小菅流、手前みそ作りにチャレンジ!
2020/03/24 ライター:青栁やすは
小菅村では各家庭で手作りしている「おみそ」。
そんな小菅流手作りみそ作りにチャレンジしてみました。
教えていただいたのは、「小金持ち工房」のお母ちゃん
道の駅こすげの物産館では、通年で小金持ち(こがねもち)工房のみそを販売しています。
小金持ち工房は、温泉の隣にある工房でそば屋さんを切り盛りしつつ、みそ以外にしゃくしな漬け・梅漬けなどの加工品を作り、物産館へ卸しています。
60~80代の小菅のお母ちゃん達による、ザ・小菅味を楽しめます!
そんな小金持ち工房のお母ちゃん達のレシピで、私も「小菅流みそ作り」にチャレンジしてみました。
どんな風に作ったのか、写真付きで紹介していきます。
小菅流みそ作りの材料は、こちら。
左から米麹・麦麹・大豆・塩と、意外とシンプルな材料。
大豆1kg・米麹500g・麦麹500g・塩280g(14%)を用意しました。
小金持ち工房では大豆14kg・塩4kgで計算していましたが、作りやすい分量で。
みその作り方
① 豆を洗って、1晩水につけておきます。
② 指でつぶれるまで、やわらかく煮ます。
③ 温かいうちに、大豆をつぶします。
④ 冷めた大豆に、麹 ・塩をまぜます。
塩と麹を一緒に混ぜても構いません。
力をこめて、しっかり混ぜるのがポイント。
塩ひとにぎり分は、表面にまぶすので混ぜずに取っておきます。
⑤ 団子状に握って、樽につめていきます。
団子状にすることで空気をしっかり抜きます。
団子状にならず崩れてしまうようであれば、煮汁(あめ)を足します。
⑥ 団子が1段敷きつめられたら、空気を押し出すように平らにしていきます。
大豆がなくなるまで、2段目・3段目と重ねていきます。
⑦ 表面をならしたら、残しておいた塩を表面にふってフタをします。
⑧ この上にラップをピッタリかけ、重しを乗せて発酵させます。
重しの代わりに2重にした厚めのビニール袋に水を入れると、ぴったり表面が覆われてカビが発生しにくいです。
これで、ひと夏をこえた頃~1年経つと食べられます。
人によっては1年経ったらすぐ食べたり、長く置いた方が熟成されて美味しいという人もいたりと、自分のお好みを見つけてみるのもいいですね。
⑨ 完成したみそがこちら!
カビているじゃん…とがっかりしないでください。
空気とふれてしまう部分は、どうしてもカビが出てしまいます。
コウジカビという発酵に必要な菌も、見た目はグロテスクです。
ラップをはずし、カビと接しているみそも取りのぞきました!
黒っぽい所は酸化して風味が落ちているそうなので、後で取りのぞきました。
左から今回作ったみそ・小金持ち工房のみそ・3年物の赤みそです。
小金持ち工房と同じ分量で作りましたが、色の違いが見られました。
赤みそは米麹と豆麹で作った、愛知県の方のみそです。
大豆そのままの形の豆麹が入っているのでゴツゴツしていて、赤というより深い色です。
道の駅でも購入できます。
意外とシンプルなみそ作りですが、作るのが大変という方は、物産館で購入もできます。
小金持ち工房のみそは米麹のおかげで甘味もありつつ、さっぱりとした味。
みそ汁以外の料理にも使いやすい味ですよ。
ぜひ、小菅村のみそを味わってみてください。
道の駅こすげ 物産館
青栁やすは
愛知県から小菅村に嫁ぎ、3人の子育てをしています。保育所の体育講師をしながら、小菅村の伝統工芸の「きおび」を使って、作品作りをしています。村に来る前は、環境教育に携わる仕事をしていました。小菅村でのスローライフを研究中。Instagramはこちら