日本一美味しいヤマメが食べられる村
2017/03/06 ライター:矢野加奈子
皆さんヤマメという魚を食べたことはありますか?
川魚で鮎を食べたことがある方は多くても、ヤマメを食べたことがある方は少ないのではないでしょうか。
まだ食べたことがない方のために、日本一のヤマメを食べていただこうと、ヤマメの郷として有名な山梨県小菅村のヤマメをご紹介します。
ヤマメはどんな魚か?
ヤマメはサケ目サケ科の魚で、生涯を川の上流域で過ごしています。
体の横に小判型の模様(パーマーク)があり、その美しい姿から清流の女王と呼ばれています。
味は淡白な中にも甘みがあり、臭みも少ないので魚が苦手な方でも比較的食べやすい魚です。
似た魚にアマゴがいますが、簡単な見分け方の一つに、体の横に赤い点線があるものがアマゴ、ないものがヤマメというのがあります。
日本一の由来
小菅村がなぜ日本一と言われているかというと、実は小菅村は民間ではじめてヤマメの人工ふ化、養殖に成功した村なのです。
1965年に村の最上流部にある橋立地区の酒井嵓(さかい いわお)さんが10年の歳月をかけて技術の確立に成功し、その後日本各地から指導を受けに人々が来村したそうです。
現在日本各地でヤマメの養殖が盛んに行われるようになったのはいわおさんのおかげと言っても過言ではありません。
村の中にも現在3件の養魚場があり、いわおさんの技術を引き継いで、味のいいヤマメやイワナ、ニジマスを養殖しています。
もちろん上流のきれいな清流で育ったヤマメ達なので大変美味しく味の面でも日本一!です。
ヤマメ焼き名人がいる村
もう一つ小菅村のヤマメが美味しい理由に、ヤマメ焼き名人が多いことがあります。
皆さん上手に串をうち、焼くことができるのです。
特に一番上手なのが村の物産館前で週末になると屋台を出しているお母さん。「まきえ」さんです(2017年3月時点)。
まきえさんが炭でふっくらジューシーに焼いてくれたヤマメは頭からしっぽまですべて食べることができます。
夏の夕方、温泉上がりに食べるまきえさんのヤマメの塩焼きの味は格別です!
ヤマメの郷へぜひ!
ヤマメは傷むのがはやいため、なかなかスーパー等に並ぶことはありません。
また、イベント等で塩焼きを売ることもありますが、やはり日本一美味しいヤマメを食べていただこうと思うと、村に来ていただくしかありません。
日本一おいしいヤマメを食べたい方はぜひ山梨県小菅村にお出かけ下さい!
「ヤマメの塩焼き」は、道の駅こすげで購入いただけます。
● 道の駅こすげ 物産館
小菅村に来たら、こちらでどうぞ。
矢野加奈子
多摩川源流大学担当のスタッフです。美味しいものと楽しいこととズゴックが大好きな平均的な人間です。 源流大学で「ちゃの」と言えば私のことです。名字の「やの」とは関係ないけど。