小菅村をもっと楽しくおもしろくするWEBマガジン

  • facebook
  • YouTube
  • 村の情報満載!小菅村ってどんなところ?

無限に捕れる? カブトムシに有効な罠を専門家に聞く

2017/08/10ライター:地主恵亮

  • facebook
  • twitter
  • google+
  • はてなブックマーク


カブトムシというものがいる。子どもが憧れる黒くて硬くてツノがある虫だ。大人でもカブトムシにはときめくだろう。クワガタもカブトムシ同様だ。夏になると虫かごを持って、カブトムシを捕りに出かけるのだ。


ただカブトムシやクワガタはそう簡単には捕れない。だからこそ憧れの対象になるわけだけれど、可能なら無限に捕りたいに決まっている。ということで、専門家にカブトムシに有効な罠を聞きに行こうと思う。


 


男の夢


人は夢を持つ生き物だ。織田信長は天下統一という夢を持ち、受験生は志望校合格という夢を持ち、日々生活に勤しんでいる。そして、多くの人が共通で持つ夢が「カブトムシ及びクワガタを無限に捕る」である。


これがカブトムシです!(薄っすら見えるのがこの記事を書いている地主です)



夏といえば、夏休み、海水浴、肝試しなどいろいろとあるけれど、カブトムシ捕りを忘れてはならない。人類の夢なのだ。無限にカブトムシを捕りたいのだ。ただこれがそうも行かない。簡単には捕まえることができない。


これがクワガタです!(透けているのは地主です)



カブトムシは捕りに行ったからといって必ず捕まえられるわけではない。彼らは夜行性だし、樹液を出している木にしかいないし、そもそも木々がないといないしなど、難しいのだ。そこで詳しい人に教えてもらおうと思う。


一般財団法人進化生物学研究所「蝦名元」先生に聞きました



罠で捕る


蝦名元先生は生物のプロであり、「子どもにできる おもしろ生物実験室 生きものラボ!」や「群れ MURE 群れるって美しい。」などの著書もある、その道のプロ。カブトムシの1匹や100匹、朝飯前なのだ。


ということで、カブトムシって実在します?
もちろんしますよ! ただ今年は少ないみたいです
ワインみたいに当たり年とか、はずれ年みたいなのがあるんですか?
そういうわけではないと思いますが、今年はカブトムシが全国的に少ないと言われています
なんでなんですかね?
詳しくは分かりませんが、たとえば、本来は木の実などを食べる動物が木の実が不作で、土を掘り起こして幼虫を食べたなどがあるかもしれません
本来は木の実で足りるから、手間のかかる土を掘り起こすことはしないけど、木の実がないから、土を掘り起こすという手間をかけて餌を探しているということですか?
詳しくは分かりませんが、そういう可能性もあるかな、と思います
カブトムシが少ない可能性がある? ってことではないですよね?
はい、カブトムシが少ないのは確定です!


カブトムシが実在するか? は冗談のつもりの質問だったけれど、今年は全国的にカブトムシが少ないという衝撃の事実が告げられた。ただでさえ、捕まえるのが大変なカブトムシなのに、それが少ない。地獄だ。


捕まえる方法を聞きます!



カブトムシ(クワガタ)を効率よく捕まえるにはどうしたらいいですかね?
捕まえ方はいろいろあります。カブトムシは光に集まるので、街灯の下で待ってみたり、白い布にライトを当てたり、木の下の土を掘り返したり
オススメは?
一番効率的なのは「罠」じゃないでしょうか
どういう罠がいいとかありますか?
バナナを切って、そこにカルピスをかけます。そして、ストッキングに入れて、木に吊るすのがいいですね。夜のうちに吊るして、朝それを見に行けばいるかもしれません
バナナとカルピスがいいんですね!
あとは、バナナと焼酎などもあります
焼酎は芋焼酎がいいとか、森伊蔵がいいとかありますか?
なんでも大丈夫です!
そこまでグルメではないんですね、やつらは
コーラと焼酎をタオルなどに染み込ませてストッキングに入れるのもいいですね
焼酎をコーラで割ると美味しいとクックパッドで見ました、やっぱり彼らグルメですね
そうなのかもしれませんね
でも、虫ゼリーを食べたことあるんですけど、あれはあんまりだったんで、グルメではない可能性もありますね
なんで食べたのかが気になりますね、グルメ問題よりも


カブトムシを捕まえる罠は「バナナとカルピス」、「バナナと焼酎」、「コーラと焼酎」ということになる。これらをストッキングに入れて、夜に木に吊るしておけば、朝にはカブトムシが群がっているのだ。


蛯名先生監修の「群れ」発売中です!



罠のストッキングを吊るす木はなんでもいいんでしょうか?
樹液が出る木ならなんでもいいです
よくクヌギとかと言われますが、そうでなくても?
大丈夫です。桜でも、梅でも、もちろんクヌギやコナラでも
そういう木に先ほどの罠を仕掛ければいいんですね!
そうですね、いま3種類の罠をあげましたが、どれが一番有効かはわかりません。ぜひ実験してみてください
頑張ります!
ただ今年はカブトムシもクワガタも数が少ないですからね
背中を押した後に引き戻された気がします!


