小菅小学校ってどんなところ?vol.2未来を見据えた教育方針。
2020/12/22 ライター:yamashi
田舎の学校は都会にくらべて教育水準が低いと思っている方は、多いのではないでしょうか?
しかし、小学校では全国一律で学習指導要領に従って授業を行っているので、さほど大差はありません。
むしろ田舎の学校だからこそできる教育もあるのです。
さて、小菅小学校ではどんな教育に力を入れて取り組んでいるのでしょうか。
vol.2では、小菅小学校の教育について伊藤秀一校長先生に詳しく教えていただきました。
小菅小学校の教育方針
こ・心豊かな子ども
す・進んで学習する子ども
げ・元気でたくましい子ども
心の成長と進んで学習する意欲、丈夫な身体を育むことを目標に取り組んでいます。
この教育方針にのっとり、小菅小学校で力を入れているのが以下の3点だそうです。
1.読書
2.ユニバーサルデザイン
3.ICT
この3点について、具体的に、伊藤秀一校長先生に教えていただきました。
読書でイメージを膨らまそう
校長先生:読書の習慣を大切にしています。
本を読むことで読解力や理解力などを高めることを目的としています。
具体的な取り組みとして、児童同士の本の読み聞かせを実施しています。
児童が他の児童の前に出て絵本を読んでくれることによって、楽しんで読書に向き合うことができます。
読み聞かせることで小学生は物語をイメージすることを覚え、絵本の内容を再確認できます。
そして、本を沢山読んだ児童に対して多読賞を授与しています。
小菅小学校の児童にはもっともっと本を好きになってもらいたいと思っています。
世界の共通基準「ユニバーサルデザイン」
校長先生:「ユニバーサルデザイン」にも力をいれています。
ユニバーサルデザインとは、誰が見ても同じように理解できるという意味を持つ言葉です。
誰が見ても聞いても、同じように理解できる授業を組み立てるようにしています。
筆者:それは授業のレベルを下げることに繋がりそうですが。
校長先生:これはレベルを下げるということではありません。
むしろレベルを上げているからこその教育です。
考え方や理解力は人それぞれ違います。
その人に合った教育というより、全員が理解できる教育を心がけています。
具体的にはイメージしやすいように図形や紙を使ったり、色分けパーツを組み立てることで物事の流れをイメージさせたりします。
視覚を使って覚え、言葉を使って発表させることで記憶に定着させることができます。
インターネットで世界とつながる授業(ICT)
校長先生:「ICT」も取り入れています。
(ICTとはInformation and Communication Technologyの略です。)
要するにインターネットを使ってコミュニケーション力を高める教育ですね。
この教育のメリットは、ビデオ通話などで世界各地の教育現場を見ることができたり、児童が海外の同年代の子ども達とつながったりすることで、モチベーションを高める目的があります。
普段関わることができない人たちと関わり、間接的に世界を知ることができます。
これからの時代の教育に想うこと
校長先生:これからテクノロジーの進化で、どんどん人工知能も賢くなっていきます。
子どもたちが大人になったときにはどんな世界になっているのか想像もつきません。
そんな時代を生き抜く力をつけさせてあげたいと考えています。
AI(人工知能)に使われる人でなく、AIを上手に活用していくことが重要だと思っています。
小菅小学校は時代の流れに沿って未来を見据えた教育を取り入れていることがわかりました。
教育熱心な校長先生のお話をうかがい、子どもを預ける親として頼もしく思いました。
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yamashi
こんにちは。僕は地元小菅村で林業の仕事をしている傍ら小菅村の素晴らしさを皆様に伝えるべくライターとしても活動しています。これからも沢山四季折々の素晴らしさを発信していきますのでチェックしてみて下さいね。