小菅村にオープンした古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」って、どんなホテル?
2019/10/10 ライター:青栁やすは
2019年8月にオープンした古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」。
小菅村に一体どんなホテルがオープンしたのでしょうか。
潜入してきました!
築150年の豪邸を改装した「OHYA棟」
立派な長屋門からのぞく日本庭園。
重厚な趣きある日本家屋は、小菅村の中でもひときわ目を引きます。
OHYA棟の名前はこの家の屋号、「大屋」から付けられたもの。
江戸時代末期から続く、築150年の豪邸は日本家屋の良さを残しつつ、モダンなホテルに改装されました。
当時、居間にはまだ珍しかったテレビがあり、 近所の人が集まり、土間や縁側まで人で溢れたそう。
そんな居間はラウンジに改装。
かつて人の輪が絶えなかったラウンジは丸いインテリアで統一。
家具も築150年の邸宅に合わせて、ヴィンテージや、古くから愛されているデザインのインテリアで統一されています。
お蚕を飼っていた2階には太い梁がいくつもかかり、糸繰り機がオブジェとなり、くつろげるハンモックが。
古民家の重厚感と、クリエイティブなデザインが融合したホテルは、日常を離れて自然に身を置き、リラックスしつつ楽しめるよう、遊び心がちりばめられていて、ワクワクする空間が広がっています。
ホテルのコンセプトカラーは炭と熱
その昔、小菅村では豊かな森から炭が作られ、基幹産業となっていました。
炭は寄り添った部分から熱が産まれ、熱となり、人を豊かに。
そんなメッセージがホテル随所に散りばめられています。
コンセプトは、「700人の村が一つのホテルに」
高齢化が進み、人口とともに宿も減ってきている小菅村。
豊かな自然を、宿泊しながら存分に満喫してもらいつつ、空き家問題の解消を目的とした、分散型古民家ホテルの第1棟目がOHYA棟です。
分散型古民家ホテルとは、村全体を1つのホテルと捉え、客室は村内に点在する古民家。
今後、OHYA棟以外の客室も増える予定です。
「700人の村が一つのホテルに」とは、村を巡り、村人と触れ合い、小菅村を満喫してもらいたいというメッセージが込められています。
ホテルのマネージャー谷口夫妻
ホテルのマネージャーを務める谷口夫婦自身も、仕事に追われる日々の中で、ワーク・ライフ・バランスを考える中で小菅村に移住してきたそう。
――小菅村・そして「NIPPONIA 小菅 源流の村」の魅力は?
「小菅村の魅力は豊かな自然と、おおらかな村人。
豊かな自然と、歴史ある古民家で心身ともに癒やされていただけたら嬉しいです。
ホテルは古民家の風格をできる限りそのままに改修したため、大きな段差や急な階段があり、不便を感じることがあるかもしれません。
しかし、そこも含めて古民家を楽しんでいただければ幸いです。」
続編はこちら
「NIPPONIA 小菅 源流の村」って、どんなホテル?客室に潜入しました!
<NIPPONIA 小菅 源流の村 インフォメーション>
HP: https://nipponia-kosuge.jp/
電話番号:0428-87-9210
青栁やすは
愛知県から小菅村に嫁ぎ、3人の子育てをしています。保育所の体育講師をしながら、小菅村の伝統工芸の「きおび」を使って、作品作りをしています。村に来る前は、環境教育に携わる仕事をしていました。小菅村でのスローライフを研究中。Instagramはこちら