源流人シリーズ第二弾 ~地域おこし協力隊って?現役協力隊に突撃インタビュー!~
2018/02/20 ライター:寺田寛
源流人(げんりゅうのひと)シリーズでは、毎回源流の里小菅村にかかわる様々な方を取り上げ、そのイキイキとした姿をインタビュー形式で特集していきます。
<第一弾はこちら>
源流人シリーズ第一弾 ~源流の第一人者、中村文明さんにきく~
今回は小菅村で活躍する地域おこし協力隊!
その中でもNPO法人多摩源流こすげで活躍する3名の協力隊に活動内容や協力隊に応募したきっかけ、やりがいなどを伺います。
そもそも地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊とは、総務省の制度で一定期間都会から地域に移住して様々な活動を行い、定住や地域の発展を目指す活動のことです。
任期が最長3年となっており、その間地域の多様な人と協力しながら業務にあたります。
○参考:地域おこし協力隊とは ~移住・交流推進機構~
https://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/about.html
小菅村では2011年からこの制度を活用し、現在10名の協力隊が活動しています。(2017年度現在。)
「隊というのだから、何かの団体なの?」と言われることがありますが、特にそういったことはありません。
最長3年の任期の中で、各隊員がそれぞれのミッションや活動場所をもち、それぞれの想いを形にすべく活動を行っています。
小菅村で活動する協力隊の姿に迫る
今回取り上げるのはNPO法人多摩源流こすげで活動する3名。
それぞれ個性的なメンバーばかりですよ!
村のユーチューバ― ~中村健太郎さん~
-中村さんは現在3年目。
協力隊は3年までが限度なので今年で卒業ですね。
今の業務内容をおしえてください。
「情報発信を担当しています。
YouTube, Facebook, Twitter,ブログなどの更新やNPOの会報誌発行など情報発信を担当しています。
他に、毎年農業や林業の勉強のため実習として小菅村に訪れる子たちの受け入れや、学生インターンの対応業務も行っています。」
-小菅村の地域おこし協力隊になろうとしたきっかけは?
「職場の同僚から小菅村の話を聞いて、興味が湧いたのがきっかけでした。
たまたま地域おこし協力隊のフェアに行ってその時の役場の職員の方と話をして、共通の話題で盛り上がったのを今でも覚えています。
ほかの地域も見ましたが、小菅村のブースが一番盛り上がりました!」
-活動を通してのやりがいを教えてください。
「自分が発信した情報を見て小菅村にきましたという話を聞くと、とても嬉しくなります。
また学生対応では自分が対応した学生が小菅村のファンになってくれて何回も来てくれる子もいます。
そういう子の話を聞くとやりがいを感じますね。」
-反対に、活動をしていて大変なことはなんですか?
「ゼロから地域のことを覚えなくてはいけないので、覚えるまで大変でした。
今は、『まあまあ』ですね。」
-謙虚な回答ですね!
それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。
「老若男女問わず明るく元気な人が多い村です。
安心してまずは遊びにきてください!」
馬のいる生活を目指して~福本美穂さん~
-福本さんは現在2年目、地域の方と密にふれあいながら活動を行っているNPOの「紅一点」ですね。
今の業務内容を教えてください。
「体験プログラムの企画運営や、中村さんと同様に源流大のスタッフとして学生の受け入れを主にしています。
もともと乗馬クラブで働いていたこともあり「馬を飼いたい」と地域おこし協力隊になる前から思っていました。
その想いが通じ、ようやく2017年の終わりに念願の馬を飼い始めました。
今後は地域をフィールドにした乗馬体験やイベントの参加など「馬で地域貢献」を目指して活動を行っていく予定です。」
-福本さんといえば「馬」!と言う感じですね。
では小菅村の地域おこし協力隊になろうとしたきっかけは?
「協力隊というのは後付けで、元々は馬を飼う土地を探していました。
そんな中 小菅村と出会い、夏が涼しい馬にあった立地などに惹かれました。
体験プログラムなども充実しており、地域おこし協力隊として活動しながら自分の夢を叶えられるのではないかと思い志望しました。」
-やはり「馬」がキーワードなんですね。
活動のやりがいはなんですか?
「馬と人との様々な関わり方や出会いがあり、そのきっかけづくりにやりがいを感じます。
実際に自分がやっていることで「地域が盛り上がってきたよね」と言ってもらえることがあり、村の人の笑顔が見られることが一番嬉しいです。」
-反対に大変なことは何でしょう?
「ズバリ体調管理。
自然体験など体を使う業務が多いので、体調を整えていかないと仕事ができません。
動物を扱っているので体調を崩すと影響が出ますし、とても重要ですね。」
-最後に、協力隊に興味がある方も読んでいると思いますのでそういった方へメッセージをどうぞ。
「今まで培ってきたスキルや経験を使って、自分が思いっきり打ち込める生涯の仕事を小菅村で見つけてください!」
若手期待の星!~小林史門さん~
-最後に登場する小林さんは現在一年目、まだ22歳の若手ホープです!
今の業務内容をおしえてください。
「主に釣り関連の体験プログラム企画運営、それに私も源流大学のスタッフとして学生の受け入れを行っています。
個人的にバイクも好きなのでバイク乗りに人気のユーチューバ―(中村さんではない)の人と連携した事業を模索したりもしています。
-小林さんと言えば趣味に生きる「自然人」と言う印象!
そんな自然人が小菅村で地域おこし協力隊を始める動機は何だったんですか?
「もともと趣味で渓流釣りをしていて、よく小菅村周辺の地域には通っていました。
昔は設計事務所で働いていましたが、前から自然に関わる仕事がしたいなと思っていて、そんな折に小菅村での募集を見つけて応募しました。
小菅村は山がいっぱい!
私の実家は府中市ですが、小菅村は渓流釣りや登山など楽しめることがたくさんあっていいですね。」
-まさに自然が好きな人にとっては最高の環境ですよね。
それだけでも十分かもしれませんが、他に活動のやりがいを感じるタイミングはありますか?
「自分の好きな釣りやバイクが少しずつ、仕事の一部として形になってきていると思える時に一番やりがいを感じます。
自分だけでなく村の方々とも関わり合いながら事業を進めていくことができることが、楽しくもあり嬉しく思っています。」
-逆に、大変だなぁと思うことは?
「自分で行動しないと仕事が進まないこと。
宣伝しないと人がこなかったり、してもうまくいかなければ形にならなかったりしてしまう。
決まった業務ではなくて自分で仕事を創っていくというのは大変ですね。」
-難しいですよね。それでは最後にメッセージをどうぞ!
「とりあえず、まずは小菅村にきてみてください。
登山にフィッシング、いろんな楽しみ方がありますよ!」
もっと詳しく知りたい方のために
小菅村地域おこし協力隊はfacebookやブログなどで情報を発信しています!
○ブログ
http://teamkosuge.blog55.fc2.com/
こんな筆者(寺田)も2018年3月まで協力隊。だれか取材に来てくれないかしら・・。
<源流人(げんりゅうのひと)シリーズはこちらから>
寺田寛
小菅村の魅力を世界に発信すべく、様々なツアーを企画・運営しています。最近の悩みは自分が「雨男」になってきていること。晴れ男になる方法を知っている方はぜひ教えてください!