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小菅村の畑から。インド風、ヴィーガンのスパイスカレーレシピ

2022/06/02 ライター:A.H

 

 

小菅村に移住して7年目。

もともと家庭菜園が趣味の主人は、小菅村に来てから本格的に野菜作りを楽しんでいます。

畑はお世話になっている村の方からのご厚意で、使わせてもらい、家族で色々な野菜を育てています。

家から徒歩圏内にある畑を2か所使わせてもらい、夏は、ズッキーニやインゲン、トマトなど約12種類の野菜を育てます。

そんな筆者の畑で採れたいろいろな野菜。

季節で採れた美味しい野菜で、いろいろな国の料理に挑戦したいと思っていました。

 

そこで今回は、近所のお友達と一緒にインド料理を楽しみました。

料理を教えてくれたのは、鴨下ありかさん。

以前も小菅村産の夏野菜を使った、北インドのスパイス料理を教えてくれました。

 

その時のレシピはこちらでご覧ください。

 

コツを掴めば簡単、小菅村産の夏野菜でスパイス料理に挑戦

春に種をまき、秋に収穫した落花生です。

今回使った野菜は、筆者の畑で採れたカリフラワー、落花生、大豆、大根、サツマイモ、ジャガイモ、タマネギなど。

これらの野菜を主役に、動物性の食材を使わないヴィーガンレシピにチャレンジしました。

小菅村の野菜をどのように活用したか、かんたんなレシピをご紹介します。

野菜をたっぷり使い、4種のカレーを作りました。

お肉を使わなくても、おうちにある使い慣れた野菜がスパイスで、大変身!

いつもと違った味わいを楽しめました。

 

 

 

 

「ヴィーガン」とは?

 

ヴィーガンとは、動物性の食材を一切摂らない「完全菜食主義」と言われることが多いそうです。

「菜食主義者」と訳されるベジタリアンとはどう違うの?と思うかもしれません。

 

 

 

ベジタリアンは植物性食品を中心にとり、卵、牛乳も口にします。

ベジタブルじゃないの?と思うかもしれませんが、ベジタリアンはラテン語のvegetusに由来し、“健全な、新鮮な、元気のある”という意味があり、様々な分類があるそうです。

例えばラクト・ベジタリアンは植物性食品に加え、乳・乳製品も食べます。

ヴィーガンもベジタリアンの中に含まれ、肉や魚を食べないのに加え、卵や乳製品、はちみつなども口にしないそうです。

 

カレーというと、旨味やコクを出すために牛乳やお肉を使うイメージがあります。

ヴィーガンのカレーでは乳製品やお肉を全く使いません。

その代わり、旨味やコクを出すポイントがあります。

 

 

ヴィーガンレシピでも、おいしく調理するためのポイント

 

ヴィーガンのレシピでも、旨みやコクを出すための工夫があります。

 

1つめのポイントは、スパイスをたっぷりの油で炒めること。

2つめは、しっかりと塩で味付けをすることです。

スパイスは多めの油でテンパリングすることで、しっかりと香りを引き出します。

 

 

テンパリングとはスパイスの香りを油に移す作業のことで、フライパンにスパイスと浸るくらいの油を入れて加熱します。

テンパリングはスパイス料理の基本で、まずは大きいホールスパイスを入れて香りがたち色が変わってきたら、火の通りやすいパウダーを入れます。

加熱中はムラにならないよう、スパイスをかき混ぜたり、フライパンをゆすったります。

 

そして、テンパリングしたスパイスに塩を加えて味付けすることで、旨味やコクが出ます。

塩は入れすぎると塩辛くなってしまうので、調理中の味付けは気持ち薄めにし、最後に味を見て調整するのがおすすめです。

 

 

カレーのお供「チャパティ」

 

まずはカレーのお供にチャパティを作りました。

チャパティとは、インドでアタと呼ばれる小麦の全粒粉を使った、ナンや薄いパンのようなものです。

発酵させないのでナンよりも手軽に作ることができ、カレーとの相性ばっちり。

材料(8枚分)

アタ(全粒粉) 100g

薄力粉or米粉 100g

塩 小さじ2分の1

油 大さじ1

水 100ml

 

作り方

①水を少し残して、材料すべてボウルに入れ、耳たぶくらいのかたさになるまでこねて、30分ねかせる。

 

 

②①の生地を8等分にして1〜2ミリの厚さの円形にのばす。

③フライパンを弱中火にかけ、生地を温める。

 

 

④フライパンで両面を焼いて軽く膨らんだら、コンロの直火において一気に膨らます。 

フライパンで焼いた後、直火にかけると真ん中が膨らみ、その場にいたメンバーで大盛り上がりでした。

焼きたてを食べてみると、外は香ばしくカレーによく合いました。

 

 

ここからはどのように野菜を活用したか、レシピの概要をご紹介します。

スパイスは、お好みのスパイスを加えてみてください。

 

スパイスカレーのレシピの詳細はこちらの記事でご紹介しています。

コツを掴めば簡単、小菅村産の夏野菜でスパイス料理に挑戦

 

 

