きのこアドバイザーと行く、楽しい&安全&美味しいきのこ狩り
2018/11/08 ライター:青栁やすは
秋の味覚の1つの、きのこ。
公園や森などの身近な場所でも、割と簡単にきのこを見つけられます。
しかし身近に見られるきのこは、食べられないものがほとんど。
自分で採ったきのこが食べられたら、楽しいでしょうね。
しかし毎年、毒きのこによる食中毒がニュースとなっています。
毒きのこもあるので、素人には簡単に手を出しにくいですよね。
森林面積が94%の小菅村も、色々なきのこが見られます。
中には、マツタケなみに美味しいと言われるきのこもあるとか…?!
そんな小菅村できのこ狩りを楽しむには、どうすればいいのでしょうか?
きのこに詳しい人に教わってみる!
廣瀬屋旅館の若旦那、廣瀬晴彦さんは「きのこアドバイザー」という資格を持っています。
秋になると、廣瀬屋旅館の宿泊客と毎日のようにきのこ狩りツアーに行くのだそう。
そんな晴彦さんの、きのこ狩りツアーに同行させてもらいました。
きのこ狩りツアーにいざ出発!
朝8時に旅館を出発し、車できのこポイントに向かいます。
車をおりたら、山の尾根を歩きます。
山と言っても、アップダウンが少ないので、登山未経験者でも歩けそうです。
足に自信がある人は、尾根から少し斜面を下りながら、きのこを探します。
今日、探すきのこをレクチャー。
「シイの木にシイタケ、エノキにエノキタケ、松にマツタケ…。
というように、きのこが共生する木の名前がついているものもあります。
そして、今日探すきのこはクリタケです。」
クリタケを探すには、クリの木の周りを探す、という事でクリの木を教えてもらいます。
「グレーがかった樹皮のクリの木の根元に、赤茶色のきのこが出ます。」
またきのこ狩りの注意として、
・小さいきのこは採らない。(きのこや森を守るために。)
・夢中になりすぎて迷子にならないように。
との説明がありました。
森にはきのこがいっぱい!分からないきのこは、どんどん聞きます。
クリタケは見つけたら袋に入れていきますが、他にも森には色々なきのこが生えています。
明らかに食べられなさそうな毒きのこに、不思議な形のきのこなど。
分からないきのこは、どんどん晴彦さんに質問します。
「このきのこは食べられそうじゃないですか?!」
「これは名人泣かせと呼ばれるクサウラベニタケですね。
ウラベニホテイシメジという食べられるきのこに似ていますが、毒きのこです。
よく間違って食べられ、ニュースになるきのこですよ。」
見つけた!と嬉しくなってしまいますが、図鑑を見るだけでは判断がつきにくいものもあるんですね。
「毒きのこは危険なので、分からないものは食べないでくださいね。」
「きのこにも個体差があるので、色・形・触感・割った時の状態など、色々な方法で確かめる必要があります。」
クリタケの特徴を、しっかり教えていただいたのも納得です!
3年連続で、きのこ狩りツアーに参加している方も。
「お!このきのこは臭いけど食べられるやつだぞ。」
と、晴彦さんに聞かずに盛り上がる藤山ファミリー。
驚いて話を聞いてみると、3年連続できのこ狩りツアーに参加しているのだそう。
しかも、きのこ名人を探して小菅村に来たというのだ!
「息子がマンションに生えていた毒きのこがきっかけで、きのこに興味を持って。
図鑑に載っているきのこを探したくて、きのこ名人を探して小菅村にたどり着いたんです。」
クリタケ以外にも、ハナビラニカワタケ・ホコリタケ・ヌメリツバタケ…と、食べられるきのこをゲット!
採れたきのこを美味しくいただく。
途中で何度か休憩をはさみながら、12時に車まで戻ってきました。
持ってきた水で洗って、その場できのこ汁を作ってくれました。
きのこにしっかり火を通し、味付けは「寄せ鍋の素」で。
とってもシンプルながら、きのこの出汁たっぷりのきのこ汁が完成!
参加者の感想
・天然の物なので、採れるか採れないかが分からない。
だからこそ、採れた時はとっても嬉しい!
・だんだんきのこを見る眼になってきて、色々なきのこを見つけられるのが楽しい。
謎の物体も発見しました!
(きのこかと思ったら、イヌブナハボタンフシという「虫こぶ」でした。)
・山を歩くのが思っていたより大変だったが、きのこを見つけられるのが楽しくて、最後まで歩ききれました。
とっても楽しい、きのこ狩りツアーに参加できます!
廣瀬屋旅館に泊まると、誰でも楽しく&安全に、そして美味しい、きのこ狩りを体験できますよ。
きのこ狩り体験教室は、旅館の宿泊オプションになっています。
9~11月上旬までの季節限定ですので、ご予約は計画的に。
廣瀬屋旅館
〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村4508番地
※きのこはとっても種類が多く、専門家でも判別が難しいものもあります。
きのこ狩りは、なるべく経験者やガイドの方と同行するようにしてくださいね。
青栁やすは
愛知県から小菅村に嫁ぎ、3人の子育てをしています。保育所の体育講師をしながら、小菅村の伝統工芸の「きおび」を使って、作品作りをしています。村に来る前は、環境教育に携わる仕事をしていました。小菅村でのスローライフを研究中。Instagramはこちら