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「NIPPONIA小菅 源流の村」が5周年を迎えました!

2024/09/30 ライター:山下春奈

 

2019年8月にオープンした古民家ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」は、2024年8月で5周年を迎えました。

人口減少、高齢化と様々な課題を抱える小菅村にオープンした「分散型古民家ホテル」。

多くのメディアに取り上げられ話題となりましたが、5周年が経った今、どうなったのでしょうか。

「NIPPONIA小菅 源流の村」のこれまでとこれからについてお聞きしました。

 

 

NIPPONIA小菅 源流の村とは

 

山梨県小菅村は、多摩川の源流に位置する山奥の村です。自然に囲まれ、四季を感じ、旬を楽しみ、豊かに暮らすことができます。

そんな小菅村では高齢化が進み、人口減少とともに空き家が増えています。

村が抱える問題を解決する取り組みの一環として「NIPPONIA小菅 源流の村」は2019年8月に誕生しました。

 

 

村全体を1つのホテルと捉え、客室は村内に点在する古民家を活用する「分散型古民家ホテル」となっています。

 

 

こちらは築150年の歴史を誇る邸宅ですが、長らく空き家となっていました。

昔から「大家」という愛称で村の人々に愛されており、150年の時を経て、古民家ホテルとして生まれ変わり、村民さらにはお客様から愛される場所となりました。

宿泊者のロビーと、お部屋は4部屋で10名が泊まることができます。

 

 

こちらは「崖の家」。一棟貸しのコテージが2棟並んでいます。

こちらも100年越えの古民家を改装し、客室として生まれ変わりました。

大家は中学生以上のお客様のみですが、崖の家は年齢制限はなく家族で宿泊することができます。


小菅おさんぽの様子


また、宿泊者に好評な「小菅おさんぽ」は、村人が案内人となり周辺を散策するプログラムです。

村人だからこそ知っている道を通り、植物を観察したり、通りがかった村人と会話をしたり。一期一会のお散歩をすることができます。

 

 

オープンから5年間の道のり

 

小菅村が賑やかに明るくなることを願ってオープンした「NIPPONIA小菅 源流の村」。

しかしながら、オープンしてすぐに新型コロナウイルス感染症が流行。お客様が来村できない日々が続きました。

 

 

感染症対策をとりながらではありますが、営業を続けていき、段々と宿泊するお客様が増えてきました。

現在、年間宿泊客数は約1,800人。小菅村の人口は618人(2024年8月1日現在)、人口の3倍近くの方が小菅村を訪れています。

 

「こんなにリピートしたくなる宿は初めて」と10回を超えて宿泊するお客様がいたり、

「ガイドをしてくれた村の人にもう一度会いたくて…」とリピートする20代のお客様もいるそうです。

 

そうして多くの方から愛されるホテルとなり、2024年8月に5周年を迎えました。

 

 

ホテルを支えるスタッフは、村民も含め30名ほどが働いています。

そして、5周年を迎えると同時に、オープンから番頭を務めた谷口峻哉さんが卒業をし、2代目番頭降矢拓磨さんへと引き継がれました。


左が初代番頭:谷口峻哉さん 右が2代目番頭:降矢拓磨さん


降矢拓磨さんは生まれが小菅村で、育ったのはお隣の上野原市西原地区。自分が通っていた保育所・小学校・中学校が廃校となり、寂しさや悲しさを感じ、学生時代から「地域活性化を仕事にしたい」と感じていたそうです。

これまで谷口さんが大切にしてきた「700人の村がひとつのホテルに」という世界観を引き継ぎ、5周年以降を支える番頭として一歩を踏み出しました。

 

 

人口の1/3の村民が来た、村民感謝祭

 

バトンを受け取った降矢さんがまず行ったのは村民感謝祭でした。

お客様はもちろん、「NIPPONIA小菅 源流の村」は多くの村民に支えられています。

その感謝の気持ちを伝える機会として、村民感謝祭を2024年9月6日に開催しました。

当日は、小菅村の人口618人の1/3にあたる200名以上が来館しました!

 

 

7月より料理長に就任した大和幸義(おわゆきよし)シェフの、小菅村の食材を使用した特製プレートや

道の駅こすげにお店を構える「masala jeico」のカレー、村に醸造所を構える「Far Yeast Brewing」が出店しました。


小菅村の食の魅力が詰まった特製プレート

masala jeicoのスパイスカレー

山梨県産の桃をふんだんに使った「Peach Haze」


ホテルの中に初めて入った方も多く、客室を見て回ったり、縁側にゆっくり座って話をしたり、大家の中もお庭も賑わいを見せていました。

「久々に会えて嬉しかった!」という会話や笑い声が響き、小菅村の未来は明るい!そう思わせてくれる素敵な空間でした。

 

 

 

訪れるすべての人が幸せになる宿へ

 

誰よりも村が大好きで「村ラバー」だと語る、降矢さん。

 

 

「これまで5年間皆様に愛していただいた宿の姿を守りつつ、これまで以上に村との共生を大切にしながら、訪れるすべての人が幸せになることのできる宿を作っていきたい」と語ってくれました。

 

小菅村への愛が原動力となっているため、訪れるお客様はより深く小菅村の温かさを知り、また来たいと思える故郷のようなホテルになっていくのではないかなと感じました。

 

ぜひ、小菅村でしか味わえない宿泊体験ができる「NIPPONIA小菅 源流の村」へお越しください。

 



「NIPPONIA小菅 源流の村」の情報

ホームページ▶https://nipponia-kosuge.jp/

Instagram▶こちらから

Facebook▶こちらから

 

住所:山梨県北都留郡小菅村大久保3155-1

電話番号:0428-87-9210


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    山下春奈

    2024年3月に地域おこし協力隊を卒業し、引き続き村で暮らしています。

    小さな村の濃厚で賑やかで豊かな暮らしを発信していきます!