畑の野菜を活用!カリフラワーとジャガイモのマスタードカレー

 

筆者の畑のカリフラワーとジャガイモ、タマネギを使ってカレーを作りました。

 

 

材料

タマネギ

カリフラワー

ジャガイモ

スパイス(ニゲラ・マスタードシード・ターメリックなど)

レモン汁

塩(調理中の味付けは気持ち薄めにし、最後に味を見て調整するのがおすすめ)

 

作り方

①鍋でホールスパイス(今回はニゲラを使いました)をテンパリングする。

②タマネギを加え、黄金色になるまで炒める。

③塩を入れて味付けした後、パウダー状のマスタードシードやターメリック、他の野菜を加えてさらに炒める。

④水を加え煮て、最後にレモン汁を加えて完成です。

 

 

カリフラワーは育てる過程で虫食いをしてしまうので、畑にネットをかけたりと手間がかかりますが、料理のレパートリーが少なく困っていました。

今回そんなカリフラワーを活用して美味しいカレーができました。

カリフラワーの甘味が主役になる優しい味のカレーでした。

 

 

梅干しのスープカレー

 

小菅村の冬野菜といえば大根と白菜。

漬物やたくあん漬けを作っている光景をよく見かけます。

畑で採れるのに加えて、ご近所さんからいただくこともあるので、スーパーで買うことがほとんどありません。

そんな筆者の畑の大根と小菅村の梅干しを使って、酸味のあるカレーを作りました。

 

 

材料

タマネギ

梅干し

大根

レンズ豆

トマト

スパイス(ターメリック・レッドチリ・コリアンダー・クミンなど)

塩(調理中の味付けは気持ち薄めにし、最後に味を見て調整するのがおすすめ)

パクチー

 

作り方

①鍋でホールスパイスをテンパリングした後、タマネギを飴色になるまで炒める。

②その他の野菜を加えて炒める。

③塩と、梅干しや水、パウダースパイスを加えて、野菜が柔らかくなるまで煮込む。

④仕上げにご近所さんが持ってきてくれたパクチーを乗せて完成です。

 

酸っぱいだけでなく、大根の甘味やスパイスの香りもあり、今までに味わったことのない美味しさでした。

 

 

豆のピリ辛カレー

 

筆者の畑で採れた落花生と大豆を使って、豆のカレーを作ってみました。

 

 

材料

落花生

トマト

ショウガ

ニンニク

大豆

タマネギ

スパイス(クミンシード・レッドチリ・コリアンダーなど)

塩(調理中の味付けは気持ち薄めにし、最後に味を見て調整するのがおすすめ)

 

作り方

①落花生、トマトに水1カップほど加え、ミキサーでペースト状にする。

 ペーストはカレーのベースにします。

②鍋でホールスパイスをテンパリングした後、タマネギを黄金色になるまで炒める。

③塩と、ショウガやニンニク、パウダースパイスを加えてさらに炒める。

④ペーストと大豆を加え、一緒に煮込んで完成です。

 

落花生のコクとチリの辛味が合っていて、美味しかったです。

 

 

サツマイモとココナッツミルクのカレー

 

サツマイモは筆者の畑で収穫したものです。

水はけのよい小菅村の畑では、イモ類が美味しく育ちます。

 

 

材料

サツマイモ

レンズ豆

ココナッツミルク

スパイス(ターメリック・レッドチリなど)

塩(調理中の味付けは気持ち薄めにし、最後に味を見て調整するのがおすすめ)

 

作り方

①鍋に水を入れ、塩とあらかじめペースト状に煮たレンズ豆、サツマイモを柔らかくなるまで煮る。

②ココナッツミルクを加えてさらに煮込む。

③最後に、テンパリングしたスパイスを加えて完成です。

 

味付けをしてからは煮込む必要がなく、

煮込んだ野菜とテンパリングしたスパイスを合わせて完成だったので、あっという間にできました。

 

サツマイモとココナッツミルクで甘くてクリーミーなカレーになりました。

他の辛味や酸味のあるカレーと一緒に食べると、味に変化がみられ楽しかったです。

 

 

野菜を活用した料理のレパートリーが増えました!

 

酸味・甘味・辛味とそれぞれ味や食感の違ったカレーを1つのプレートに盛り付けました。

お米はインドのバスマティ米を炊き、その上にカシューナッツとレーズンを乗せています。

 

 

インド流に手で混ぜながらいただきました。

1種類で食べても美味しかったのですが、数種類を手で混ぜながら食べると、複雑な味になり、今までに味わったことのないカレーでとても美味しかったです。

 

 

動物性の食材なしでもとっても美味しいカレーができました。

ちょっとしたポイントで味が決まるのが、面白かったです。

 

自分の作った野菜でこんなにレパートリーが広がり、食卓が豊かになりました。

次はどの国の料理にチャレンジするか、畑の野菜と相談しながら決めていきたいです。

 

 


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    A.H

    東京から移住し、3人の子育てに奮闘中。絵を描く事を通じて、小菅での生活を楽しんでいます。特に冬の雪山がお気に入り。

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