小菅村にある”源流醸造所”!Far Yeast Brewingのクラフトビールの魅力に迫る!
2020/07/09 ライター:ベイタロー
最近よく「クラフトビール」という言葉を耳にしませんか?
クラフトビールは「手造りのビール」という意味で、大手のビール会社が量産するビールと対比して用いられる概念、と言われています。
クラフトビールを専門に扱う飲食店があったり、地域のお土産屋さんでもその土地の地ビールが並んでいたりと、クラフトビールを見かける場面が多くなってきたのではないでしょうか。
日本各地で様々なクラフトビールが造られていますが、小菅村にもそんなクラフトビールを造る工場があるんです。
「源流醸造所」と呼ばれるその工場は、2017年にFar Yeast Brewingという会社が立ち上げました。
Far Yeast Brewingのビールは国内のビールコンテストで優勝するなど注目を集めており、道の駅こすげ 物産館でも人気の商品になっています。
今回は、なぜ小菅村でビールを造り始めたのか?どんな特徴のビールなのか?
気になる疑問をFar Yeast Brewing株式会社 源流醸造所の醸造長を務める栁井拓哉(やないたくや)さんに聞いてみました!
クラフトビールの特徴は何ですか?
クラフトビールは小規模造りのビールのことで、造り手と飲み手との距離も近いのが特徴です。
例えるなら、クラフトビールメーカーは街の個人経営のパン屋。
スーパーやコンビニで販売している大手メーカーは、味や品質がぶれずに安定し、万人受けするものを大量生産できるのが特徴です。
一方で、クラフトビールは造り手、醸造所の個性がポイントとなるため、香りや味わいもより華やかなものが多いんです。
また、小規模な生産を活かして、色々なテイストのオリジナリティのあるビール造りに挑戦できるんです。
なぜ小菅村にビール工場を造ることになったんですか?
Far Yeast Brewingの本社は東京で、関東の色々な場所を探していたんですが、どこも良い感じのところがなくて。
ある時、山梨県の小菅村ってところはどうかな?って紹介されて行ってみたんです。
そこで、小菅村には自社が求めるものが揃っていることを知りました。
〇東京から近いということ
工場を造る場所として東京か東京の近辺を探していて、山梨県小菅村は都心から2時間という近さに加え、多摩川の源流域でした。
自社のビールは「東京」というブランドで既に売り出していたので、「東京都の水源」という繋がりがとても魅力的でした。
〇ビール造りに適した寒冷な気候であるということ
小菅村の気候は、ビール造りが盛んなドイツなどヨーロッパの寒冷な気候と似ています。
ビール造りで大切な発酵温度には涼しい気温が適しています。
また、暖かい気候だと余計な菌などが繁殖しやすくビール造りを邪魔してしまうので、余計な菌が繁殖しにくい寒冷な気候が適しています。
そういった点で、小菅村の寒冷な気候はビール造りに合っているのです。
ただ思ったより寒すぎました(笑)
Far Yeast Brewingの商品の特徴は何ですか?
アロマホップにこだわった、豊かなで上品な香りが特徴です。
また、ビールは工場内で発酵を終わらせた後にビンや缶に詰めるのが一般的ですが、Far Yeast Brewingのほぼ全てのビールはビンや缶の中で「二次発酵」させています。
ビールの中の酵母を生きた状態でお客さんの元に届けているのです。
これにより、劣化を抑え新鮮な味わいを保つとともに、熟成して独自の香りや味わいを生みだすこともできるのです。
例えば、この東京ホワイト。
苦みが少なく、爽やかなホップの香りとフルーティーさが特徴の小麦を使ったホワイトビールです。
クラフトビールと言うとどっしりとした味わいのものが多かったのですが、このビールはさっぱりドライな口あたりです。
また、今後は小菅村ならではの商品造りにもさらに力を入れていきたいと考えています。
小菅村に来たらFar Yeast Brewingのクラフトビールを要チェック!
Far Yeast Brewingの商品は道の駅こすげ物産館や小菅の湯など、小菅村内の店舗で購入いただけます!
またオンラインショップや、東京都渋谷に直営店「Far Yeast Tokyo-CraftBeer&Bao-」もありますよ。
ぜひ小菅村の源流醸造所で造られるFar Yeast Brewingのビールをお楽しみください。
Far Yeast Brewing株式会社
【購入はこちらでどうぞ】
・道の駅こすげ
・Far Yeast Tokyo Craft Beer&Bao
(ファーイーストトウキョウ クラフトビール&バオ )
ベイタロー
小菅村の地域おこし協力隊OBです。4年間小菅村で活動した後、地元の茨城県に戻りました。現在は小菅村のファンとして、月に1回のペースで村に通い、行事などにも参加しています。