春を彩るオダマキ。あなたのお好みは?
2019/06/24 ライター:青栁やすは
春になると木々が芽吹き、色々な花が咲き始めます。
暖かくなり、茶色かった山々が色づくと、景色も気分も明るくなります。
そんな春の小菅村の庭先や道端などで、良く見かけるのが「オダマキ」。
女性の名前のようで、色とりどりの姿を楽しませてくれる植物です。
村内の色々な場所で咲いているので、宝探し感覚で見つけるのも楽しいです。
花は4~6月と長く楽しめるので、この期間に探してみませんか?
オダマキってどんな花?
独特の花の形をしていているのと、草丈が10~30cmと大きくなるので、目に付きやすいオダマキ。
キョ(距)と呼ばれる、ワシの爪のような上に伸びた部分は、他の花には見られない大きな特徴です。
キョにつながっている大きな5枚の花びら、と見せかけこちらはガクで、その内側の筒状になっているのが花びらです。
丸っぽく、切れ込みの入った葉っぱが3つに枝分かれしているのも、見分けやすいポイントです。
オダマキは宿根性(しゅっこんそう)と言って、冬になると葉っぱが枯れてしまうけれど根っこは生きていて、また暖かくなると葉っぱが出てきます。
花のない時期に葉っぱを見つけたら、次に暖かくなるのを楽しみに待っていてください!
バラエティ豊かなオダマキを集めてみました

アスファルトから出てくるほど強い生命力。
ガクは青紫色、花びらは白色の2色咲き。
ほとんどのオダマキは下を向いて咲きますが、こちらは花が横を向いています。

花びらが八重咲き。

同じ青紫色の八重咲きですが、よく見るとガクの先端が少し白色がかっています。
同じ色の花に見えて、よーく見ると細かな違いがあるんですね!
育てている方に教わって、私も見逃していた小さな違いを発見できました。
オダマキは交雑しやすいので、園芸店でも色々な種類が売られているそうです。
ピンク系のオダマキ
青紫色のオダマキは似たような色が多かったですが、ピンク系は色が様々で見ていて楽しいです。

白色に近いピンク色は、ガクのスジがうっすら見えて美しい。

ひっくり返して花を見てみると、筒状ではなく大きく開いていました。

二色の八重咲き。キョも短めです。

上を向いて咲いています。

上を向いているのに加えて花びらの数が多くて、別の花かな?と間違えそうな雰囲気ですが、葉っぱがオダマキでした。
紫系のオダマキ

よく見ると、2色咲きでしょうか?

黒みがかった紫色。

植木鉢で育てられていて、草丈は30cmほどありましたが、小さな花でした。
黄色系のオダマキ

ヤマオダマキという日本の在来種。他のオダマキより遅い時期に見られます。

花が横を向いています。キョも長い。
お好みのオダマキは見つかりましたか?
村内にもまだまだ色んなオダマキが咲いていると思うと、ワクワクしますね!
この時期に、オダマキを探しに来てみませんか?

青栁やすは
愛知県から小菅村に嫁ぎ、3人の子育てをしています。保育所の体育講師をしながら、小菅村の伝統工芸の「きおび」を使って、作品作りをしています。村に来る前は、環境教育に携わる仕事をしていました。小菅村でのスローライフを研究中。Instagramはこちら