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寒さが美しい! 凍った多摩川源流を俺が温める

2018/03/15ライター:地主恵亮

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川というものがある。多くの川は上流、中流、下流へと流れる。川にもよるけれど、大抵上流は山々の中を流れており、冬は寒い。東京を流れる多摩川がまさにそうである。上流は寒いのだ。

夏は上流で川遊びをして、バーベキューなんて黄金の娯楽があるけれど、実は冬の上流も川が凍り美しいのだ。もちろん寒いけれど。ということで、多摩川の上流を歩いてみようと思う。

 

多摩川の上流というか源流

 

山梨県・東京都・神奈川県を流れる「多摩川」。全長は138キロだ。下流域には羽田空港もある大きな川である。この上流域というか源流域に当たる場所に存在する村が山梨県小菅村だ。多摩川の最初の方の場所。ゲームで言えばまだチュートリアルのような場所だ。


小菅村にやってきました!



小菅村では夏場は多摩川の上流というか、源流ということを生かして「源流体験」という、川遊びなどのプログラムを提供している。もちろん冬はない。冬も川に水は流れているから遊べるのだけれど、凍えるほど寒いのだ。


現在6度です!(東京の気温は12度でした)



冬の川に行ってどうするの? と思うかもしれない。美しいのだ。寒さとは美しさを生むのだ。冬の源流は美しいと覚えておいて欲しい。それだけを伝えたかったからもう帰ってもいいのだけれど。寒いから。ただその美しさを見に行こうと思う。


源流を歩きます!



 

凍る川の美

 

多摩川の源流を歩く。めちゃくちゃ寒い。だって6度なのだ。今は昼だけれど、夜や朝はもっと寒かっただろう。だって、川の一部に氷ができている。流れがある場所はなかなか凍らない気がしていたけれど、凍るのだ。


よく見ると、

凍っています!



川から顔を出す石の上部に氷ができていた。冬の源流は凍るのだ。ちなみに山梨県小菅村は東京のほぼ隣。都心から車で2時間ほどの場所。たったそれくらいの移動で川の水は凍るのだ。


しかも氷は、

簡単にはがれます!



ゆで卵の殻を気持ちよくむくように、石の上にできた氷は剥がすことができる。透明度も高く、また剥がす瞬間に爽快感がある。冬の時期にだけ体験できる爽快感だ。別に珍しいことではなく、その辺を見渡せば、バンバン凍っている。


凍っている!

そして、美しい!



美しく感じる。寒くて空気は澄んでおり、水も源流なので透き通っている。そこに弱い太陽光できらめく氷。美しいのだ。見ていないのだけれど、アナと雪の女王ってこういう世界観だと思う。見てないからわかんないけど、たぶんそうだ。それほど美しい。


あちこちが、

凍りまくっていて、

美しい!

ただ触ると冷たい!



 

俺が温める

 

源流の寒さがわかったと思う。気温は6度だった。ただそれ以上に冷たいものも存在する。それを調べるべく「放射温度計」という温度計を持ってここを訪れた。ボタンを押すと温度がわかるのだ。


これを、

使うと、

温度がわかる!



水温が知りたくて「放射温度計」を使った。1度という数字が出た。水が冷たいと思っていたけれど、それが間違いでないことがわかる。これを使っていろいろなものの温度を調べてみたいと思う。


川沿いのこの木は、

7度!



木々が寒そうだと思い温度を調べたら7度だった。間違いなく寒いだろう。彼にはここで温まる術がないのだ。だって自然に生えている木だから。きっと温もりが欲しいはずだ。寒い冬は人肌恋しくなるのだ。


温めてあげる!

14度までなった!



私が温もりをあげるのだ。この凍てついた源流に温もりを作り出すのである。冬に舞い降りた天使とは私のことなのだ。だって、7度を14度までにしたのだ。50度だったら100度である。間違いなく天使だ。ちなみに天使と書いてエンジェルと読んで欲しい。


この氷は、

マイナス0.7度!



石の上にできた氷の温度はマイナス0.7度だった。凍てついている。実に凍てついている。氷だから凍てついて当たり前だけれど、温めてあげたい。彼に温もりというものを教えてあげたい。私は優しい人間なのだ。


温める!

必死に温める!

マイナス0.2度に!



倍以上の温度を彼に教えてあげることができた。私のほっぺたはもう感覚がないほど冷たいけれど、いいのだ。その凍てついた心に、私は己の身を犠牲にしてでも温もりを教えたいのだ。風邪ひきそうだけど。


川の凍ったここは、

マイナス2.1度!

温めてあげるよ!

温もりを教えてあげるよ!

マイナス1.9度!



凍った川も温めてあげた。もしかすると今年の春の訪れは早いかもしれない。だって、私が温もりを与えているから。ちなみに小菅村では桜が咲くのは北海道と同じくらいでゴールデンウイーク頃だ。東京から2時間の場所なのに北海道なのだ。


東京の隣でこの景色というのがすごい!



 

滝も凍る

 

ある程度温めてあげたので、最後は「白糸の滝」を見に行こうと思う。小菅村にはいくつかの滝があり、滝によってはこの時期、滝が凍った「氷瀑」を見ることができるのだ。滝が凍るってどんだけ寒いのか、と驚く。


いつもはこのような滝が、

凍っています!

めちゃくちゃ凍っています!



滝も滝壺も凍っている。冷たさのお手本のような青色をしている。美しい。もちろんこの時期以外は見ることができない。近づくだけで水しぶきがかかる。ただ今は凍り、青く輝いている。


滝に、

触ることもできる!



全てが澄み渡っている、と言ってもいいかもしれない。雪や氷が周りの音を吸い込んでいるようにも感じる。とても静かで、この時期にしか見ることのできない自然の美しさが溢れている。そんな場所にいる私もまた美しいのかもしれない。


どうも美です!



 

東京の隣は北海道

 

東京から車で2時間の場所が別世界だった。川が凍り、滝が凍る。寒いのだけれど、それを忘れるような美しさがあった。3月いっぱいくらいまでの景色という刹那的な感じもいいのかもしれない。冷たさは素晴らしのだ。ただこのあと温かいお茶を飲んで、温かいが一番いい、とは思いました。


こけたら悲惨!



※白糸の滝へお越しのお客様へ

白糸の滝までの道は、未舗装で大変走りづらい道となっています。

積雪後に現地へ行くのは非常に危険ですのでお控えください。

2018年2月の氷瀑の様子とアクセスの注意については下記もご参照ください。

 

●白糸の滝が氷瀑しました!(小菅村役場HP)

http://www.vill.kosuge.yamanashi.jp/tourism/news/2018/01/post-77.php

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地主恵亮

1985年福岡生まれ。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。東京農業大学非常勤講師ですが、たいだい家にいます。ご連絡は「jinushikeisuke@gmail.com」までお願いします。

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