ということで、山梨県小菅村にやってきました!



魅惑のストッキング


カブトムシを捕るべく、山梨県の小菅村にやってきた。村の面積の90%が森林なのだ。だったら、カブトムシもクワガタも朝の山手線くらいにいるだろうと思うのだ。断言しよう、カブトムシとクワガタを捕るなら小菅村しかないのだ。


ということで、



罠を作ります!



蛯名先生に教えてもらった罠を作るべく、バナナを大量に買い込み、小菅村にやってきた。バナナ30本。たぶんゴリラでも「いっぺんにそんなには食えないよ」と怒る量だ。これらを細かく切って、カルピスと焼酎にそれぞれつける。


バナナをちぎって、



焼酎を、



かける!



バナナをちぎって、



カルピスを



かける!



しばらくこのまま放置して、これらをストッキングにいれた。ストッキングに入れるのは木に縛りつけやすく、また罠の回収にも楽だから。自分の家に木があるのならば、これをそのまま木に塗りつけても問題ない。


コーラと焼酎を、



ストッキングに入ったタオルに、



染み込ませる!



コーラと焼酎というクックパッドでも絶賛されていた組み合わせも作った。こちらも染み込ませたタオルをストッキングに入れる。これで準備は整った。吊るしに行こうではないか。どの罠に一番、カブトムシはやってくるのだろうか。


ストッキングにバナナを入れる時、なんだかドキドキしました!



罠を仕掛ける


今回は小菅村の5カ所に3種類の罠をそれぞれ仕掛ける。そうすることで、どの罠が一番有効かを知ることができる。有効なものがわかれば、今後はその罠だけを仕掛ければいいのだ。ただそこは小菅村。どの罠にもそんなに群れんなよ、って言いたくなるほどカブトムシが来ることだろう。


罠の入ったストッキングを



木にしかける!



どれに一番やってくるかな!



日が暮れて暗くなった村を周り罠をしかけた。もちろん罠を仕掛ける時にもカブトムシはいないかな? と、ひよこの雄と雌を見分ける人のように注意深く探した。もちろんそこは小菅村だ。


いません!



いないのだ。ただまだ焦る時間ではない。我々は罠でのカブトムシ並びにクワガタの捕獲を目論んでいる。またどの罠が有効かを知りたいのだ。普通にいたのではダメなのだ。カブトムシの方も空気を読んで出てこないでいるのだろう。


ということで、5カ所に3種類の罠をしかけ、



寝ます!



朝4時の絶望


夜に仕掛けた罠を見に行くために次の日は朝4時に起きた。日が昇るとたとえ罠にカブトムシが来ていても、眠りに帰ってしまう。そのため、日が昇りきる前の時間に罠を確認しに行く必要がある。そのためには朝4時なのだ。


めちゃくちゃ眠たい!



眠たいか否かと問われれば、眠たい。だって朝の4時だもの。ただ全てはカブトムシのため。カブトムシが無限に捕れれば、眠気なんて吹っ飛ぶのだ。さぁ、見に行こうではないか。全5カ所にそれぞれ3種類、合計15個の罠を。


いないね



いないね



なんもいないね



ありはいたね



いないね



いないまま夜が明けたね



驚いた。15個全ての罠にカブトムシもクワガタも、カナブンすらいなかった。アリがいたくらいだ。こういうのって、場所が違うとかかる罠の種類が違って、どれも有効でした! みたいなオチだと思っていたのに、どの罠にも0なのだ。


罠は全て回収しました!



ただ蛯名先生も言っていたように、村の人に話を聞いても、今年はカブトムシが少ない、と言っていた。どうやら今年はそういう年らしい。以前、私は小菅村で10匹くらいは軽くカブトムシを捕まえたことがある。ポテンシャルはあるが、今年はどうも違うらしい。


ただ安心して欲しい



小菅村の物産館に行けば、



クワガタが売られていたり、



します!



小菅村まで行ったのに、カブトムシもクワガタも捕れなかった、ということもあるだろう。ただ道の駅にある「物産館」に行けば、カブトムシやクワガタが売られていたりする。500円くらいで。これを買えば万事解決、ということにしたい。


買ったクワガタを逃したので、



今後は増えるはずです!



日によっても違う


詳しい方に聞いて罠を作りしかけたけれど、一匹も捕まえることができなかった。そもそも今年は数が少ない、ということもあるけれど、日によっても多少は異なる。後日、同じように罠を仕掛けていたら、キチンとカブトムシが来ていた。つまり失敗しても諦めず頑張れば明日は明るい、的なメッセージをカブトムシたちは発しているのかもしれない。


やっぱり捕れる時はどの罠でもめちゃくちゃ捕れる!


  • facebook
  • twitter
  • facebook
  • twitter

地主恵亮

1985年福岡生まれ。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。東京農業大学非常勤講師ですが、たいだい家にいます。ご連絡は「jinushikeisuke@gmail.com」までお願いします。