「村コン」の後どうなった?見事結婚した3組の夫婦に聞いてみました!
2024/08/07 ライター:yamashi
小菅村では、毎年「村コン」と呼ばれる小菅村の男性と村外からの女性が出会う婚活イベントが行われています。
「村コン」の詳細についてはこちら。
➡https://ko-kosuge.jp/event_kosuge/8773/
今回は、その「村コン」で出会った3組のカップルにインタビューをしました。3組とも参加した時期はバラバラですが、交際期間を経てご結婚され、小菅村での暮らしを楽しんでいます。
皆さんがどんな思いで小菅村に住むことを決意され、村コンに応募するきっかけは何だったのか、インタビューで明らかにしたいと思います。
「慣れるが勝ち!小菅村に来て強くなりました」
Aさん・Bさんの場合
小菅村で土建業を営むAさんと結婚したBさん。
2007年に開催された村コンで、お二人は出会いました。
村コンに応募したきっかけは、Bさんのお母様が小菅の湯で村コンのチラシを見つけたこととのこと。
最初はお姉さんと参加しようと思ったBさんですが、急遽お姉さんの都合が悪くなり、お一人で参加されたそうです。村コンが開催されたのが4月、結婚式が翌6月と出会ってから約1年でのご結婚。
その裏では数々の苦労がありました。
――付き合って苦労したことは何ですか?
Bさん:付き合っている期間がそんなに長くなかったからあまり印象に残っていることはないのが現実ですね。
――結婚に踏み切った理由を聞かせてください。
Bさん:そのつもりで村コンに参加したのでスムーズに話は進みました。小菅村のお祭りを見に行ったり先輩のお宅に連れていってもらううちにどんどん話が進んでいて、気が付いた時には式場も段取りも決まっていました。
Aさん:お見合い結婚なんてそんなものでしょ。お互いに結婚する前提で参加するわけだから、もっとお互いを知ってからなんて言っていたら婚期を逃すのは目に見えているからね。お互いのことは結婚生活を送っていく上で知ればいいことじゃないかな。
――結婚してからの生活はどうですか?
Bさん:最初はストレスしかありませんでした。
――というと・・・
Bさん:地域の行事やお付き合いで旦那が家に帰って来ない、同世代の友達もいない、相談できる人もいない、子どもの世話に追われる、もうストレスしかないですね。
Aさん:・・・(沈黙)
Bさん:一度我慢の限界がきて実家に帰ったこともあります。最初の数年は実にストレスの連続でした。
――それでも夫婦生活を続けて来られたのはどうしてなのでしょう?
Bさん:ストレスに感じていたことに慣れてきたのか、どこかで開き直ったんだと思います。一種の諦めなんですかね。
――では改めてお聞きしますが、結婚後の田舎暮らしはどうですか?
Bさん:田舎暮らしを甘く見ていたというのが本音です。例えばコンビニです。ないのは知っていたのですが、ないことでこんなに不便を感じるとは思いませんでした。
――これから田舎暮らしを始めようとしている女性たちにメッセージをお願いします。
Bさん:便利な都市部から嫁ぎましたが、慣れたら暮らしていけます。不便なりに工夫して生活するようになるからです。すべては慣れるので心配いりません。
ただ、都会の便利さに執着してしまう人には厳しいと思います。
これから田舎暮らしを検討している人は過度な期待をしないことと、適度な柔軟性をもって臨んでもらいたいと思います。
――ありがとうございました。
「家も新しく立て替えました!」
Cさん・Dさんの場合
夫のCさんは、現在公務員をされています。
村コン当日から二人はいい雰囲気で、お互いに何か感じ取っていたみたいですね。
結婚後はCさんが住んでいた古びた家屋を安く購入し、数年後に建て替えようと思っていたそうです。
しかし、あることがきっかけで急遽建て替える運びとなりました。
なぜお二人はすぐに建て替える決断をしたのでしょうか。
――まず、お二人はどのような経緯で村コンに参加しようと思われたのですか?
Cさん:僕は小菅村役場に勤めていて、このまま小菅村に永住しようと決めていたので小菅にお嫁さんに来てくれる人を探していました。
Dさん:私は、フォレストアドベンチャー・こすげに遊びに来た時に村コンのチラシを見つけて、ちょうどその日が参加申し込み締め切り日だったので、行ってみようと申し込みました。
――付き合っている時の苦労などありますか?
Dさん:私は苦労だと思ったことはありませんが、どちらかと言えば(当時Dさんが住んでいた東京まで通わなくてはいけなかったので)Cさんの方が苦労したと思います。
Cさん:仕事が終わってから彼女に会いに行き、朝帰ってきてそのまま仕事に行く日々が続きましたね。それが苦労だといえばそうかもしれませんが、僕も苦労だと思っていません。
――結婚してからの生活はどうですか?
Dさん:もともと田舎が好きだったこともあって、楽しく生活させてもらっています。近所の人たちもすごく良くしてくれるので、とても暮らしやすいです。
Cさん:今は小菅村の金風呂(かなぶろ)という部落に家を建てて暮らしています。家を建てる時に金風呂以外の選択肢はありませんでした。というのも、金風呂の人たちにはすごく世話になっていて、いい人たちばかりなんです。
――ご自宅の建て替えを急がれたみたいですが、何か理由があったのですか?
Cさん:そうなんですよ。本当は「4年後位に建て替えようね」ってDさんと話をしていたのですが、お義母さんが遊びに来た時に「Cさん!この家建て替えるのよね!」と言われて、反射的に「はい!」と答えてしまったんです。
古い家だったのと小菅村は寒いので不安になったんだと思います。それからすぐに建て替えることにしました。妻の母親に心配はかけられません。
――では、Dさんにお聞きします。田舎暮らしでの苦労はありますか?
