満点の星空を撮る 天体観測IN小菅村
2019/02/28 ライター:佐藤葵
年も開け寒い日々が続いている小菅村です。
我が家のメダカの睡蓮鉢も凍っていて、冬の到来を肌で感じています。
日が暮れるのも早くなり、夜の暗さも一段と増し、街灯の少ない小菅村では月明かりがなければ歩くのも怖いほどです。
そんな小菅村ですが、澄んだ空気で一層輝きを増して見えるのが星空です。
夜になれば0度を下回る程の寒さになりますが、空を見上げると市街地では見えない星も見えてきます。
毎年12月の中頃に見られるふたご座流星群。
2018年は12月13日から14日あたりに見られるとの事だったので、お友達やご近所の方と星空観察にいってみました。
準備したもの
星空観察に行くのに準備したものは、一眼レフと三脚。
「流れ星の写真」が撮れたらいいなと思いつつ用意してみました。
次に防寒対策です。
出来るだけ厚着をして向かいました。
裏地付きのパンツにインナーダウン、さらに厚手のアウターにマフラーを巻く。
足元はもちろんブーツ。
寒いと立って見ているだけでも辛いです。
あとは懐中電灯。
LEDだと明る過ぎて暗闇に慣れた目には眩しすぎるので、今回はランタンにろうそくを灯して優しい明かりにしてみました。
小菅村の夜は街灯が少ないのもあり基本暗いですが、観察や撮影をするなら真っ暗な所の方がいいので、グラウンドなど街灯がなく光が少ない場所がオススメです。
暗いからといって私有地には入らないようご注意ください。
あと、山中は獣も出ますので危険です。
いざ、撮影開始です。
カメラに詳しい方もいらしていたので今回は「マニュアル撮影」に挑戦してみました。
設定と撮影方法はこんな感じです。
1.カメラをマニュアルモードにします。
2.ピント合わせをマニュアルにします。
3.F値をできるだけ小さい数字にします。
4.ISOを800以上に設定します。
5.シャッタースピードを長めにします(今回は8秒で撮ってみました)。
6.シャッターを押す時の振動でブレてしまうため、本来は「レリーズ」というシャッターを切るスイッチを使います。今回はないのでセットして数秒後にシャッターを切る設定にしました。
※普段、カメラの扱いに慣れていない方は、出かける前に明るく暖かい室内等で設定をこの状態にしてから、外に出てみると良いかもしれません。
ふたご座も見えるのでこのあたりから見えるはずです。
観察を始めて10分くらい経ったあたりから目も暗闇に慣れてきます。
まわりでいっしょに観察していた方々から「あっ」とか「あっち」などの声が聴こえてきました。
空をまたぐように大きな流れ星が現れると大人でもわくわくしてきます。
子どもたちもいたのですが、ずっと空を見上げている事が出来ず見逃してしまうようでした。
流れ星に願い事すると叶うんだよ、なんて話をしてみましたが「あんなチョットなのに3回も願い事言えないよねぇ」と笑っていました。
空を見上げながら夢中でシャッターを切ってみました。
簡単に撮れるものではないと痛感しました。まだピークタイムではなかったのでなかなかカメラにおさめることができず残念でした。
見上げればいつでも天体観測
お友達を誘っての天体観察。
寒いけど、みんなでお話ししながら空を見上げる時間は楽しいいひと時です。
すぐそこの広場が暗いので天体観察にはもってこいで、この日は他でも空を眺めた方も多かったようです。
15分くらいで5、6個見れたよと聞きました。
私たちも1時間で15、6個の流れ星が見る事ができました。
子どもたちの中には流れ星を初めて見た子もいて感動している様子で、寒いだけの冬の夜にも1つ楽しみができました。
小菅村の冬はとても寒くて、外に長い時間いるのは辛いですが、美しい星に少しだけ寒さが和らぐ気がしました。
また、冬が寒い分、夏も涼しい小菅村では夏に寝転がりながらの星空観測も、晴れていれば天の川などがキレイに見えてオススメですよ。
佐藤葵
小菅村に住み始めて10年が過ぎました。 家族と共に小菅村を楽しみながら暮らしています。ここ数年の夏は家庭菜園で野菜作りも始めました。近所の達人に助言していただきながら修行中!