海も畜産もない、山間の村に生まれた「源流ラーメン」とは?!
2019/05/02 ライター:青栁やすは
小菅村の旬のおいしい食材を使った、ピザやパスタなどのイタリアン料理が楽しめる源流レストラン。
その源流レストランのテイクアウトコーナーで、2019年2月に「源流ラーメン」が誕生しました!
※2022年7月現在、販売を休止しています。最新のメニュー等は源流レストランの公式ホームページやInstagram等ご確認ください。
ラーメンと言えば、海の魚介ダシや、鶏ガラ・豚骨といった畜産物を使うイメージ。
でも海も畜産もない、山間の村で生まれた「源流ラーメン」とは、一体どんなものなのでしょうか?!
ラーメンの開発者にインタビューしました!
源流ラーメンが誕生したいきさつを教えてください!
道の駅こすげには、たくさんのライダーさんがいらっしゃいます。
そんなライダー向けに、さっと食べられる軽食を増やしたいという想いでスタートしました。
ソバやうどんは村内で食べられるお店があるので、他ではやっていないラーメンに目を付けました。
どんなラーメンか、食べてみます!
590円というお値段とは裏腹に、あっさり醤油味のスープにはしっかりコクがあって、本格的なおいしさです!
トッピングはエノキ・刻んだ玉ねぎと珍しい組み合わせですが、ラーメンにとっても合います。
えのきのコリコリ食感と甘みは、感動のおいしさ。
お肉もボリュームがあります。
小ぶりのフライドポテトに、バターがたっぷり乗っています!
バターがとけて、アンチョビのいい香り。
フライドポテトがあつあつなので、どんどんとけるバターと絡めて食べます。
アンチョビの塩加減とうま味が、ジャガイモの甘さで引き立ち、止まらないおいしさです!!
おいしさのヒミツに迫ります!
醤油味のスープも抜群のおいしさですね。
山女魚(やまめ)のアンチョビを作るときに出る、魚醤と醤油を合わせています。
ダシは、鶏ガラ・野菜に加えて、アンチョビを作るときに捨ててしまう山女魚の骨も使って、2日間煮込んで作っています。
エノキだけで食べたいくらいおいしくて、感動しました。
村のきのこはおいしいので、絶対に入れたいと思いました。
ヒラタケも候補に挙がったけれど、一年中栽培されていて、安定して提供できる揚げエノキにたどり着きました。
オーブンで焼いてから、油で揚げることで、エノキのうま味が凝縮されるんです。
イタリアンレストランで出している自家製ベーコンを、ラーメン用に調味液に漬けて出しています。
あとは、村で年間を通じていつでも手に入る食材として、玉ねぎと青物のホウレン草をトッピングすることになりました。
この季節は小ぶりのジャガイモしかなく、手間がかかるんですが、絶対に村のジャガイモしか使わないんです。
刻んだ山女魚のアンチョビを練りこんだバターは、あつあつのポテトじゃないと溶けないので、注文が入ってから揚げています。
でもお客さんからおいしかった、と喜びの声が多いので、頑張れるし、作って良かったと思っています。
シェフを始めレストランスタッフみんなの協力もあり、実は少しずつ改良を重ねて、どんどんおいしくなってきているんですよ!
ラーメンが気になる方は、ゴールデンウィーク(は食べられるそうです!)や、平日にお越しいただくといいかもしれません!
とっても手間ひまと、こだわりの詰まった源流ラーメン。
ぜひ一度ご賞味ください!
源流レストラン
Tel:0428-87-0765
※2022年7月現在、「源流ラーメン」の販売を休止しています。最新のメニュー等は源流レストランの公式ホームページやInstagram等ご確認ください。
青栁やすは
愛知県から小菅村に嫁ぎ、3人の子育てをしています。保育所の体育講師をしながら、小菅村の伝統工芸の「きおび」を使って、作品作りをしています。村に来る前は、環境教育に携わる仕事をしていました。小菅村でのスローライフを研究中。Instagramはこちら