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⼩菅中学校ってどんなところ?vol.2 小菅中学校の授業・部活・行事などの様子を聞いてみた

2021/05/25 ライター:A.H

 

 

人口約720人の小さな小菅村にある小菅中学校。

小菅中学校は、全校生徒15名(2021年3月時点)の小規模校だからこそ、先生が1人1人の生徒と向き合った教育が行われています。

 

小菅中学校の教育方針や特色についてはこちらの記事でご紹介しています。

小菅中学校ってどんなところ?vol.1 地域に根ざし少人数を生かした教育とは。

 

今回は、筆者の長男で中学1年生担任の分部茜(わけべあかね)先生にお話を伺いました(2021年度3月時点)。

先⽣から見た、⼦どもたちや学校の様⼦をご紹介します。

 

 

小菅中学校の授業や部活、日常について


今回お話を伺った分部先生は、とてもパワフルで面白い先生です。


―分部先生が先生を志した理由は何ですか?

子どもと関わる仕事がしたいと思っていたのですが、その中でも子どもの根っこを作る大切な中学生時代を共に過ごすことのできる教師を選びました。

専門は保健体育で、中学生の時に体を鍛えることで、生徒たちの心にもいい影響を与えてくれると考えています。


体育祭の様子。筆者も初めてジムに通い、体を鍛える楽しさと共に気持ちも前向きになる体験をしているので、先生のお話はとても興味深いです。


―先生から見て小菅中学校の生徒たちはどうですか?

本当に素直な生徒たちですね。

教師の声掛けにきちんと耳を傾け、素直に頑張ろうとしてくれます。

 

一方で、少人数だからこそ全員での和を大切にする環境で、自分をおさえ、控え気味にふるまう場面も多くあります。


こちらの学年は4人で授業を受けていました。小さいときからずっと一緒に過ごしている同級生が多いからこそ、相手を思いやる行動になるのでしょうね。


だからこそ小菅中学校の生徒たちには、自分の持っている力を抑えることなく、自分の限界を超える経験をしてほしいと思っています。

生徒たちが自分の限界を超える経験をすることで、自信に繋がり、前に進める力になります。

 

―部活動はどうですか?

小菅中学校は、運動部として陸上部と卓球部、文化部としてアート部があります。

運動部に必ず所属し、週に数回程度のアート部は希望する生徒が所属しています。


陸上部の練習の様子です。


私は陸上部の顧問をしていますが、自分自身と向き合うために積極的に走っています!

また、専門的な知識を生かし、この時期に大切な筋力をつけるトレーニングをしています。

 

1年間の部活動を通した中だけでも、生徒たちの体と心の変化には驚かされています。

実際、生徒たちに聞いてみると体力がつき自信に繋がった、苦手だった長距離が好きになったという声がありました。

 

 

小菅村らしい行事

 

―部活動以外に、小菅中学校らしさが出る行事はありますか?

約16kmを走り歩く強歩大会や、明媚祭(めいびさい)という文化祭のような行事などでしょうか。


強歩大会に向けた練習では、体力をつけ、疲れにくい身体づくりに繋がります。

1年生の劇の様子。明媚祭といった行事では、一人ひとりに役割があり、その分個性も出ています。


 

生徒たちに期待すること

 

―先生が心がけていることはありますか?

自分自身が安定して、常にいつもの「分部先生」でいることを意識しています。

 

また、小菅村や小菅中学校は少人数のため、違った考え方を持つ多くの人と接する機会が少なくなってしまいます。

それなので、色々な価値観や考え方があることを生徒たちに教えることも心がけています。

 

教師間では、生徒たちの様子を共有することも意識していて、朝の挨拶などから一人ひとりの小さな変化に気づけるよう積極的に生徒たちの様子を見ています。


取材時の様子からは、先生と生徒たちの距離が近く、仲の良さを感じられました。


―生徒たちのこれからに期待すること

やりがいを持ち、自分のやりたいことを見つけていってほしいです。

 

また、小菅村が生徒たちにとって「心のふるさと(帰って来れる場所)」になってくれるといいなと思います。

そして、地元やふるさとを愛する気持ちを守っていってほしいと願っています。


毎年1月2日に行われる成人式の様子は村の広報でも取り上げられ、成長した子どもたちの姿を見ることを村人は楽しみにしています。また、式には新成人たちが小中学校でお世話になった先生方も出席します。


 

さいごに

 

小菅中学校の先生から見た、⼦どもたちや学校の様⼦について教えてもらいました。

中学校に息子が通う筆者も、入学から1年間で子どもたちが変化していく姿を身近で見てきました。

 

小菅村には高校がなく、進学をするには30分以上かけて村の外の学校へ通う必要があります。

小規模な小菅中学校から外に出ていく変化は、生徒たちにとってとても大きなものです。

 

その時に、中学校で学んだことや鍛えた体と心で乗りきっていってほしいと思います。

 

 

(こちらも、ぜひご覧ください)

小菅中学校ってどんなところ?vol.1 地域に根ざし少人数を生かした教育とは。

 


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    A.H

    東京から移住し、3人の子育てに奮闘中。絵を描く事を通じて、小菅での生活を楽しんでいます。特に冬の雪山がお気に入り。

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