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白糸の滝はここにもあります!小菅村の白糸の滝 ―秋の紅葉と冬の氷瀑―

2018/03/29 ライター:佐藤葵

 

 

 山梨県小菅村は、東京都・神奈川県を流れる多摩川の源流に位置していて、総面積の95%が森林であり自然に溢れた場所です。

その源流を辿って行くと、林道の奥にとても素敵な滝があるんです!

 

それが小菅村の 白糸の滝 です。

今回は、小菅村の豊かな自然と、そんな自然の中にあるからこそ見られる白糸の滝との美しい姿をご紹介したいと思います。

 

 

白糸の滝って?

 

「白糸の滝」は昔、「今倉の滝」と呼ばれていました。

(昔、この地の小名が今倉だった)

 

明治10年(1877年)に藤原県令(現在の知事にあたる職種)が小菅村を視察した帰り、大菩薩峠を越える際にこの滝を見学しました。

高さ36m、水量は少ないながらも奥深い静かな大自然の段崖から滑り落ちる真清水が一筋の糸のようでした。

その美しさからこの滝を「白糸の滝」と命名したと言われています。


滝近くの立て看板。こんな言い伝えもあるようです。


36mの高さから一本の糸のように落ちる滝は本当に綺麗です。

滝つぼぎりぎりまで行くことができるので、滝を真下から見上げることができる「白糸の滝」は小菅村ならではだと思います。


新緑の季節の白糸の滝。まるで1本の糸のようです!


アクセスは、小菅村の中心部の村役場から大菩薩峠方面に15分ほど車で走った所にあります。

道幅は狭く、カーブだらけのほぼ未舗装の林道です。

すれ違いにも注意が必要です。

 

そんな悪路ですが、注意してゆっくり運転していただければ大丈夫です。

 

 

紅葉の白糸の滝。青空に黄色と赤の木々が心を癒す。

 

秋といえば、やっぱり紅葉。

だんだんと色づいていく山を歩きながら滝を目指すのはとても気分が良いものですね。

小菅の紅葉は平地に比べ早く始まります。

(標高は日光市と同じくらいですので紅葉情報の参考にして下さい。)

 

山歩きをしながらの紅葉狩りは格別ですよね。

景色を眺めたり、写真を撮ったり、、、楽しい時間です。

白糸の滝手前に駐車場がありますのでそこへ車を停めて、少し歩くと入り口があります。


ここから滝へと続く遊歩道へ進みます。


徒歩5分とありますが、なかなかのアップダウンのある道を歩きます。

落ち葉もたくさん落ちていますし、さらに落ち葉の下に小石が隠れていて滑ることもあります。

サンダルやヒールでは危ないので、運動靴など歩きやすいものでお越しください。


ちゃんと手すりや柵もありますが、足元にはくれぐれもご注意を。


けっこうな坂道なので、運動不足ぎみだったりすると息があがってしまうくらいです。

そんな時は、ちょっとひと休みして周りを眺めてみたりして、息を整えて下さいね。


誰もいない大自然を独り占めしている気分!

紅葉と青空がとても綺麗です。

こんな写真も撮れます。子どもは滝つぼのギリギリ立っています。


紅葉に色づく小菅村の木々と、真っ白な滝のコントラストがとってもキレイですね!

 

 

厳しい寒さの中にある美しさ 氷瀑―

 

冬の寒さがとっても厳しい小菅村。

でも、そんな小菅村だからこそ見られる神秘的な滝の姿があるんです!

 

20181月大寒波襲来で最低気温はマイナス15度。

小菅川も流れの緩やかな所は凍っていました。

 

そんな中、小菅村のHP(http://www.vill.kosuge.yamanashi.jp/)に白糸の滝の滝が凍っているとの情報がでました。

数年ぶりの現象だそうです。

 

ダイナミックな滝が時が止まったかのように凍りつく。

そんな瞬間を見に行ってみました。


1/14の白糸の滝。下の部分はカチコチです。

1月30日の白糸の滝。



子どもが乗っても大丈夫でした。・・・大人は危険です。

遊歩道にも雪が残り一部凍っていて滑りやすくなっていました。


今回は、安全に配慮しながらゆっくり歩いて行きましたが、天候などによって立ち入りが危険な日もありますので、くれぐれもご注意ください。

なお、林道に入ったあたりから携帯電話も使えなくなります。

 

もうすぐ春がやってきます。

新緑の「白糸の滝」はどんな姿をしているでしょうか。楽しみです。

 

 


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    佐藤葵

    小菅村に住み始めて10年が過ぎました。 家族と共に小菅村を楽しみながら暮らしています。ここ数年の夏は家庭菜園で野菜作りも始めました。近所の達人に助言していただきながら修行中!

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