Dさん:スーパーが近くにないことですね。頻繁に食材を買いに行けないので、冷蔵庫とは別に単独の冷凍庫を買いました。
それ以外は特にないですね。仕事もリモートでできているし、車で2~3時間も走れば海にも都内にも行けます。インドアな趣味はもちろん、独身時代から好きだった山歩きも楽しんでいます。
私はのんびりした性格なので、田舎暮らしが合っているのかもしれません。
――これから婚活に参加しようか悩んでいる人たちにメッセージをお願いします。
Dさん:あまり悩まずにとにかく行動してみたらいいと思います。コロナ禍で仕事もリモートでできるところが増えているので、会社をやめなくても移住は可能だと思います。あと、田舎なので車の免許は必要です。電車は通っていないし、バスの本数も少ないので、自由に移動するためには車の免許と車はあったほうがいいと思います。
――ありがとうございました。
「村コン後から始まるお付き合い」
Eさん・Fさんの場合
現在、村営住宅にお住まいのお二人。Eさんは小菅村役場に勤めていて、FさんはリモートでIT関係のお仕事をしています。
村コンに参加したのが9月で結婚式をあげたのが翌年5月でした。
遠距離での交際を経てゴールインしたお二人にはどんな苦労があったのでしょうか。
――村コンに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
Eさん:僕は商工会青年部の方からのすすめで参加しました。
Fさん:私はコロナの影響で出勤できない時期に、ネットで小菅村の村コン募集の広告を見て参加を決めました。深く考えずに軽い気持ちで参加を決めたのもありますが、もともと結婚願望はあったので、これを契機に結婚に踏み込もうと思いました。
小菅村はあまり知らなかったのですが、もともと田舎は好きだったのでBBQなどもできて楽しそうだと思いました。
――お互いにどんなところに惹かれたのですか?
Eさん:会場では全然話をしませんでした。
Fさん:そうなんです。でも、なぜか最後にEさんの名前を書いてしまったんです。村コンの会場でEさんが仮装していたのが印象深かったのかもしれませんね。
Eさん:僕はもともとシャイなので、本当に気になる子とは積極的に話せないというか、恥ずかしいので、最後にダメもとでFさんの名前を書いたら、Fさんも自分の名前を書いていてくれました。
Fさん:一緒に遊ぶようになってから、格闘技の話で盛り上がりました。当時私は、健康のためにボクシングをやっていたので、格闘技は好きでした。Eさんもプロレスが好きだったので、長州力の話題で盛り上がったのを思い出します。
――付き合っているときに苦労したことや楽しかったことはありますか?
Eさん:会う場所や遊びに行くところにはすごく気を使いましたね。
Fさん:私は東京都心に住んでいたので、会いに来てもらうのも気が引けるし、小菅村に会いに行くのも遠いので、立川や八王子あたりで会うようにしていました。
――思い出の場所とかがあったら教えてください。
Eさん:箱根の神社にお参りに行ったことが一番の思い出です。その時に告白して付き合いだしました。
Fさん:結婚式も府中の大國魂神社で行ったので、神様に見守られている感じがします。
――結婚の決め手を教えてください。
Fさん:付き合っている時には毎週のように会っていたので、結婚して近くにいたほうが楽だと思いました。
Eさん:住んでいるところが遠いと気持ちは近くになるのかな。
Fさん:あと私は山登りが趣味だったので、田舎に住むのが夢でした。富士山や奥多摩の御前山や大菩薩峠に登ったことがあります。
――小菅村にきて苦労したことや楽しかったことは何ですか?
Fさん:やはり空気が美味しいということが一番です。散歩に出ると四季を肌で感じられるし、ただ近所をお散歩していても、楽しいですよ。小菅村に住んで良かったと思います。
Eさん:感謝です。
Fさん:苦労したことは、当時は車の免許をもっていなかったので、出かけるときにはEさんがいないと出かけられなかったことですね。今は免許も取り、運転の練習中です。
――小菅村に期待することはありますか?
Fさん:数年前からコロナ禍で地域の行事や小菅村の人が顔を合わせる場所が減って来たのも移住者としては悲しく思っています。同年代の子育て中の奥さん方が集まれる場所がほしいです。
――村コンに参加しようと思っている人にメッセージをおねがいします。
Fさん:最初は遊び感覚でいいと思います。
Eさん:田舎は不便ですけど、小菅村の不便さに触れると都会の便利さに感謝できるようになると思います。
Fさん:考えすぎて前に進めなくなる前に、一歩踏み出してみましょう。小菅村でお待ちしています。
――ありがとうございました。
「さいごに」
今回は3組のカップルにお話を伺いました。
3組とも違う境遇の中で、結婚を決意され、田舎暮らしをされていました。
都会から移住してくるにあたって、田舎の暮らしや風習を知らないと不安なのは間違いありません。
しかし、一歩踏み出す勇気も必要だと思います。
これから参加を迷っている女性の皆さんはあまり考えすぎずに軽い気持ちで参加してみるといいかもしれません。
小菅村の村コンの情報を知りたい方は、こ、こすげぇーでもお知らせしますのでぜひ定期的にチェックしてくださいね。
yamashi
こんにちは。僕は地元小菅村で林業の仕事をしている傍ら小菅村の素晴らしさを皆様に伝えるべくライターとしても活動しています。これからも沢山四季折々の素晴らしさを発信していきますのでチェックしてみて下さいね。