⼩菅中学校ってどんなところ?vol.3 生徒への熱い想いで始まった、和太鼓の活動を取材しました!
2023/02/17 ライター:A.H
全校生徒16名(2023年1月時点)と小規模である特性を生かし、きめ細かな教育や地域に根差した独自の取り組みなどを行っている小菅中学校。
小規模校だからこそ先生が1人1人の生徒と向き合い、生徒の希望や様子に合わせて、様々な教育が行われています。
小菅中学校についてはこちらの記事でご紹介しています。
小菅中学校ってどんなところ?vol.1 地域に根ざし少人数を生かした教育とは。
⼩菅中学校ってどんなところ?vol.2 小菅中学校の授業・部活・行事などの様子を聞いてみた
今回は、生徒達にもっと「自信」と「誇り」を持ってもらいたいという考えから始まった、和太鼓の活動をご紹介します。
生徒への熱い想いから和太鼓を始めるきっかけを作った、校長先生にお話を伺いました。
生徒が「自信」と「誇り」を持てるように。和太鼓の活動をスタ―ト
―具体的に、どのように和太鼓の練習をしているのですか?
総合的な学習の時間や放課後の時間を利用して全校生徒で練習しています。
中学校の文化祭「明媚祭(めいびさい)」などで披露する場があるので、それに向けて約3か月間練習していきます。
2022年には大阪から和太鼓の先生を招き、指導を受けたり小菅中学校のオリジナル曲を作ってもらったりしました。
それ以外の場面では、私が指導する時もあります。
―大阪の和太鼓の先生をお招きしたのは、どういった経緯があったのですか?
私が以前勤務していた学校でお世話になり、お招きしました。
太鼓だけではなく人間性も育んでくれる人。そして何よりも明るく、生徒の価値観を変えてくれるような人。と考えた時この先生にお願いしようと思いました。
そして、和太鼓の指導に加え、この小菅中学校の生徒に合った曲を作ってもらえるようお願いをしました。
―小菅中学校で和太鼓を始めようと思ったきっかけは?
小菅中学校の生徒達に、「自信」と「誇り」が持てるような取り組みをしたいと考えました。
この少人数の学校で胸を張って「自信」と「誇り」が持てる活動をつくり出すにはと考えた時、和太鼓がいいのではと思いました。
また、小菅村には大菩薩御光太鼓という和太鼓チ―ムがあります。
そして、小学校では大菩薩御光太鼓の打ち手の方の指導を受けて和太鼓を演奏するという、いずれも素晴らしい活動があることを知りました。
ここに中学校での和太鼓の活動が入れば、小菅村での和太鼓の流れができるのではと思いました。
―和太鼓の活動を通じて、生徒たちの様子に変化はありましたか?
活動のたびに、太鼓の音や生徒達の表情がたくましく変わっていくのを感じます。
一つのことに全力でひたむきに取り組むことを通して、達成感や成就感を感じながら「自信」と「誇り」をつくりあげているのだと思います。
―今後、和太鼓の活動がこうなっていったらいいななど展望はありますか?
小菅中学校の誇れる伝統の一つになっていってくれたらと思います。
太鼓と言ったら「小菅中」、小菅中と言ったら「あの太鼓の・・・」なんて言われる日が来たら良いですね。
そしていつか小学校・中学校・大人のチ―ムで、和太鼓コンサ―トなんかできたら最高ですね。
村外でも演奏できる機会が持てたらと思っています。
また、先輩から後輩へと受け継ぎ、そして全校生徒と職員が一丸となってつくりあげていく。
小菅中学校の宝となるような、村民の皆さんからも愛される太鼓にしていきたいと思っています。
そして生徒たちには自分自身に対してだけでなく、小菅中学校そして小菅村に対しても「自信」と「誇り」を持ってもらいたいです。
さいごに
今回は生徒達に「自信」と「誇り」を持ってもらいたいという校長先生の想いで始まった、和太鼓の活動についてお話を伺いました。
筆者は生徒たちが一生懸命練習を重ねる姿を見ていたので、明媚祭の演奏には感動して涙が出てしまいました。
これからも和太鼓や、小規模な小菅中学校ならではの活動を通じて、生徒たちには様々なことを学んでいってもらえたらと思います。
生徒がたくましく演奏する、中学校の文化祭「明媚祭(めいびさい)」の様子はこちらから
(こちらも、ぜひご覧ください)