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今食べたい!デトックス効果バツグンの「春の山菜」

2017/05/29 ライター:青栁やすは

 

あたたかい陽気は、気分も明るくなりますね。

木々や草花は色づき、人も動物も活気づく、楽しい季節になってきました。

そんな軽やかな陽気とはうらはらに、私たちの体は重たくなっているかもしれないんです・・・!

 

寒い冬に、ぎゅっとちぢこませていた体は、めぐりが悪くなって老廃物を溜めこんでいるのです。 そこで、ぜひ食べたいのが「春の山菜」。

老廃物を体の外に出してくれる、デトックス効果がバツグンなんです。

 

今回ご紹介する山菜の産地である山梨県小菅村は美しい自然が自慢の村です。

そんな自然の中で育った山菜は、エネルギーたっぷり。

ちまたには出まわりにくい山菜もあるんですよ。 そんな魅力たっぷりの小菅村の山菜をご紹介します。

 

 

山菜が育っているのは、こんな場所

 

山菜は、空き地や河原など、身近な場所でも見つけられます。

しかし、車や動物が通ったり、ゴミを捨てられたりと、安心して食べられるの…?という不安を感じるかもしれません。

その点、小菅村の山菜は道路から離れ、人があまり通らない広大な自然の中で育っています。


大自然の中でのびのびと育っているフキ。


山菜は肥料や水をもらったり、人の世話を受けたりせず、自然の中で力強く自生しています。

だから山菜の持つエネルギーは力強いのです。

 

 

山菜を料理してみよう

 

小菅村では、今まで見たことない!聞いたことない!ような山菜に出会えます。

そこで山菜の調理方法を、プロに教えてもらいました。


ザ小菅めしが食べられる、アットホームな民宿です。


料理を教わったのは、民宿「山水(やまみず)館」の舩木長子(ながこ)さん。

山水館では、季節の山菜や、自家製の野菜を使った小菅ならではの料理を提供しています。


今回、教わった「ノカンゾウ」という山菜。


知らなければ、こんな草みたいな葉っぱが食べられるの?!と思ってしまいますよね。

小菅村では「ピョンピョンぐさ」と、かわいい名前で呼ばれています。

葉っぱが左右にピョンピョンと分かれている様子からの呼び名だそう。

根に近い部分の、やわらかい新芽が食べられます。


くきが太くて立派な新芽です!


長子さん:「ノカンゾウは、このくき(白い部分)が太いのがうまいだ。」

ノカンゾウはたくさん生えているけど、茎が太いものを探すのは大変だそう。


採ってきたノカンゾウを湯通しします。


採ってきたノカンゾウをさっとゆでます。

「さっと茹でる」の時間は1分~1分半。

「生でも食べられるから、だいたいでいいぞ。」とのこと。


よく洗うのが、おいしく食べるポイントです!


茹でたノカンゾウを水にさらし、ゴミを洗い流します。

葉っぱが重なった部分に、土などが入りこんでいます。

「ゴミがいっぺぇ(いっぱい)出るから、よく洗うんだ。」

葉を1枚1枚バラバラにし、丁寧に洗います。


あっという間に完成です!


水をしぼって、一口大に切ります。

葉っぱの先の方は、固いので捨てます。

これで、おひたしの完成。


鮮やかな緑色がおいしそう!


おかかとお醤油をかけていただきました。

シャキシャキした食感と、クセがなく甘みのある味で、どんどん食べられてしまいます。

「マヨネーズや味噌をかけてもうまいぞ。炒めてもいいしな。」

天ぷら・おひたし・油炒め・あえもの(醤油・味噌・ごま・マヨネーズ・酢味噌など)といった食べ方ができるそう。

 

 

山菜の嬉しい効果

 

独特のおいしさを持った山菜は、味だけではなく、嬉しい効果があるんです!

春の山菜は、老廃物を体の外に出してくれる、デトックス効果があると言われる栄養素を多く含んでいるそう。

そんな嬉しい効果のある山菜を、いくつかピックアップしてみました。


油味噌炒めにしたノカンゾウ。


[ノカンゾウ]

アルギニン…疲労回復・免疫向上。

コリン…脂質代謝を促進し脂肪の蓄積を防止する。肥満やメタボ解消が期待される。

 

[フキやノビル]

カリウム…ナトリウム(塩分)排出を促し、高血圧・むくみ対策が期待される。

 

[ワラビ]

食物繊維…便秘を解消。

ナイアシン…脳年齢を若返らせる。

ビタミンE…活性酸素を抑える。皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高める効果が期待される。

 

こんな嬉しい効果が期待できるなら、食べるしかないですね!

しかし山菜を食べすぎてはいけません。

強いアクがあるので、しっかりアクを抜いて食べることも大切ですよ。

 

 

山菜はどこにある?

 

小菅村に来ると、「あんな所に山菜が生えている!」と見つけられるかもしれません。

しかし、山や空き地も誰かの所有物。

自由に採れる山菜はないので、手軽に「道の駅こすげ」の物産館で購入しましょう。


物産館に出された、種類も豊富な旬の山菜!


フキ・セリ・オオバギボウシ・タケノコなど。 旬の山菜が色々と出ています。


ちょっとずつ、色々と味わいたい方にオススメです。


こちらも物産館で販売されている、天ぷら用「山菜セット」。

色々な種類の山菜が入っているので、天ぷらの盛合せが自宅で楽しめますね。  

 

[物産館(道の駅こすげ内)] 

〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村3445番地

http://kosuge-eki.jp/access/

 


小菅村自慢のそばと一緒に。


調理するのは手間だなぁという方におススメなのがこちら。

そば屋、小金持ち(こがねもち)工房の「季節の天ぷら盛合せ」。

5種類入って300円という嬉しい値段。

この日は、ウド・イタドリ・アザミ・ユキノシタ・カボチャ。

その日に採れる食材から作られるので、旬の山菜や野菜が食べられます。

 

 [小金持ち工房(小菅の湯となり)] 

〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村3445番地

※小金持ち工房は営業を終了しました。小菅村の食事処についてはこちら

 


左から、オオバギボウシ・コゴミ・ノカンゾウのおひたし。


旬の小菅料理をしっかり楽しみたい方は、民宿や旅館もおススメ。

料理を教えてくれた「山水館」でも山菜が楽しめます。

夕飯には手打ちそば・ヤマメの塩焼き・じゃがいもの煮物、といった小菅料理が存分に楽しめます。  

 

[山水館] 

〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村3555番地

 

 

山菜といえば、あのほろ苦さが食欲をそそりますよね。

旬の時期にしか食べられない、特別な食材です。

嬉しいデトックス効果バツグンの春の山菜を食べ、元気な体になりませんか。

 

 

※文中の山菜についての解説は、一般的な栄養素の説明を行なっているもので、栄養素の効果や効能を保証するものではありません。


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    青栁やすは

    愛知県から小菅村に嫁ぎ、3人の子育てをしています。保育所の体育講師をしながら、小菅村の伝統工芸の「きおび」を使って、作品作りをしています。村に来る前は、環境教育に携わる仕事をしていました。小菅村でのスローライフを研究中。Instagramはこちら

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