小菅のうまいもの。在来野菜を買って、食べて、体験できる!-山梨ぐんない地域の在来野菜を、まるごと楽しもう-
2017/09/21 ライター:青栁やすは
野菜の中で、よくできたものからタネを採り、翌年にそのタネをまく。
そうやって何年も、何十年も作られている野菜。
その野菜のなかでも、一つの土地で代々受け継がれるタネ採り野菜こと「在来野菜」。
土地の気候や資源など、地域の特色が活かされた在来野菜を見たことはありますか?
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(左)小菅村のウマノハ (右)一般的なトウモロコシ
これは小菅村の在来野菜の1つ、「ウマノハ」と呼ばれるトウモロコシ。
「馬の歯」という呼び名の通り、粒が大きくそろっていて、白っぽい色をしています。
全体的にずんぐりした形で、粒が肉厚です。
食べてみると、普通のトウモロコシの味とは全く違っていてビックリ!
トウモロコシらしい味と甘みはほとんどなく、モッチモチな食感。
主食になりそうな存在感です。
こんな、見た目もふしぎ!食べたことのない味!の在来野菜。
栽培量が少なく、地域の中でしか流通しないものも多く、住んでいなければ味わえない作物も多いです。
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山梨ぐんない野菜まつりの様子
そんな、貴重な在来野菜を楽しめるイベントが、もうすぐ開催されます!
しかも小菅村を含む、山梨県の郡内地域の在来野菜が一堂に集結。
在来野菜の販売だけでなく、食べ物・ワークショップも充実しているので、大人から子どもまでが楽しめるイベントですよ。
在来野菜を楽しめる「山梨ぐんない野菜まつり」
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2017年 山梨ぐんない野菜まつり
山梨ぐんない野菜まつり
日時:2017年9/30(土)10:00~16:00
会場:桂川ウェルネスパーク(大月市)
http://www.wellnesspark.jp/1619.html
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お祭りの対象地となる、山梨県郡内地域
山梨県郡内地域と呼ばれる、山梨県の東部に位置する山に囲まれた地域。
その中の、小菅村・大月市・上野原市・道志村・都留市・丹波山村の6市村。
そこの在来野菜をテーマとしたイベントです。
会場となっている桂川ウェルネスパークは、八王子市にほど近い場所。
都内から1時間半で行けますよ。
どんなお祭りなの??
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「タネ採り野菜」が主役?
在来野菜をテーマにしたお祭りってどんなものなのでしょうか?
山梨ぐんない野菜まつり実行委員会の、高橋結希さん(ゆうき~)にお話を伺いました。
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種を採る、ゆうき~
どうして在来野菜(タネ採り野菜)のお祭りを開いているのですか?
在来作物はとってもおいしいんです。
そのおいしさ、そして大切さを知ってもらいたい!
と、郡内地域で活動している人たちが集まり、お祭りを開いています。
今回で3回目です。
在来作物を知ることで、タネ採りの大切さ、次世代につながるきっかけになればと考えています。
少しマニアックなテーマですが、来てみてください!
おもしろいですよ。
内容もマニアックなんでしょうか?!
お祭りの見どころを教えてください!
種をつないでいるお野菜は、地域の味!
野菜の力がいっぱい詰まって、美味しく栄養満点なんです。
そんなタネ採り野菜を楽しめるイベントになっています。
生野菜の販売だけでなく、タネ採り野菜や雑穀からできた美味しいものが並びます。
雑穀おやつ、お弁当、ジャム、こんにゃく、うどんや蕎麦がき・・・。
こんにゃく・うどん・蕎麦がきは、自分で作る体験もできます!
そして食べるだけではなく、手づくりクラフトも楽しめちゃいます!!
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お祭りは色々な体験もありますよ!
美味しいものを食べられるのは魅力的ですね!
ここからは、イベントの一部を紹介します。
美味しくて栄養満点!マーケットコーナー
市村ごとに、タネ採り野菜を販売するマーケットコーナーがあります。
見慣れた野菜から、珍しい野菜がそろいます。
その土地の方が売り子になっているので、美味しい食べ方が聞けるのもうれしいポイント!
売り切れる前にゲットしたいですね!!
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小菅村の富士種(ジャガイモ)
富士山信仰のためにふるまわれていたことから、その名前が付いたジャガイモ。
小粒ながら、しっかりした肉質と味で、とろみのあるのが特徴。
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都留市の「めぐるや」で育てられた、在来野菜。
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色々な種も売っています。
長かぶや、結球しない白菜など、変わった見た目の野菜があるのも在来野菜ならでは。
食事からおやつまで楽しめる!飲食ブース
お祭りの楽しみに、食べ物は欠かせませんよね。
こんなふうに食材を使うの?こんな食べ物が昔からあるんだ!
と、新たな発見があるかもしれません。
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小菅村のかりんとう
ムカシモロコシと呼ばれるトウモロコシの粉が入っている、ドーナツ。
香ばしくて、やみつきになる美味しさ。
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上野原市の雑穀ポン菓子
地味なイメージのお野菜ですが、こちらは派手なイベント。
ボンッ!と大きな音とともにできるポン菓子。
よく見るお米ではなく、もっと小さな雑穀でできたポン菓子。
どんな形をしているのか、気になりませんか?
いろいろ作ってみよう!体験ワークショップ
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こんにゃく作り
こんにゃくは何から作られるか知っていますか?
作りたてのこんにゃくは、味も香りも食感も格別です!
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お豆アクセサリー作り
種にはいろんな形や色があり、それもオモシロい!
種を使って、自分好みのアクセサリーを作れます。
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うどん作り
大月市産の小麦粉を使った生地を、製麺機にかけてうどんに。
その場で茹でて食べられる、お祭り大人気のブースです。
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種について学べるクイズコーナー。
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種採り体験。
色々な野菜があるように、種も色々な形や色をしていています。
そんな野菜の不思議について学びながら、美味しい食べ物を楽しめるイベントになっているんですね!
この他にも色々な体験・食べ物にも会えるので、ぜひ行ってみたいですね。
山梨ぐんない野菜まつり実行委員会より
ひと昔前は、野菜を育て、そこから種を採ることが当たり前でした。
しかし、種は「採るもの」から「買うもの」に変わってきています。
地域の中で種をつないでいくことは、地域の文化や歴史をつないでいくことでもあります。
そして地域の食の自立を促すことでもあり、環境負荷の少ない暮らしにもなります。
食べるときの喜び、またうまく育てられなかったときの悔しさ。
タネ採り野菜は農の循環を感じられる、貴重な資源なんです。
ぐんない野菜まつり実行委員のメンバーは、このお祭りはこれからの暮らしにとても大切なお祭りだと思っています。
小さな規模ですが、いろいろ詰まったこのお祭りに、是非お越しください!!
山梨ぐんない野菜まつり
日時:9/30(土)10:00~16:00
会場:桂川ウェルネスパーク(大月市)
〒409-0502 山梨県大月市富浜町鳥沢8438
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青栁やすは
愛知県から小菅村に嫁ぎ、3人の子育てをしています。保育所の体育講師をしながら、小菅村の伝統工芸の「きおび」を使って、作品作りをしています。村に来る前は、環境教育に携わる仕事をしていました。小菅村でのスローライフを研究中。Instagramはこちら