのか?
移住5年目の移住者である筆者が発足当時のお話を聞いてきました。
「小菅人を育む会」とは!?
育む会では 小・中学校の先生方、村役場・地域の方々、保護者など18人ほどが中心となって活動をしています。
年に、2~4回ほど四季を感じられる小菅村ならではのイベントを企画しています。
今年度の活動を例にすると、春は竹で手作りしたお箸やコップでいただくバーベキューに、デザートは焚き火で焼いたバームクーヘンを食べました。
毎年夏恒例の学校に泊まるイベントは、特に人気です。
学校などに泊まりながらヤマメのつかみ取りをしたりバーベキューや流しそうめん、スイカ割りに花火など、盛りだくさんの内容です。
そのほか、秋にはハイキングやキノコうどんを食べたり、冬は星空見学やクリスマスリースづくりなどをしています。
発足当時の想いとは?
小菅村ならではの活動をしている「小菅人を育む会」ですが、どんな想いで生まれた組織なのでしょうか。
お話しをうかがったのは 私が小菅村でとてもお世話になっている小泉さんです。
「小菅人を育む会」の発足は2003年。
当時子ども達と地域の方とのかかわりが少なくなり、顔は分かってもお名前と一致しないという現状がありました。
それを何とかしたいという思いから、このような交流の場をつくったそうです。
この会の発足当時の資料を読むと、多摩川源流に住む誇りや村人がお互いを大切にしている姿、共に育っていこうとする気持ちがとてもよく伝わってきました。
その中には、大人の「具体的な実践」という項目があります。
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大人は ・我が身を見直そう
・子どもに信頼される行動をとろう
・よその子でも叱ろう
–(発足当時の資料から一部抜粋)–
このように日常生活でも心にとめておきたい言葉がたくさんありました。
‘‘子どもは村の宝‘‘
子どもをとても大切にしている村で育つ子ども達は、本当に幸せだなと思いました。