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夏野菜のおすそ分けでビールが旨い。おつまみ作ってみました。

2017/08/29 ライター:佐藤葵

 

 

畑をやっている人が多い山梨県の小菅村。

春先、暖かくなってくると皆さん畑の準備を始めていました。

その野菜がスクスク育ち、もう収穫の季節になっているんです。

 

今回は、村内の農業への取り組みと、ちょっとした農業体験談に加え、収穫の時期を迎えた夏野菜の楽しみ方をお伝えします。

 

 

畑の作り方から教えてくれる!村内の取り組み

 

山梨県にある小菅村では、村内外の団体や企業の方にもご協力を頂き、様々な活動が行われています。

 

その中でも、「NPO多摩源流こすげ」は小菅村を活動拠点として、多摩川流域の地域活性に取り組んでいます。

村内の自然を楽しむ体験プログラムや、多摩川の源流を楽しむ「源流体験」など、その活動は多岐にわたりますが、農業においても様々な活動をしています。

そのひとつが、「畑の学校」です。

 

「畑の学校」は、村内の人を対象に、基本的な畑づくりから野菜を作って収穫することを楽しむ活動で、月に1度開催されています。

過去の活動では、村内の農家さんを講師に迎え、村の特産品であるじゃがいもを使って、化学肥料を使わない畑の作り方から、種芋を植えて育て、収穫をしました。

村の子どもたちを中心に、農業に関心のある人が参加し、みんなでワイワイ楽しみながら農業体験を行いました。

山村留学で住み始めた親子や村外からお嫁に来て自宅に畑のない家族が中心です。

 

詳しくは、こちらの動画でもお楽しみいただけますので、ぜひご覧ください!

こちらをクリック⇒畑の学校 ~GENRYU SUNRISE VOL.41~

 

「畑の学校」は基本的には村内の人を対象にしている活動ですが、都会暮らしをされている方の中には、

ちょっとでいいから畑をやってみたい。

プランターでミニトマトくらいは毎年やっているけれど、畑は未経験…

やってみたいけど、畑ないからな、、、

と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

そんな方のために、小菅村でのプチ農家体験談をご紹介したいと思います!

 

 

豆知識!小菅村の畑の特徴

 

小菅村では元来、じゃがいもやこんにゃくといった農作物の生産が盛んでした。

 



道の駅こすげの物産館で小菅村の新鮮野菜を買うこともできます!



しかし、平地が少なく斜面の多い小菅村では広い面積の畑を作ることが難しいのです。

さらに、小石や肥料が斜面の下に流れ落ちないよう、土地の所有権が縦割りになっている場所もあります。

 

そのため、「掛け軸畑」という、その名の通り縦に細長い畑が多いということが大きな特徴です。



斜面を使った畑はまるで掛け軸のようです。



 

気軽に楽しめる小菅村の野菜づくり

 

もちろん、村内のすべての畑が急斜面に出来ているわけではありません。

小さな畑であれば平地でこじんまり楽しむことができます。

 

人口740名の小菅村では、多くの村民が顔見知りでご近所付き合いも多いため、畑の一部を使わせてくれることもあるかもしれません。

また、所有者の方自身も農業をやっている場合、いろいろとアドバイスを頂けるのも良いところのひとつかもしれませんね。

 

実際に、村民ライターである私も、知り合いの方の畑の一部を使わせてもらい、野菜を育てています。



これを書いている村民ライターの私も、キュウリ、モロヘイヤ、インゲン、ミニトマトを作っています!



 

さらにうれしい畑づくりの副産物!

 

畑づくりのアドバイスをいただく時の最大の副産物は、なんといっても「おすそわけ」です。

小菅村では村内のいろいろなところで「おすそわけ」をいただくことも多いのです。

 

畑に関する相談をした時にも

「ほら、ちょうどジャガイモもできたから、持ってきな〜」と言って、ずずっとジャガイモを引き抜いて新じゃがをくれました。

さらに、「こっちの葉っぱも食べれるよ」とレタスもくれました。

それに加えて、この日は最初にご紹介した「畑の学校」でキュウリとナスを収穫してきていたので、1日でこんなに夏野菜が!

採れたてです!!



採れたての野菜はみずみずしさも抜群!

じゃがいもは、頂いた日にポテトサラダにしてビールのツマミになりました。



 

近所のお年寄りに畑の事を聞いてみると、、、

 

数日後、キュウリの苗を買いに行き、畑に植えました。

インゲンのタネも撒いてみました。

その後、知り合いのお年寄りにお会いした時に、作物を育てるコツなんかを質問してみました。

勉強になります。

 

その時も、帰り際に、ちょうどあげようと思っていたと言って袋にインゲンを入れて渡してくれました。

採れたてだから、茹でてマヨネーズが1番美味しいよね!なんて話をしながら有り難く頂いてきました。                   

 

みなさんが丹精込めて作っているお野菜。

何より採れたて新鮮なのでとても美味しい。

何が違うのか、、、??と考えながら味わってみるとトマトは「味が濃い」、キュウリは「みずみずしい」、インゲンは「甘い」。

当たり前のことなんですが、作っている人の顔が見える食べ物はより美味しさが増すように思います。

 

田舎ならではのおすそ分け。

都会ではもうほとんどないのかもしれませんね。

 

私も、今育てている野菜がたくさん出来たら誰かにおすそ分けするかもしれません。

村に住んでいる人の顔が見えるアットホームな環境で、人のあたたかさに触れることが出来る。

そんなところが小菅村に住んでいてよかったな。と思うひとつのポイントかもしれません。



ある日家に帰ると玄関にジャガイモの箱が。上に住んでいるおばあちゃんからでした。こんなにたくさん!!!

今日のつまみはジャーマンポテト!!!


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    佐藤葵

    小菅村に住み始めて10年が過ぎました。 家族と共に小菅村を楽しみながら暮らしています。ここ数年の夏は家庭菜園で野菜作りも始めました。近所の達人に助言していただきながら修行中!

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