わおー 感動と驚きの連続!親子で行く山村留学とは?
2017/08/24 ライター:mariko
みなさんは「山村留学(さんそんりゅうがく)」という言葉を聞いたことがありますか?
今ちょっとした話題の子育てです。
山梨県にある小菅村では「山村留学」ならぬ「源流親子留学」実施しています。
通常の「山村留学」というのは、子供だけが山間地域へ行って滞在すること。
ここ小菅村では、親子そろって山村留学してしまう、というのが特徴です。
今回は、親子での山村留学が実現しやすい小菅村について
・親子山村留学とは
・なぜ小菅村?
・小菅村の山村留学 体験者目線でよいところ
の3点をご紹介します!
小菅村の親子山村留学
最近、「山村留学」は新聞やテレビ番組などでも報道されています。
あるテレビ番組で、小学6年生の娘さんが東京からはるばる沖永良部島に山村留学に出かける、という特集が組まれていました。
その娘さんは、たった一人で1年間、沖永良部島のホストファミリー宅で生活したそうです。
沖永良部島に限らず、山村留学制度を行っている町村はいくつかあります。
このように、子どもだけを送り出すのが通常の「山村留学」。
ではなぜ親子で??
それは、こんなに楽しいこと、子どもだけではもったいない。
親だって楽しみたい! というのは半分冗談でも、子どもだけでは心配という親御さんも多いのではないでしょうか?
だから一緒に来て、それで親も楽しめる。
それが「親子山村留学」です。
なぜ小菅村?
山梨県にある小菅村は、東京からのアクセスが非常にいい!というのが、親子山村留学に来やすいポイントのひとつ。
例えばJR中央線を使うと、新宿―大月が特急で1時間。
大月からはバスで1時間、乗用車だと30分の道のりです。
お父さんは仕事のため都内に残って、母子だけで親子山村留学をしている家族も何組かあります。
お母さんが都内に残り、父子だけというところもあります。
週末に小菅村で家族一緒になり、村生活を楽しく過ごす。
そんな生活スタイルが十分に可能です。
そして、もうひとつの大きなポイント。
親子山村留学をサポートしてくれる助成が小菅村にはいろいろあるのです。
ここでは、特に重要だと思う3つの取り組みについてご説明します。
サポートその①
まずひとつめは、義務教育の子どもがいる間、村営住宅の家賃が15,000円という点です。
家賃の負担が少ないため、生活面での強い味方になってくれます。
村営住宅は一軒家なのでとてもゆったりと住むことができます。
庭や駐車スペースなど十分な敷地があるので、子どもたちも飛び回って遊べます。
サポートその②
村や地域にとけこめるようにサポートが手厚いということです。
そもそも、「新しい移住者が来る!」というニュースはせまい村内ですぐに広まります。
村役場や教育委員会の方々が地区の人にもお話してくれているので、引っ越したあとにぽつんと孤独に、なんてことはありません。
地区の行事なども定期的にあるので、その機会に紹介していただいたりと、徐々に知り合いになっていけます。
サポートその③
もうひとつ重要なポイントは、特色ある教育の中でいろいろな助成やサポートがあるという点です。
英検や数検などの資格試験は、受検料を村が全額補助してくれます。
学校行事や教材費も村が助成してくれている金額が少なくありません。
このようなことから、親子での山村留学が小菅村では実現しやすいのですね。
小菅村の山村留学 体験者目線でよいところ
いろいろと説明しましたが、実際に体験してみるとどんな感じなのか気になりませんか?
今回は、実際に親子山村留学をしてみた人の意見をもとに、教育・買い物・生活といった、「村暮らし」のリアルな様子をお伝えします。
―教育について―
子どもが主役の山村留学、学校のこと、子どもの生活が気になりますね。
小菅村には村営の小学校が1つ、中学校が1つあります。
小学校は全校で33人。中学校は16人。(記事執筆当時)
少人数のため、先生も生徒も全員を知っているというアットホームな環境です。
通常、このように人数が少ない場合、複数の学年を1つのクラスにする複式学級にするというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
しかし、小菅村では、複式学級ではなく、1学年を1人の教員が担当し、学年ごとに1つの学級を編成しています。
一方で、実技は縦割りで楽しく行ったり、給食は小学校と中学校が合同で食べるなど、大きな学校では難しい学年を超えた仲の良さもあります。
また、小さい学校だけれどパソコンや図書室が充実しており、様々な学習をすることもできます。
なんといっても、自然が豊かな小菅村では、放課後や週末は、大自然の中で家族やお友達と川遊びや昆虫・草花の観察などを楽しむことができます。
都会にはない草花や、たくさんの昆虫を見つけることが出来るのも、小菅村ならではの醍醐味ではないでしょうか。
運がよければ、野生動物を目撃することだってできます。
こんなに自然が多い小菅村では、子どもたちもつい遅くまで遊んでしまいがちです。
でも、地域との交流やつながりが強い小菅村では、そんな心配もありません。
5時に流れる村内放送の音楽で、規則正しく遊びをやめる習慣も身に付きますし、何より、村の大人とも顔見知りのため、一緒に遊んでくれたり、見守りをしてくれたりもします。
「子どもは村の宝物」。
そんな風に村が子どもを育てるのですね。
―買い物について―
普段のお買い物のことも重要ですね。
小菅村には、スーパー、コンビニがありません。
そんな村は不便では? いやいや、それが実はとっても大きなメリットなのです。
村内に買い物が出来る場所が限られていることで、買い物する時間を節約。
日常のものは生協など宅配で、急なものは村内の「美勢屋(みせや)」というお店で買うことができます。
「美勢屋」には、農作業具、食べ物、文房具、日常雑貨、履物、ちょっとした衣類までそろっている、まさしく「なんでも屋」なのです。
また、外食はほとんどできないので、必然的にうちごはんが多くなります。
そのため、外食にお金を使うことがなく、経済的です。
お野菜は小菅産の新鮮野菜が道の駅で格安に販売されているので、旬の野菜や、地元の方が愛情をこめて育てた食材を楽しむことができます。
子どもに「あるもの」で生活する倹約を教えられるのも大きなメリットかもしれません。
どうしても村内にあるものでは足りない時は、車で30分ほど行けば公正屋(スーパー)やイオンもあります。
―生活について-
毎日の生活も小菅村ならでは。
車の往来がなく、家にいてもとっても静かです。
一方で、毎朝7時に村内放送で起こしてくれるため、子どもも寝坊をすることがありません。
また、小菅村は多摩川の源流にあるため、水道水がとってもおいしいというのも魅力のひとつです。
空気もきれいだから、洗濯物を外にためらわず干すことができますよ。
都市部と比較すると、役場や郵便局、銀行での待ち時間も格段に少なく、ストレスフリーな生活を送ることができます。
さらに、畑のプロの村のおじいちゃんたちが指導してくれるので、家庭菜園だってできます。
こんなにメリットの多い小菅村の親子山村留学ですが、急に始めるのはちょっと…という方でもご心配は無用です。
親子山村留学の応募を受け付けている期間であれば、小菅村役場にてさまざまなご相談に乗ってもらうことができます。
↓ ↓ ↓
まずは気軽に小菅村へ遊びに来てみてくださいね。
mariko
東京暮らしから一念発起、小菅村へ娘と親子山村留学をして1年になるママ。娘より小菅村生活を楽しんでる!と言われることも。
畑、料理、動植物のこと、生活の知恵、いろいろ教わって心豊かになったかな。
移住してからの小菅村日記ブログ http://blog.goo.ne.jp/mariko8686blog